Round19バレンシアバレンシアGP

Moto2

バレンシア・サーキット・リカルド・トルモ

第19戦 バレンシアGP

今季チャンピオン獲得のマルケスが、母国凱旋レースで今季6勝目に挑む

Moto2クラスは、前戦マレーシアGPでアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が念願のタイトル獲得を果たしました。14年にMoto3クラスにチャンピオンに輝き、15年にMoto2クラスにスイッチして5年目でのタイトル獲得となりました。今年はシーズン序盤から着実に表彰台に立ち、シーズン中盤戦に入ると、フランス、イタリア、カタルニアで3連勝、その後、ドイツ、チェコで2連勝を達成し、タイトル獲得に大きく前進しました。それからも安定したリザルトでチャンピオン街道を走り続けました。その結果、14年に続き、MotoGPクラスでチャンピオンに輝いた兄マルクとともに、2度目の兄弟で同年チャンピオン獲得という偉業を達成しました。

マルケスがMoto3クラスでタイトルを獲得した14年は、最終戦決着というプレッシャーの大きな大会でした。今年はすべてのプレッシャーから解放されてチャンピオンとして凱旋し、今季6勝目を目指します。

ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)が厳しい総合2位争いに挑みます。ビンダーは、後半に入って調子を上げてきました。第11戦オーストリアGP、第14戦アラゴンGP、そして3連戦となった第17戦オーストラリアGP、第18戦マレーシアGPと連勝を果たし、総合2位に浮上しました。来季はMotoGPクラスへのスイッチが決まっているだけに、Moto2ラストランを優勝でしめくくる意気込みです。

総合3位にはトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)で、第16戦日本GPから3戦連続表彰台獲得を果たし、調子を上げています。日本GP2位、オーストラリアGPとマレーシアGPで3位。最終戦バレンシアGPでは、第3戦アメリカズGP以来となる今季2勝目に挑みます。

ホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)が総合4位。アウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)が総合5位、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が総合6位、ロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)が総合7位、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が総合8位と続いています。

総合9位にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Beta Tools Speed Up)、総合10位には6ポイント差でエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が続き、この2人のルーキー・オブ・ザ・イヤーの戦いにも注目されます。

初表彰台が期待される長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は総合13位、IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラは第15戦タイGPの9位をしのぐベストリザルトに挑みます。チームメートのディマス・エッキー・プラタマも最終戦バレンシアGPで初ポイント獲得に挑みます。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 総合1位)
「モチベーションはかなり上がっています。ワールドチャンピオンとして最初のレースなので、来シーズンに向けた準備をスタートしたいと思います。同時に、プレッシャーがないので、週末を楽しみ、ファンと一緒にタイトル獲得を祝いたいと思っています。特別な週末になると思います。優勝してシーズンを終わらせられるように全力を尽くします。プレッシャーなしでパフォーマンスできるいい機会です。初日から集中してがんばります」

ブラッド・ビンダー(Moto2 総合2位)
「フィリップアイランドとセパンで優勝したので、バレンシアで3連勝に向けてがんばります。とても楽しみです。もし優勝することができたら、Moto2クラスの最後のレースを最高のかたちで終えることができます。このカテゴリーでは、すばらしい年月をすばらしいチームとともに過ごすことができました。たくさんのことを学ぶことができました。この経験が来シーズンMotoGPクラスでも活かせることを願っています。日曜日は全力を尽くし、火曜日にはMotoGPマシンのテストをスタートしたいと思います。本当にわくわくしています」

トーマス・ルティ(Moto2 総合3位)
「最終戦に向けて期待はとても高くなっています。今年は本当にあっという間にシーズンが終わろうとしています。時間が過ぎるのが速くて驚いています。日本からの3連戦は、とてもいいレースができました。次の目標は総合2位に向けてがんばることです。レースウイークに集中して、レースではできる限りたくさんのポイントを獲得することが重要です。自信はあります。ここ3レースはとてもいい仕事ができました。マシンのセットアップに関しても、さらによく理解することができました。レースウイークを通していい仕事をして、早くセットアップを進めたいです。とても楽しみですし、モチベーションは上がっています」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 総合21位)
「シーズン最後のレースに向けてバレンシアに行くのがとても楽しみです。目標はいつもと同じです。引き続き前進し、そしてベストを尽くしてレースでいい結果を残すことです。バレンシアは(CEV)Moto3ジュニアワールドチャンピオンシップのときから知っているので、サーキットの知識はあります。その経験を活かしたいと思います」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 総合34位)
「今週末のバレンシアでは、チームと最後のレースに挑みます。最後のレースとなりますが、2週間前のマレーシアGPではいい結果を残したので、引き続きがんばって仕事に取り組みたいです。チームと一緒にいい仕事をして、自分のライディングに集中し、力強い結果でシーズンを終えられるようにがんばります」

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