Round19バレンシアバレンシアGP

Moto2

2019.11.17(日)

バレンシア・サーキット・リカルド・トルモ
天候:晴れ
気温:15℃
コースコンディション:ドライ
観客:9万9212人(3日間:17万6826人)

第19戦 バレンシアGP

ブラッド・ビンダーが3連勝でシーズンを締めくくる

Moto2クラスは、フロントローから決勝に挑んだホルヘ・ナバロ(MB Conveyors Speed Up)、予選2番手のホルヘ・マルティン(Red bull KTM Ajo)、予選3番手のステファノ・マンシィ(MV Agusta Temporary Forward)、そして予選5番手のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)の4台がトップグループを形成しました。

その中から2周目にトップに浮上したルティとビンダーがやや抜け出し、2人の一騎打ちの様相となりました。そしてラスト2周でペースを挙げたビンダーがルティを突き放して3連勝を達成し、今季5勝目を挙げて総合2位を獲得しました。2位になったルティもこれで4戦連続で表彰台を獲得。1勝を含む通算8回の表彰台獲得を果たし、総合3位でシーズンを終えました。

その2人には届きませんでしたが、マンシィとのし烈な戦いを制してナバロが今季8回目の表彰台を獲得。総合4位でシーズンを終えました。初フロントローの3番手から初表彰台獲得に挑んだマンシィは僅差の4位でした。

以下、し烈なセカンドグループの戦いを制したホルヘ・マルティン(Red bull KTM Ajo)が5位、アウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)が6位、チャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が7位、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が8位。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(MB Conveyors Speed Up)は、9位でフィニッシュしてMoto2クラスのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。10位にサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)という結果でした。

初表彰台獲得に挑んだ長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)はリアタイヤのグリップに苦しんで21位。総合14位でシーズンを終えました。IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラは23位に終わり、ポイント獲得は果たせませんでした。しかし、タイGPの9位を最高位に6回のポイント獲得を果たして総合21位。来季の活躍が期待されます。チームメートのディマス・エッキー・プラタマ(IDEMITSU Honda Team Asia)は25位でした。

コメント

ブラッド・ビンダー(Moto2 優勝)
(左から)トーマス・ルティ、ブラッド・ビンダー、ホルヘ・ナバロ「この一年、チームとKTMの仕事に感謝しています。シーズン序盤は簡単ではありませんでしたが、一生懸命取り組みました。僕たちはタイトル獲得まであと3ポイントでした。すばらしい結果です。レースウイークを通してだれのスリップストリームも使わず単独で走行してきました。今日はほかのライダーを追い越すのが少し大変でした。集中力を維持して、全力を尽くしました。そして最後に勝つことができました。Moto2クラス最後のレースを優勝で締めくくることができてよかったです」

トーマス・ルティ(Moto2 2位)
トーマス・ルティ「表彰台を獲得できてとてもうれしいです。チャンピオンシップで2位を獲得できず少し残念ですが、再びレースで優勝争いができたのでとてもうれしいです。ブラッド(ビンダー)はすばらしいレースをしました。彼はとても強かったです。僕はレース序盤から力強い走りができましたが、中盤以降は風が強くなり、フロントタイヤに問題が出てきました。そのあと小さなミスをしてしまい、ブラッドが再び追いついてきました。彼は終盤全くミスをしませんでした。優勝できませんでしたが、今日の結果にはとても満足していますし、誇りに思っています。シーズン中盤戦は苦労しましたが、終盤戦は再び自信を取り戻しました。そして進むべき方向も分かりました。来年も同じチームで走ることができてとてもうれしいです。お互いのことがよく理解できるようになってきました。これが仕事に役に立っています。来年はどのようなことも可能です」

ホルヘ・ナバロ(Moto2 3位)
ホルヘ・ナバロ「今大会が100回目のグランプリでした。そのレースで、予選ではPPを獲得し決勝で3位になり表彰台に立つことができました。今日はスタートしてからフロントのフィーリングがどんどん変わっていくという難しいレースでしたが、最後まで走りきることができました。いくつかのコーナーでは、前の2人との差を縮めることができました。しかし、その他のコーナーでは、限界の走りでした。終盤はマンシィと戦わなければならず厳しいレースでしたが、今季8回目の表彰台を獲得できたことに満足しています」

アレックス・マルケス(30位)
アレックス・マルケス「今日はベストを尽くしました。ノーポイントに終わったことをチームに謝りたいです。今日はミスをしてしまいました。今週末の僕は100%ではありませんでした。すべてをうまくコントロールするのが難しい状態でした。レースではベストを尽くしました。そして、レースを楽しむことができました。15番手から5番手まで追い上げることができました。オープニングラップの1コーナーから楽しもうと思いました。今日はファンの前で走ることができてとてもよかったです。残念ながらミスをしてしまい、コーナーでフロントから転倒してしまいました。でも110%の力を出していました。いつものように最高のマシンを準備してくれたチームに感謝しています。この瞬間を楽しみたいです。信じられないような一年でした。僕たちはワールドチャンピオンです。一生忘れることはできません」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 23位)
ソムキャット・チャントラ「決して満足できる結果ではありませんが、完走することができました。Moto2クラスではこのコースを初めて走りました。もっといい結果を期待していましたが、ここバレンシアでは、多くのライダーが私よりいい走りをしていました。初めてのシーズンで23ポイントを獲得できましたが、もっと経験を積み重ねることが必要です。来年に向けて、しっかり準備をしていきます」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 25位)
ディマス・エッキー・プラタマ、ボウ・ベンドスナイダー「世界選手権に参戦できる機会を与えていただきとても幸せでした。残念なことはシーズン半ばに負傷して一時戦列を離れなくてはならなかったことです。世界選手権を戦うというのは容易ではなく、戦列を離れてからはなおさらでした。ライバルたちが戦っている中、7レースを走ることができませんでした。その後は、ステップバイステップで仕事をし、リズムを取り戻し、マレーシアで自己最高の18位の結果を得ることができました。バレンシアでは、コーナーのフィーリングがよくなかったため、結果につなげることができませんでした。とりあえず、これが最後のレースとなってしまいましたが、今後のチームの成功を心より願っています」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
141ブラッド・ビンダーKTM25'30.766
212トーマス・ルティKALEX+0.735
39ホルヘ・ナバロSPEED UP+1.045
462ステファノ・マンシィMVアグスタ+1.185
588ホルヘ・マルティンKTM+8.066
640アウグスト・フェルナンデスKALEX+8.311
797チャビ・ビエルゲKALEX+9.922
810ルカ・マリーニKALEX+11.085
921ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+11.739
1022サム・ロースKALEX+12.362
1154マティア・パシーニKALEX+16.620
1277ドミニク・エガーターMVアグスタ+17.160
1396ジェイク・ディクソンKTM+17.595
1433エネア・バスティアニーニKALEX+17.624
1587レミー・ガードナーKALEX+17.835
1623マルセル・シュローターKALEX+18.090
177ロレンソ・バルダッサーリKALEX+18.251
1816ジョー・ロバーツKTM+18.434
1972マルコ・ベツェッキKTM+19.829
205アンドレア・ロカテリKALEX+20.278
2145長島哲太KALEX+20.298
2211ニッコロ・ブレガKALEX+20.362
2335ソムキャット・チャントラKALEX+20.280
2464ボウ・ベンドスナイダーNTS+25.732
2520ディマス・エッキー・プラタマKALEX+28.179
2665フィリップ・エッテルKTM+28.392
2770トマーゾ・マルコンNTS+32.617
2818シャビ・カルデルスKTM+37.281
2947アダム・ノロディンKALEX+37.410
3073アレックス・マルケスKALEX+1'29.344
RT69ショーン・ディラン・ケリーKTM+2Laps
RT3ルーカス・ツロヴィッチKTM+11Laps

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
173アレックス・マルケスKALEX262
241ブラッド・ビンダーKTM259
312トーマス・ルティKALEX250
49ホルヘ・ナバロSPEED UP226
540アウグスト・フェルナンデスKALEX207
610ルカ・マリーニKALEX190
77ロレンソ・バルダッサーリKALEX171
823マルセル・シュローターKALEX137
921ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP108
1033エネア・バスティアニーニKALEX97
1188ホルヘ・マルティンKTM94
1227イケル・レクオナKTM90
1397チャビ・ビエルゲKALEX81
1445長島哲太KALEX78
1587レミー・ガードナーKALEX77
1622サム・ロースKALEX66
1711ニッコロ・ブレガKALEX48
185アンドレア・ロカテリKALEX46
1962ステファノ・マンシィMVアグスタ39
2054マティア・パシーニKALEX35
2135ソムキャット・チャントラKALEX23
2277ドミニク・エガーターMVアグスタ19
2372マルコ・ベツェッキKTM17
2424シモーネ・コルシNTS10
2596ジェイク・ディクソンKTM7
2664ボウ・ベンドスナイダーNTS7
272イェスコ・ラフィンNTS6
2816ジョー・ロバーツKTM4
293ルーカス・ツロヴィッチKTM3
3089カイルール・イダム・パウィKALEX3
314スティーブン・オデンダルNTS0
3294ジョナス・フォルガーKALEX0
3365フィリップ・エッテルKTM0
3420ディマス・エッキー・プラタマKALEX0
3518シャビ・カルデルスKTM0
366ガブリエーレ・ルイウKALEX0
3747アダム・ノロディンKALEX0
3836アンディ・イズディハールKALEX0
3919名越哲平KALEX0
4070トマーゾ・マルコンNTS0
4131ゲリー・サリムKALEX0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX442
2KTM281
3SPEED UP259
4MV AGUSTA45
5NTS11

ランキング詳細

フォトギャラリー

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