Round18マレーシアマレーシアGP

Moto2

2019.11.03(日)

セパン・インターナショナル・サーキット

第18戦 マレーシアGP

マルケスが2位で、Moto2クラスのチャンピオンを獲得。
14年以来となる兄弟王者に

Moto2クラスは、今大会、タイトル王手で迎えたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が2位でフィニッシュし、念願のタイトルを獲得しました。

予選で今季6回目のポールポジションを獲得したマルケス弟は、スタートから積極的な走りをみせ、予選3番手から首位に浮上した総合3位のブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)を追うかたちで周回を重ねました。そして、予選5番手からスタートした総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)がポジションを上げて3番手に浮上するという、緊張感あふれるオーダーとなりました。

マルケス弟は、このままビンダーが先着しても、ルティを抑えればチャンピオンが決まります。緊張感あふれる戦いとなりましたが、マルケス弟は18周に渡り、高い集中力でビンダーを追撃、そしてルティの追撃を振りきることに成功しました。

これで2014年のMoto3クラスに続き、2度目のタイトル獲得となりました。14年のチャンピオン獲得は、MotoGPクラスを制した兄マルク・マルケスと同一シーズンで同時チャンピオンという偉業達成でしたが、今年も兄マルクがMotoGPクラスを制しており、2度目の偉業達成となりました。

今大会優勝したのはビンダーで、前戦オーストラリアGPからの2連勝となり、今季4勝目で総合2位に浮上。ルティが3位になり、ビンダーと4ポイント差の総合3位になりました。

4位にはチャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、5位にホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)、6位にイケル・レクオナ(American Racing KTM)、7位にロレンソ・バルダッサーリ(FLEXBOX HP 40)と続き、このグループをリードした予選2番手の長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は、後半リアタイヤの消耗に苦しんで8位、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が9位、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が10位という結果でした。

IDEMITSU Honda Team Asiaのディマス・エッキー・プラタマが今季ベストの18位。ソムキャット・チャントラは、13番手までポジションを上げましたが、8周目の最終コーナーで転倒、再スタートを切りましたが、ピットに戻りリタイアとなりました。

 

コメント

ブラッド・ビンダー(Moto2 優勝)
ブラッド・ビンダー「今日の目標は優勝することでした。全力を尽くしました。危うく転倒しそうになり、コースを外れてしまいましたが、再びリードすることができました。アレックス(マルケス)に全力でプレッシャーを与えましたが、彼はすばらしいレースをしました。タイトルを獲得した彼におめでとうと言いたいです。今回のグランプリでできることはすべてやりました。そしてレースで勝つことができました。優勝できてうれしいです」

アレックス・マルケス(Moto2 2位)
アレックス・マルケス「タイトルを獲得できてすばらしい気分です。とてもうれしいです。今シーズンは完ぺきでした。どのサーキットでも、そしてどんなコンディションでも、いい結果を残すことができました。悪い結果は忘れるようにして、いい結果を次のレースに最大限活かすようにしました。完ぺきなパッケージでした。そのおかげでワールドチャンピオンになることができました。今日フィニッシュラインを通過したとき、僕を支えてくれたすべての人のことが頭をよぎりました。今年はとてもハッピーでした。それがパフォーマンスにつながりました。チームは僕に自信を持たせてくれたし、しっかりサポートしてくれました。1年中この自信とサポートを感じていました。2019年を思い出すときは、このことも思い出すに違いありません。今は夢の中にいるようです。とにかく僕をサポートしてくれたチームのみんな、家族、友人、そしてスポンサーに感謝しています。この5年間、マルク・ファン・デル・ストラテン(チームオーナー)の愛情と信頼に感謝しています」

トーマス・ルティ(Moto2 3位)
トーマス・ルティ「タイトルを獲得したアレックスにおめでとうと言いたいです。僕は表彰台を獲得できてとてもうれしいです。今日はすべての思いをレースにぶつけました。前の2人はとても強かったです。2人とも同じ走り方で、彼らに近づこうとするとフロントが切れ込みました。今日はミスができないポジションにいました。ミスをせずに限界まで、そしてときには限界を超えて走りました、今日はそれが一番重要なことでした。表彰台を獲得できたことはうれしいですが、最終戦決着に持ち込めず残念でした。チャンピオンシップに負けたのは、シーズン中盤に苦戦した時期があったからです。その時期、アレックスはたくさんポイントを獲得し、僕はポイントをたくさん失いました。でもポジティブに考えたいです。再び表彰台に戻ってくることができました。今はバレンシアが楽しみです。もう一度アタックしたいです」

長島哲太(Moto2 8位)
長島哲太「序盤はいいペースで走れていたのですが、後半はリアタイヤのグリップが落ちて、ペースを落としてしまいました。データを見るとタイヤの温度が異常に上がっていて、それがグリップを落とした原因だと思います、その原因がなにかをしっかり追求したいです。今大会は予選までは完ぺきだったので本当に残念です」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 18位)
ディマス・エッキー・プラタマ「レースウイークを通じて順調に仕事を進めることができました。チームはいいセッティングを施し、とても助けてくれました。ウォームアップではフルタンク、ユーズドタイヤで走行しましたが、フィーリングはよかったです。レース中は、自分のペースをしっかりキープし、ベストリザルトを得ることができました。ディクソンを追い抜くことができていれば、また違った結果を得られていたと思います。最後にアフリザ・ムナンダル選手のご家族、ご友人の皆さんに哀悼の意を表します」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 リタイア)
ソムキャット・チャントラ「今日の気持ちを言い表すのはとても難しいです。いいレースができていました。ラップタイムも8番手くらいでした。フィーリングはよく、21番手からのスタートでしたが、多くのライダーを追い抜くことができました。しかし、最終コーナーでミスを犯して転倒してしまいました。いい結果が得られそうだっただけにとても残念です。この失敗から学ばなくてはいけません」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
141ブラッド・ビンダーKTM38'07.843
273アレックス・マルケスKALEX+0.758
312トーマス・ルティKALEX+2.683
497チャビ・ビエルゲKALEX+6.646
59ホルヘ・ナバロSPEED UP+7.114
627イケル・レクオナKTM+8.582
77ロレンソ・バルダッサーリKALEX+9.232
845長島哲太KALEX+10.180
923マルセル・シュローターKALEX+10.807
1010ルカ・マリーニKALEX+14.585
1140アウグスト・フェルナンデスKALEX+16.521
1211ニッコロ・ブレガKALEX+22.333
1354マティア・パシーニKALEX+23.326
1487レミー・ガードナーKALEX+23.810
1577ドミニク・エガーターMVアグスタ+24.002
165アンドレア・ロカテリKALEX+24.055
1796ジェイク・ディクソンKTM+27.663
1820ディマス・エッキー・プラタマKALEX+29.455
1916ジョー・ロバーツKTM+30.896
202イェスコ・ラフィンNTS+37.044
2165フィリップ・エッテルKTM+50.548
223ルーカス・ツロヴィッチKTM+54.921
2318シャビ・カルデルスKTM+1'00.678
2433エネア・バスティアニーニKALEX+1Lap
RT22サム・ロースKALEX+5Laps
RT72マルコ・ベツェッキKTM+6Laps
RT62ステファノ・マンシィMVアグスタ+8Laps
RT35ソムキャット・チャントラKALEX+10Laps
RT21ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+11Laps
RT47アダム・ノロディンKALEX+13Laps
RT88ホルヘ・マルティンKTM+16Laps
RT64ボウ・ベンドスナイダーNTS-

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
173アレックス・マルケスKALEX262
241ブラッド・ビンダーKTM234
312トーマス・ルティKALEX230
49ホルヘ・ナバロSPEED UP210
540アウグスト・フェルナンデスKALEX197
610ルカ・マリーニKALEX182
77ロレンソ・バルダッサーリKALEX171
823マルセル・シュローターKALEX137
921ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP101
1033エネア・バスティアニーニKALEX95
1127イケル・レクオナKTM90
1288ホルヘ・マルティンKTM83
1345長島哲太KALEX78
1487レミー・ガードナーKALEX76
1597チャビ・ビエルゲKALEX72
1622サム・ロースKALEX60
1711ニッコロ・ブレガKALEX48
185アンドレア・ロカテリKALEX46
1954マティア・パシーニKALEX30
2062ステファノ・マンシィMVアグスタ26
2135ソムキャット・チャントラKALEX23
2272マルコ・ベツェッキKTM17
2377ドミニク・エガーターMVアグスタ15
2424シモーネ・コルシNTS10
2564ボウ・ベンドスナイダーNTS7
262イェスコ・ラフィンNTS6
2796ジェイク・ディクソンKTM4
2816ジョー・ロバーツKTM4
293ルーカス・ツロヴィッチKTM3
3089カイルール・イダム・パウィKALEX3
314スティーブン・オデンダルNTS0
3294ジョナス・フォルガーKALEX0
3365フィリップ・エッテルKTM0
3420ディマス・エッキー・プラタマKALEX0
3518シャビ・カルデルスKTM0
366ガブリエーレ・ルイウKALEX0
3747アダム・ノロディンKALEX0
3836アンディ・イズディハールKALEX0
3919名越哲平KALEX0
4031ゲリー・サリムKALEX0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX422
2KTM256
3SPEED UP243
4MV AGUSTA32
5NTS11

ランキング詳細

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