青山博一チャンネル〜Go! Go! Hiroshi〜

Go! Hiroshi222011/05/11

ポルトガル
エストリル・サーキット

エストリル・サーキットとは

リスボン近郊のリゾート地にあるサーキットです。約1kmの長いストレートと2つの超高速コーナーがある一方で、超低速のヘアピンもあり、シーズン中で最も速度差が大きいため、バランスのいいマシンが求められます。

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Twitterでつぶやき中、の巻

この数年、TwitterやFacebook、mixiなどの各種ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は広く社会全般に浸透し、携帯電話やメールに迫る新たな社会基盤としてすっかり定着した感がある。ロードレースの世界でも、多くの選手や関係者がこれらのコミュニケーションツールを利用して、積極的に各種情報発信を行っている。

青山博一も、今年からついにTwitterの利用を開始した。アカウントは“@OfficialHAOYAMA”。2月に第一声をつぶやくと同時に世界中から多くのフォロワーが集まり、あっという間に3000人を軽く突破した。今回は、第3戦ポルトガルGPが行われたエストリルサーキットで、Twitterの利用方法やSNS全般に対する青山自身の考えを聞いてみた。

青山博一

「実はSNSには抵抗があって、個人情報の漏洩やなりすましに対する警戒心から、長い間ずっと距離を置いていたんですよ。過去にはTwitterで僕のニセモノが登場したこともあったし、他のSNSで僕の名前を使っている人がいたのも知っています。そのようななりすまし行為は本来あってはいけないことなのに、当時はすごく簡単にできてしまう側面もあったようですね。そういうことを考えると、自分が始めるのにはずっと抵抗があったんですが、友人たちからは『Twitterやってみようよ』とかなり強力にプッシュされていました。

ススメられて実際にやり出すまでは、半年以上かかりましたよ。僕は何でもそうなんですが、始めてみるまでとにかく時間がかかるんです(笑)。でもまあ、実際にやってみなけりゃわからないし、イヤならやめればいいのだから、と思って始めてみたんですが、Twitterは健全なコミュニケーションですね。Facebookはやったことがないのでよくわからないのですが、少なくともTwitterは自分で情報をコントロールしながら発信していけるという印象があります。

とはいっても、いろんな機能の使い分けをまだ完全に理解していないので、そういう意味では気をつけないとマズいんですけど……。先日も、知人にダイレクトメッセージを送ったつもりなのにフォロワー全体に広く公開してしまっていて、少しビックリしちゃいました(笑)。でも、少しずついろんな人に教えてもらいながら、慣れていこうと思っています。以前から、ファンの人たちに『サーキットの内外でどんなことをしているのか知りたい』とよく言われていて、興味を持っていただけるのは僕としてもうれしいことなので、楽しみながら少しずつ自分のペースでつぶやいています。

青山博一

ただ、Twitterでつぶやきはじめると、今度はblogの更新が遅れがちになってしまう傾向があるような気もして、それが少し悩ましいところです。僕はホームページの更新も自分自身で管理しているのですが、blogは結構手間がかかっちゃうけど、Twitterは携帯からでも手軽につぶやけるのがなにより便利でいいですね。

Twitterの場合は、『さあこれから情報を載せます』というふうに構える必要がなく、まさにひとこと言葉をつぶやく感じで気軽に更新していけるところが気に入っています。しかも、その自分のつぶやきに関するコメントや返信を、リアルタイムでもらえるのがうれしい。そういう意味では、ユーザーの方々との距離が近づく印象もあり、自分でも面白がりながら楽しんでいますよ」

青山博一

「日本語だけではなく英語でもつぶやいている理由は、僕自身がスペインに拠点を置いて活動していて、日本人以外の方々からもフォローをしていただいているので、少しでも多くの人たちに知っていただければ、と考えているからなんです。といっても、内容は今日の天気とかトレーニングとかレース活動とか……、そんなことばかりですけど。そもそも僕の生活がレースのことだけで占められているから、他につぶやくことがないんですね。

最初は全然わからない状態でスタートして、みんなに教えてもらいながらなんとかやっているような状態ですが、いまだによくわかってないと思います。僕はiPhoneユーザーで、いつも携帯でTwitterを利用しているのですが、なかなか自分がやりたいようにできなくて、大変困っています(笑)。使いやすいTwitter用のアプリケーションソフトや利用方法など、新しい情報をみなさんから教えていただけるとうれしいです」

第3戦ポルトガルGPは中団グループのバトルを制し、最後は集団を抜け出して7位でフィニッシュした青山。今後も、レースウイークの各セッション内容やレースリザルト、そして日々のトレーニングなどについて、自分なりのペースで積極的につぶやいていく予定だという。

青山博一

プロフィール

青山博一
Hiroshi Aoyama

5歳からポケバイに乗り始め、15歳でミニバイク関東選手権を制覇。2000年から全日本選手権250ccクラスに参戦して、03年に全日本タイトルを獲得しました。翌04年からHondaのライダー育成制度「Honda Racingスカラーシップ」の第1期生として世界選手権250ccクラスにフル参戦を開始。昨年、日本人として8年ぶりとなる250cc世界チャンピオンに輝きました。2010年は世界最高峰レースMotoGPにステップアップして、次なる頂点を目指して戦っています。