Round10チェコチェコGP

Moto2

2019.08.04(日)

オートモトドラム・ブルノ
天候:晴れ/一時雨
コースコンディション:ドライ/ウエット
気温:23℃
観客:8万5125人(3日間:18万6793人)

第10戦 チェコGP

アレックス・マルケスが優勝し、ランキングでのリードを拡大

Moto2クラスは、今季2回目のPPを獲得したアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が、好スタートからオープニングラップで首位に浮上すると、そのまま後続との差を広げ、今季5勝目を達成しました。2周目にベストラップの2分1秒463をマーク、一気に後続を引き離した走りが勝利につながりました。ヨーロッパラウンドに入ってから、レースをこなすごとに強さを見せるマルケス弟は、ランキング総合2位で今大会転倒リタイアに終わったトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)に33ポイント差、総合3位で今大会8位のアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)に51ポイント差という大量リードを築き、Moto2クラス初タイトル獲得に一歩前進しました。

初日トップタイムをマーク、予選でもベストグリッドの5番手につけたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Beta Tools Speed Up)がマルケス弟を追撃して2位。初表彰台を獲得しました。そのジャンアントニオを追ったエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)も初表彰台獲得の3位でフィニッシュしました。バスティアニーニは、シーズン中盤戦に入って調子を上げており、今大会は18番グリッドからすばらしい追い上げをみせました。

バスティアーニとし烈な戦いを繰り広げたホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)が4位、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が5位、ともにウエットコンディションの予選で苦しんだ2人が決勝で好走をみせました。

以下、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が6位、ニッコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)が7位、フェルナンデスが8位、長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が9位でした。長島はウエットコンディションの予選で17番手と苦戦したことが決勝に響きました。そしてイケル・レクオナ(American Racing KTM)が10位でチェッカーを受けました。

ブルノ初走行となったソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、予選22番手から追い上げて15位でフィニッシュ。今季2回目のポイント獲得を果たしました。青山博一監督も「初コースですばらしい走りをした」とチャントラのチャレンジを高く評価しました。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 優勝)
アレックス・マルケス(左)、マルク・マルケス(右)「夢を見ているような完ぺきなレースでした。序盤からプッシュしました。今日はやりたいことがはっきりしていました。ウオームアップでは、ユーズドタイヤでいいペースで走れるように取り組みました。そのおかげで序盤からプッシュしてレースをコントロールすることができました。完ぺきなマシンと自信を与えてくれたチームに感謝しています。このようなかたちで夏休み明けのレースを戦えたことは重要なことです。ライバルがノーポイントで終わったときに、僕が25ポイント獲得したことも重要なことです。今日はとてもいい日になりました。しかしチャンピオンシップはまだまだ続きます。引き続きがんばっていかなければなりません」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto2 2位)
「どういっていいのか分かりません。表彰台を獲得できて、とにかく最高の気分です。シーズンが始まってから一生懸命、Moto2マシンの攻略に取り組んできました。チームもいろいろ僕に教えてくれました。スタートから100%プッシュしました。もちろんリスクも負いました。すべての人に感謝しています。この調子で引き続きがんばります」

エネア・バスティアニーニ(Moto2 3位)
「最高の気分です。今日はこんな結果を期待していませんでした。今日はいいスタートを切ることができましたが、トップグループとのギャップを縮めるために一生懸命プッシュしなければなりませんでした。残り3周は限界までプッシュしました。最終ラップではナバロをオーバーテイクすることができました。一生懸命がんばってくれたチームに感謝しています」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 15位)
ソムキャット・チャントラ「初めてのサーキットであり、そして、まだ左手に痛みを抱えたままの状態でのレースでしたが、今日の結果にはとても満足しています。そして、とてもうれしいです。レースが始まり、10ラップが過ぎたころ、左手に痛みを感じて左コーナーでプッシュをすることができませんでしたが、来週のオーストリアでは、さらに強い走りをみせたいと思います」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
173アレックス・マルケスKALEX38'49.768
221ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+3.018
333エネア・バスティアニーニKALEX+4.158
49ホルヘ・ナバロSPEED UP+4.290
510ルカ・マリーニKALEX+7.031
623マルセル・シュローターKALEX+8.847
711ニッコロ・ブレガKALEX+8.937
840アウグスト・フェルナンデスKALEX+11.900
945長島哲太KALEX+12.896
1027イケル・レクオナKTM+19.079
117ロレンソ・バルダッサーリKALEX+20.248
1272マルコ・ベツェッキKTM+21.424
1388ホルヘ・マルティンKTM+23.119
145アンドレア・ロカテリKALEX+25.850
1535ソムキャット・チャントラKALEX+26.240
1687レミー・ガードナーKALEX+26.714
1764ボウ・ベンドスナイダーNTS+28.917
1896ジェイク・ディクソンKTM+32.573
1994ジョナス・フォルガーKALEX+32.979
2062ステファノ・マンシィMVアグスタ+35.664
2177ドミニク・エガーターMVアグスタ+35.865
224スティーブン・オデンダルNTS+46.357
2365フィリップ・エッテルKTM+50.454
2497チャビ・ビエルゲKALEX+58.874
2518シャビ・カルデルスKTM+1'04.629
RT41ブラッド・ビンダーKTM+7Laps
RT22サム・ロースKALEX+11Laps
RT54マティア・パシーニKALEX+11Laps
RT12トーマス・ルティKALEX+16Laps
RT3ルーカス・ツロヴィッチKTM+16Laps

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
173アレックス・マルケスKALEX161
212トーマス・ルティKALEX128
340アウグスト・フェルナンデスKALEX110
49ホルヘ・ナバロSPEED UP110
523マルセル・シュローターKALEX107
67ロレンソ・バルダッサーリKALEX102
710ルカ・マリーニKALEX101
841ブラッド・ビンダーKTM84
933エネア・バスティアニーニKALEX74
1021ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP57
1145長島哲太KALEX52
1287レミー・ガードナーKALEX44
1397チャビ・ビエルゲKALEX39
1422サム・ロースKALEX38
1527イケル・レクオナKTM33
165アンドレア・ロカテリKALEX33
1711ニッコロ・ブレガKALEX25
1854マティア・パシーニKALEX18
1988ホルヘ・マルティンKTM13
2077ドミニク・エガーターMVアグスタ12
2162ステファノ・マンシィMVアグスタ10
2224シモーネ・コルシKALEX10
2372マルコ・ベツェッキKTM10
2435ソムキャット・チャントラKALEX7
2564ボウ・ベンドスナイダーNTS5
2696ジェイク・ディクソンKTM4
2716ジョー・ロバーツKTM4
283ルーカス・ツロヴィッチKTM3
2989カイルール・イダム・パウィKALEX3
302イェスコ・ラフィンNTS3
314スティーブン・オデンダルNTS0
3294ジョナス・フォルガーKALEX0
3365フィリップ・エッテルKTM0
3418シャビ・カルデルスKTM0
3520ディマス・エッキー・プラタマKALEX0
366ガブリエーレ・ルイウMVアグスタ0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX250
2SPEED UP132
3KTM94
4MV AGUSTA15
5NTS7

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