Moto2クラスは、日本GPで3位、オーストラリアGPで2位と2戦連続表彰台に立って調子を上げているホルヘ・マルティン(Red bull KTM Ajo)が、ただ一人2分5秒台をマークして首位発進となりました。3連戦最後の戦いとなる今大会は、3戦連続表彰台とMoto2クラスでの初優勝の期待が膨らみます。
長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が僅差の2番手と続きました。FP1ではトップタイムをマーク。FP2では決勝に向けてユーズドタイヤで連続周回をこなし、セッション終盤に新品タイヤを入れてアタックして2番手につけました。シーズンは残り2戦。日本からかけつけるファンも多いだけに、念願の初表彰台獲得に挑みます。
タイトル王手で今大会を迎えたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が3番手と続きました。タイトル争いのプレッシャーの中でのびのびとした走りを見せたマルケス弟は、この日「力強い走りができた」と好調をアピールしました。
前戦オーストラリアGPで今季3勝目を挙げたランキング総合3位のブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が4番手、総合4位のホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)が5番手、総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が6番手と、タイトル争いをする3選手が続きました。
以下、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Beta Tools Speed Up)が7番手、チャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が8番手、マティア・パシーニ(Tasca Racing Scuderia Moto2)が9番手、アウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)が10番手でした。
IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラは、走り慣れたサーキットで17番手、チームメートのディマス・エッキー・プラタマは28番手でした。チャントラにとっては第2のホームグランプリ、自国での開催がないプラタマにとっては、今大会が事実上のホームグランプリとなります。予選ではともに上位を目指します。
ホルヘ・マルティン(Moto2 トップタイム)
「今日はポジティブでした。午前中のFP1はチャタリングに苦戦しましたが、チームが解決策を見つけてくれました。フロントは限界が近づいているので、引き続き仕事をしていかなければなりません。重要なことは、強さがあり、日曜日のレースに向けていいペースがあるということです。明日の目標は3列目までに入ることです。そして優勝のチャンスをつかむことです」
長島哲太(Moto2 2番手)
「今日はいいスタートが切ることができました。走り出しからフィーリングがよくてFP1でトップタイム。FP2でも2番手タイムでした。FP2はユーズドタイヤで11ラップを走り、2分6秒から7秒台のラップを刻むことができました。最後は新品(タイヤ)を入れて一周だけアタックして2番手につけることができましたが、明日はフロントローを狙ってチャンスがあればポールポジションを目指したいです」
アレックス・マルケス(Moto2 3番手)
「今日はとてもうまくいきました。まだウエットパッチが残っていたFP1は、最初のスティントから楽しく走ることができました。とてもいいフィーリングでした。楽しく走ることが今週末の一番の目標です。力強く、速く、安定したリズムがありました。このサーキットで安定したラップを刻むには、これはとても重要なことです。タイムに関してはまだ少し足りませんが、あまり心配はしていません。レースペースに集中して、この調子でがんばります。明日の天気は微妙ですが、どのようなコンディションにも準備を整えなければなりません」
ブラッド・ビンダー(Moto2 4番手)
「今日はいい日でした。午前中のFP1は、路面コンディションがトリッキーで、ウエットパッチがたくさんあり、ドライなのかウエットなのかよく分かりませんでした。しかし、力強くスタートを切ることができました。全体的には満足しています。いいフィーリングがあり、ユーズドタイヤで自己ベストを出すことができました。これはポジティブな兆候です。午後のFP2の最後には新品タイヤを使い、マシンを調整しましたが、思ったようにはうまくいきませんでした。明日はほかの方向性で仕事を進めたいと思います。そうすれば、今足りないものを見つけることができると思います」
ソムキャット・チャントラ(Moto2 17番手)
「路面状況だけではないと思うのですが、フロントのフィーリングがしっくりとせず、難しい一日になりました。毎ラップ、プッシュして走りましたが、フロントのフィーリングに苦しみました。自信を取り戻すためにも、この問題を解決する必要があります。(予選)Q2に直接進むには、あと0.2秒短縮しなければなりません。これをクリアするのが、明日の目標です」
ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 28番手)
「午前のFP1は、サーキットとタイヤの理解を深めるために時間を使いました。午後のFP2では日曜日のレースを見据え作業を進めました。2回目にコースに出たときは、タイヤの交換をしなかったので何度もリアタイヤがスピンしました。これはこのような路面状態のときに、そうしたコンディションに自分のライディングを合わせる練習にもなりました。レースではこの走行がきっと役に立つと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
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1 | 88 | ホルヘ・マルティン | KTM | 2'05.968 |
2 | 45 | 長島哲太 | KALEX | +0.229 |
3 | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | +0.360 |
4 | 41 | ブラッド・ビンダー | KTM | +0.442 |
5 | 9 | ホルヘ・ナバロ | SPEED UP | +0.535 |
6 | 12 | トーマス・ルティ | KALEX | +0.586 |
7 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | SPEED UP | +0.613 |
8 | 97 | チャビ・ビエルゲ | KALEX | +0.686 |
9 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | +0.704 |
10 | 40 | アウグスト・フェルナンデス | KALEX | +0.712 |
11 | 22 | サム・ロース | KALEX | +0.804 |
12 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | +0.805 |
13 | 87 | レミー・ガードナー | KALEX | +0.861 |
14 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | +0.926 |
15 | 72 | マルコ・ベツェッキ | KTM | +1.107 |
16 | 5 | アンドレア・ロカテリ | KALEX | +1.118 |
17 | 35 | ソムキャット・チャントラ | KALEX | +1.185 |
18 | 27 | イケル・レクオナ | KTM | +1.188 |
19 | 33 | エネア・バスティアニーニ | KALEX | +1.200 |
20 | 77 | ドミニク・エガーター | MVアグスタ | +1.346 |
21 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | +1.347 |
22 | 62 | ステファノ・マンシィ | MVアグスタ | +1.418 |
23 | 11 | ニッコロ・ブレガ | KALEX | +1.493 |
24 | 16 | ジョー・ロバーツ | KTM | +1.803 |
25 | 2 | イェスコ・ラフィン | NTS | +2.043 |
26 | 64 | ボウ・ベンドスナイダー | NTS | +2.349 |
27 | 96 | ジェイク・ディクソン | KTM | +2.407 |
28 | 20 | ディマス・エッキー・プラタマ | KALEX | +3.049 |
29 | 47 | アダム・ノロディン | KALEX | +3.139 |
30 | 65 | フィリップ・エッテル | KTM | +3.317 |
31 | 3 | ルーカス・ツロヴィッチ | KTM | +3.432 |
32 | 18 | シャビ・カルデルス | KTM | +4.262 |