Moto2クラスは、タイトル王手のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が今季6回目のポールポジション(PP)を獲得しました。今日のフリー走行は2番手でしたが、決勝に向けて着実にセットアップを進めました。今大会でマルケスがタイトル獲得の条件は、ランキング総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)、総合3位のブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)、総合4位のホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)に先着し、2位以下に25ポイント差をつけること。MotoGPクラスのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)との兄弟チャンピオンが実現すれば、14年のMotoGPクラス&Moto3クラス以来、2度目の快挙達成となります。
フリー走行から好調だった長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が今季3回目のフロントローを獲得しました。今大会はアベレージもよく、念願の初表彰台獲得の期待が膨らみます。3番手には、前戦オーストラリアGPで今季3勝目を挙げたビンダーで、フロントローに並んだ3人の優勝争いが注目されます。
以下、4番手にチャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、5番手に逆転チャンピオンに気合を入れるルティ、2戦連続で表彰台に立ち、初日トップタイムをマークしたホルヘ・マルティン(Red bull KTM Ajo)が6番手と続きました。
以下、サム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が7番手、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が8番手、レミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)が9番手、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が10番手でした。
今季ベストリザルトに闘志を燃やすソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia8)は18番手でしたが、前戦オーストラリアでのレースのペナルティーが科せられ、21番グリッドから決勝に挑みます。チャントラは、フリー走行で15番手に終わり、Q1からの予選となりました。その後、Q1で4番手につけてQ2進出を果たしましたが、断続的に小雨が降る難しいコンディションの中でタイムを伸ばすチャンスを逃しました。チームメートのディマス・エッキー・プラタマは27番グリッドを獲得。ともに今季ベストリザルトに挑みます。
アレックス・マルケス(Moto2 ポールポジション)
「コンディションが不安定でとても難しい予選でした。Q2が始まってすぐに雨が少し降り始めたので、路面をチェックしながらいいタイムが出すことを心がけました。しかし、自分よりいいタイムを出している選手が何人かいたので『プッシュしなければならない』と思いました。それが結果としてPP獲得につながりました。リズムはよくて、FP3でかなり改善することができました。タイムもペースも接近しています。明日の決勝は、いいスタートを切って、序盤からプッシュして、自分のペースをつかめるようにがんばらなければなりません。まだ完全ではありませんが、優勝争いができると思います。明日もレースを楽しみたいと思います」
長島哲太(Moto2 2番手)
「PPを取れると思っていたので悔しいです。最終コーナーでバスティアニーニにひっかかり、1コーナーでなんとか抜いたのですが、止まりきれませんでした。アレックスとビンダーがアベレージのペースがよく、ちょっと差をつけられています。明日の決勝でこの2人と戦うには、もうちょっとアベレージを上げなくてはいけません。明日は暑くても、不安定な天候でも、やるしかないという気持ちです。いいレースをする自信があります」
ブラッド・ビンダー(Moto2 3番手)
「とてもポジティブな日でした。フロントローを獲得できてうれしいです。コース上はかなり混んでいて、クリアラップのチャンスがなくて残念でした。でも全体的にはいい結果でした。コンディションは複雑でしたが、フロントローを獲得できて、とてもうれしいです。明日はスタートからプッシュしてがんばりたいです」
チャビ・ビエルゲ(Moto2 4番手)
「今日の仕事にはとても満足しています。FP3でいいペースがありました。明日のレースに向けて準備は万端です。予選は序盤に雨が少し降りましたが、路面温度が高かったために、ドライと同じように走行することができました。それを理解するのに少し時間がかかりました。最初の2周はとてもうまくいきましたが、そのあとみんなも速くなってきてポジションを落としました。とにかく2列目を獲得できてうれしいです。明日のウォームアップでは、決勝に向けてしっかり準備をしたいです。最後のラップまで楽しみたいと思います」
ソムキャット・チャントラ(Moto2 18番手)
「もっといい順位を期待していましたが、今日はしっかりと働けたのでハッピーです。FP3では、もう少しでダイレクトで(予選)Q2進出を果たせそうでした。Q1では転倒しましたが、その前にいいタイムを出していたのでQ2に進むことができました。Q2では問題が発生し、コースに戻ったときには雨が降り出していて、それ以上タイムを更新できませんでした。しかし、明日のレースに向けて準備はできています。全力を尽くします」
ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 27番手)
「今日は決勝を想定してプランを進めました。またマシンに自分のライディングを合わせられるように努力しました。自信を取り戻しつつあります。ラップタイムも大きく改善されました。トップのライダーたちに少し近づくことができました。明日はレースを完走することに集中し、いい結果を得られるようにがんばります」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | 2'05.244 |
2 | 45 | 長島哲太 | KALEX | 2'05.395 |
3 | 41 | ブラッド・ビンダー | KTM | 2'05.559 |
4 | 97 | チャビ・ビエルゲ | KALEX | 2'05.695 |
5 | 12 | トーマス・ルティ | KALEX | 2'05.714 |
6 | 88 | ホルヘ・マルティン | KTM | 2'05.731 |
7 | 22 | サム・ロース | KALEX | 2'05.735 |
8 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | 2'05.792 |
9 | 87 | レミー・ガードナー | KALEX | 2'05.888 |
10 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | 2'05.938 |
11 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | SPEED UP | 2'05.956 |
12 | 27 | イケル・レクオナ | KTM | 2'05.959 |
13 | 62 | ステファノ・マンシィ | MVアグスタ | 2'06.070 |
14 | 33 | エネア・バスティアニーニ | KALEX | 2'06.077 |
15 | 9 | ホルヘ・ナバロ | SPEED UP | 2'06.126 |
16 | 2 | イェスコ・ラフィン | NTS | 2'06.308 |
17 | 40 | アウグスト・フェルナンデス | KALEX | 2'06.515 |
18 | 35 | ソムキャット・チャントラ | KALEX | 2'06.807 |
以下Q1 | ||||
19 | 11 | ニッコロ・ブレガ | KALEX | 2'06.143 |
20 | 5 | アンドレア・ロカテリ | KALEX | 2'06.263 |
21 | 72 | マルコ・ベツェッキ | KTM | 2'06.267 |
22 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | 2'06.324 |
23 | 64 | ボウ・ベンドスナイダー | NTS | 2'06.363 |
24 | 77 | ドミニク・エガーター | MVアグスタ | 2'06.510 |
25 | 16 | ジョー・ロバーツ | KTM | 2'06.746 |
26 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | 2'06.924 |
27 | 20 | ディマス・エッキー・プラタマ | KALEX | 2'07.058 |
28 | 96 | ジェイク・ディクソン | KTM | 2'07.245 |
29 | 65 | フィリップ・エッテル | KTM | 2'07.756 |
30 | 3 | ルーカス・ツロヴィッチ | KTM | 2'07.764 |
31 | 47 | アダム・ノロディン | KALEX | 2'07.851 |
32 | 18 | シャビ・カルデルス | KTM | 2'08.432 |