アレックス・マルケスがMoto2初タイトルを獲得
MotoGP全クラスで2回目のチャンピオン
Moto2クラスの2019年シーズン、序盤戦でポイントリーダーとなったのはFlexbox HP 40のロレンソ・バルダッサーリ。開幕戦カタールGP、第2戦アルゼンチンGPを連勝すると、リタイアとなった第3戦アメリカズGPを挟み、第4戦スペインGPで早くもシーズン3勝目を挙げる。

アレックス・マルケス
シーズン中盤戦で連勝しポイントリーダーとなったのはEstrella Galicia 0,0 Marc VDSのアレックス・マルケス。第5戦フランスGPでシーズン初優勝を果たすと、第6戦イタリアGP、第7戦カタルニアGPと3連勝。第7戦終了時点でポイントランキング単独トップとなる。第8戦オランダGPでは転倒リタイアとなり、一時ランキングトップの座を引き渡すが、第9戦ドイツGPではポールトゥウインでシーズン4勝目を飾り、シーズン前半をランキング首位で終える。
シーズン後半の幕開けになる第10戦チェコGPを制したのもマルケス。シーズン2回目のポールトゥウインでポイントランキング2位との差を広げる。続く第11戦オーストリアGPではマルケスが2位。Red bull KTM Ajoのブラッド・ビンダーがチームのホームレースでシーズン初優勝を飾る。
ビンダーは第14戦アラゴンGPでシーズン2勝目を挙げると、第15戦タイGPでは2位表彰台を獲得し、ポイントランキング3位に浮上。シーズン後半戦でポイントを積み重ね、タイトル争いの一角に名を連ねる。第17戦オーストラリアGPではシーズン3勝目を挙げる。シーズンは2戦を残してランキングトップのマルケスが242ポイント、ランキング3位のビンダーが209ポイントで33ポイント差。シーズン後半戦で勝利を重ねているビンダーが、怒涛の勢いでマルケスを追いかける。
そしてやってきた第18戦マレーシアGP。マルケスがランキング2位以下に26ポイント以上の差をつけてレースを終えれば、最終戦を残してマルケスのチャンピオンが確定。マルケスとランキング2位以下との差が25ポイント以内だと、タイトルの行方は最終戦までもつれ込む。
予選をトップで終えたマルケスは、シーズン6回目のポールポジションから決勝をスタート。ビンダーは予選3番手から決勝に臨む。ビンダーはレース序盤でトップに浮上し、それをマルケスが追いかける。ビンダーに続く2位フィニッシュでもチャンピオン獲得が決まるマルケスは、必死でビンダーに食らいつく。一方のビンダーはトップを走り、マルケスとの間に他車が入ってくれるのを待つ。

ブラッド・ビンダー
ポジションはレース終盤まで変わらず、ビンダーがシーズン4勝目を獲得。マルケスが2位となり、最終戦を残してチャンピオン獲得を決めた。2014年にMoto3クラスでチャンピオンに輝いているマルケスは、MotoGP全クラスを通じて2回目のタイトル獲得。Moto2クラスで初のチャンピオン獲得となった。ビンダーは最終戦バレンシアGPでも勝利を重ね、ポイントランキング2位でシーズンを終えた。