Round11オーストリアオーストリアGP

Moto3

レッドブル・リンク

第11戦 オーストリアGP

大集団での優勝争いが展開されるオーストリアGPでは、
駆け引きが勝敗のカギに

Moto3クラスは、過去、レッドブル・リンクで厳しい戦いが繰り広げられて来ました。ドライコンディションでは、トップから1秒差に20台以上がひしめきあう大接戦となります。決勝でも大きなトップ集団が形成され、マシンのパフォーマンスはもちろん、レースの駆け引きが勝敗に大きく影響します。

10戦を終えて総合2位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)は、過去3戦、2位(オランダGP)、優勝(ドイツGP)、2位(チェコGP)と安定した結果を残しています。ドイツGPを終えて一度は首位に立ちましたが、今大会は3ポイント差で首位のアーロン・カネット(KTM)を追う戦いとなります。レッドブル・リンクはKTMのホームコースですが、敵陣のホームコースで今季2勝目を目指します。

10戦を終えて、表彰台獲得がスペインGPの優勝だけというニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)は、安定した走りで上位フィニッシュし、総合3位につけています。総合4位には、今季2勝を含む4回の表彰台獲得のトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)、総合6位にマルコス・ラミレス(Leopard Racing)、総合7位にジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)、そして総合10位に小椋藍(Honda Team Asia)が浮上してきました。小椋は、第7戦カタルニアGPから4戦連続でシングルフィニッシュ。今大会は初表彰台が期待されます。

開幕戦カタールGPで初優勝を達成、以後、いい走りをみせるもなかなか結果につなげられない鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合11位。過去5戦、転倒リタイアに終わっているだけに、今大会は巻き返しに挑みます。

鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合17位、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が総合19位で今大会を迎えます。

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合2位)
「うまくいっているときの2連戦はとてもモチベーションも高いです。今週末も優勝争いをしたいと思います。ブルノでは、チームがすばらしい仕事をしてくれたおかげで、すばらしい結果を残すことができました。タイトル争いはし烈になっています。今回も決勝ではアーロン(カネット)や多くのライダーと激しいバトルになると思います」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 総合3位)
「チェコGPはトップとわずか0.5秒差でフィニッシュできました。優勝できるスピードがあることは分かっているので、それがオーストリアの目標になります。このサーキットではこれまであまりいい結果を残せていませんが、がんばります。レッドブル・リンクはとてもユニークです。ストップ・アンド・ゴーのレイアウトですが、ロングストレートが3本あるのでスリップストリームが非常に重要です。戦略はトップグループについていって、最終ラップにアタックすることです」

トニ・アルボリーノ(Moto3 総合4位)
「ブルノの優勝争いはオーバーテイクがたくさんあり、そのときの興奮が残っています。でもタイヤが終わってしまい、勝つことはできませんでした。オーストリアではこの課題に取り組みたいです。タイヤのパフォーマンスを最大限引き出したいです。昨年は9位でした。今年は表彰争いができると思います」

小椋藍(Moto3 総合10位)
「レッドブル・リンクは、好きなサーキットです。ストップ・アンド・ゴーのレイアウトで、ルーキーズカップでは優勝していますし、いつもいい感触がありました。決勝では、ブルノよりもいい結果を残せる自信があります。この数戦、トップグループには加わるのですが、予選グリッドの悪さが決勝に影響しています。いいグリッドから決勝に挑みたいです。準備はできています」

鳥羽海渡(Moto3 総合11位)
「レッドブル・リンクは好きなサーキットです。ここではいつもいいフィーリングがあります。今年もFP1から一生懸命取り組み、いい結果を残せるように集中したいです。昨年は不安定な天候の中で予選を失敗し、ほぼ最後尾からのレースになり、ポイントを獲得できませんでした。ここ数戦は速さはあるのですが、転倒リタイアが続いています。今大会は、自分の速さを結果につなげなければなりません」

鈴木竜生(Moto3 総合17位)
「チェコGPは、いい走りを結果につなげられず残念なレースでした。連戦となるレッドブル・リンクは、昨年、セットアップを進められず気持ちよく走れませんでした。今年はどのサーキットでもいい状態なので、今大会は、しっかり結果につなげたいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合19位)
「チェコGPはトップグループに加わりましたが、レース後半、ペースを上げられず、苦しい走りになって11位でした。レッドブル・リンクは、昨年、予選まではあまりいい走りができませんでしたが、決勝に向けてセッティングを変えたことで、ブレーキングがよくなり、トップグループでいいレースができました。今年もしっかりセッティングを決めて、ベストリザルトを目指します」

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