Round11オーストリアオーストリアGP

Moto2

レッドブル・リンク

第11戦 オーストリアGP

ポイントランキング首位のマルケス弟が大会初制覇に挑む

Moto2クラスは、前戦チェコGPで2連勝を達成、今季5勝目を挙げたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、3戦連続勝利と今季6勝目を目指します。レッドブル・リンクでは17年に2位表彰台に立っていますが、今年はポールポジション獲得と大会初制覇が期待されます。

総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)は、前戦チェコGPを転倒リタイアに終わり、総合2位をキープするも、首位のマルケス弟とのポイント差が33ポイントと大きく開きました。17年にはマルケス弟とし烈な2位争いを繰り広げましたが、今年はチャンピオンシップを争う2人が、そのバトルの再現を優勝争いですることが期待されます。

総合3位にはアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)。前戦チェコGPは8位でしたが、今大会は今季4回目の表彰台とオーストリアGP初表彰台獲得に挑みます。総合4位のホルヘ・ナバロ(MB Conveyors Speed Up)が今季5回目の表彰台獲得と今季初優勝に挑みます。総合5位にはマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)で今季4回目の表彰台獲得に挑みます。

以下、ロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)、Moto2クラスルーキーで前戦チェコGPで初表彰台獲得の3位にあったエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(MB Conveyors Speed Up)と続き、ここまでがトップ10。総合11位の長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が、この数戦、いい走りを見せているだけに、今大会は初表彰台獲得も期待されます。

前戦チェコGPで今季2回目のポイント獲得を果たしたソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)が2戦連続今季3回目のポイント獲得に挑みます。アルゼンチンGP、チェコGPと、過去2回のポイント獲得は、初めて経験するサーキットでした。今大会はアルゼンチンGPの10位以上を目指します。

チームメートのディマス・エッキー・プラタマは、第8戦オランダGPで他者との接触で転倒し、脳震とうを起こした決勝を欠場しました。その影響で第9戦ドイツGP、第10戦チェコGPと欠場することになりましたが、今大会、そして第12戦イギリスGPまで欠場して回復に努めることになりました。プラタマの代役として、第6戦イタリアGPにチャントラの代役として出場した全日本ロード選手権J-GP2クラスでポイントリーダーの名越哲平を起用します。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 総合1位)
「チェコGPで優勝することができたので、オーストリアGPに向けてモチベーションは上がっています。先週は完ぺきな週末になりました。とても楽しく走ることができました。目標は変わりませんし、これまで同様にレースのことだけを考えて仕事に取り組んでいきます。レッドブル・リンクは独特なレイアウトで、ハードブレーキングが重要になります。そして、複合コーナーのあるセクターなどがあり、慎重にならなければなりません。ここは楽しく、好きなサーキットです。今回のようにポジティブな流れのときは、2連戦でよかったと思います。引き続き集中力を維持して、レースウイーク初日から力強い走りができるようにがんばります」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「チェコGPで転倒してしまい、大事なポイントを落してしまいました。でもオーストリアGPからリカバーしていきたいと思います。まだチャンピオンシップは折り返し地点です。ブルノではコーナー進入のブレーキングに問題がありました。決勝レースではそれが理由でフロントから転倒してしまいました。シュピールベルク(レッドブル・リンク)では、ブレーキングがとても重要になります。今週末はこの問題が出ないように一生懸命仕事に取り組まなければなりません」

アウグスト・フェルナンデス(Moto2 総合3位)
「ザクセンリンクとブルノは難しいレースが続いたので、オーストリアGPの目標はトップにもっと近付くことです。ブルノではいくつか問題があったので、それを解決できることを願っています。大事なことは、マシンのセッティングが決まらなくてもしっかりポイントを獲得して、総合順位をキープすることです。表彰台争いに戻りたいです」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 総合24位)
「ブルノはポイント圏内でフィニッシュしたので、高いモチベーションでオーストリアGPに向かいます。マシン、セッティング、そしてチームがすばらしいので、とてもポジティブです。レッドブル・リンクは初めてなので、サーキットのことは分かりません。ブルノでは、決勝レース中にトライしたいこともあったので、もしかしたらセッティングを少し変えるかもしれません」

名越哲平(Moto2)
「まず最初に、改めてこのような機会を与えてくださったIDEMITSU Honda Team Asiaに感謝します。またディマス選手の一日も早い回復を願っています。レッドブル・リンクは私にとっては初めてのサーキットですが、バイクもチームも初めてではありません。ムジェロでの貴重な経験のあと、ライダーとして、最善を尽くし、成長を続けるための経験を積んできました。ここでも、また懸命に走ります」

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