Round11オーストリアオーストリアGP

Moto3

2019.08.11(日)

レッドブル・リンク

天候:雨/曇り
気温:23℃
コースコンディション:ウエット/ドライ
観客:8万7595人(3日間:19万7315人)

第11戦 オーストリアGP

フェナティが今季初優勝。アルボリーノ2位、マクフィー3位でHonda勢が表彰台を独占

スロー走行で16人の選手がペナルティーを科せられたMoto3クラスの決勝レースは、2番グリッドから決勝に挑んだロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)、2列目4番手のトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)、ポールポジションからスタートのジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)の3人がトップグループを形成しました。フェナティが2年ぶりの優勝を達成、アルボリーノが2戦連続今季5回目の表彰台に立ち、VNE Snipersが初の1-2フィニッシュを達成しました。その2人に続き、第5戦フランスGPで優勝したマクフィーが3位になり、6戦ぶりの表彰台に立ちました。

レース序盤は微妙な路面コンディションとなり、ほとんどの選手がペースをつかむのに苦労しました。その中で表彰台に立った3人のHonda勢は、快調にラップを重ね、ライバルを圧倒しました。これでHondaは今季8勝目。今季初の表彰台独占を果たしました。

以下、7番グリッドのマルコス・ラミレス(Leopard Racing)が5位、8番グリッドから決勝に挑んだチームメートのロレンソ・ダラ・ポルタが6位でフィニッシュし、再び、ランキング総合首位に浮上しました。

12番グリッドのニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が9位、23番グリッドの小椋藍(Honda Team Asia)が12位、20番グリッドの佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が13位でフィニッシュ。それぞれポイントを獲得しました。

3番グリッドから決勝に挑んだ鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、不安定なコンディションだった序盤にペースを上げられず18位。6戦ぶりにチェッカーを受けましたがノーポイントに終わりました。14番グリッドから決勝に挑んだ鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、5周目の1コーナーで転倒してリタイアでした。

今大会を終えて、ダラ・ポルタが総合首位に浮上。アルボリーノが3位、アントネッリが4位となり、この2人はポジションを入れ替えました。以下、ラミレスが5位、マクフィーが6位、今季初優勝のフェナティが9位に浮上と、トップ10に6台のHonda勢が名前を連ね、小椋藍11位、鳥羽海渡12位、鈴木竜生18位、佐々木歩夢19位という総合順位となりました。

 

コメント

ロマーノ・フェナティ(Moto3 優勝)ロマーノ・フェナティ
「優勝できる日をを長い間待っていました。そして表彰台に上がったことがないこのサーキットで昨日ポールポジション(※ペナルティーで2番グリッド)を獲得し、最高の気分でした。マシンは完ぺきでした。この優勝は、この難しい2年間を支えてくれた家族、友人、チーム、そしてすべての人のために捧げたいです。今日はミスをしませんでした。レースで全力を尽くしました」

トニ・アルボリーノ(Moto3 2位)トニ・アルボリーノ
「表彰台を獲得できてうれしいです。今週末は100%の状態ではありませんでした。もっといい結果を出せたはずでしたが、目標は、着実に走りきって、いい結果を出すことでした。今回の2位はチャンピオンシップにとって重要な結果になりました」

ジョン・マクフィー(Moto3 3位)ジョン・マクフィー
「レース序盤は快適でした。後方に4秒差をつけることができましたが、レース終盤は厳しい走りになりました。ロマーノ(フェナティ)に追いつくことができず、後ろのライダーが僕に近付いてくるのが見えました。最終ラップの唯一の希望は、最終コーナーでうまく立ち上がり、フィニッシュすることでした。その通りに走ることができましたが、ピットレーンに入るまで3位になれたことに気付きませんでした。ここ数戦、一生懸命がんばってきました。表彰台を獲得してチームに報いることができました」

小椋藍(Moto3 12位)小椋藍
「ペナルティーを受けてしまったことで、グリッド後方からのスタートとなりました。今週末は、単独でいいリズムを刻めず、苦戦しました。予選でもタイムを出すために、ほかのライダーのスリップを使ったのですが、これがペナルティーを受けてしまう理由でした。今日の結果には満足していませんが、フリー、予選でやってきたことをすべて決勝で出せたと思います。この状況を受け入れ、二度とミスを犯さないように次戦からレースに活かしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 13位)佐々木歩夢
「今週末は最初からとてもうまくいきました。速いペースがあり、予選では2番手タイムを出すことができました。しかし、ペナルティーを科せられてしまいました。決勝レースのコンディションはあまりよくありませんでした。ドライレースだったら、もっといい走りができたと思います。ドライのラインが、タイヤの幅しかなかったので、オーバーテイクするのが難しかったです。終盤はパスすることができましたが、トップのライダーたちとは離れすぎていました。ペナルティーがなければ、全く違った日になったと思うので、そのチャンスを逃してしまい、残念です」

鳥羽海渡(Moto3 18位)鳥羽海渡
「ハーフウエットの路面状態で、序盤の6周は転ばないように慎重に走るだけでした。これまで苦手としていてウエットコンディションは克服しましたが、こうしてハーフウエットはまだ克服できていません。この数戦、転倒が続いていたことも、慎重になりすぎた理由の一つでした。これでトップグループと大きな差が開いてしまいました。レースを完走できたことはよかったのですが、ノーポイントに終わり本当に残念です。次戦のシルバーストーンのレースでは一から出直す気持ちでレースに挑みます」

鈴木竜生(Moto3 リタイア)鈴木竜生
「今回も自分のミスで転倒してしまいました。序盤、チームメートのアントネッリを抜き、さらにマシアもパスしようと思い、1コーナーからペースを上げていこうと思ったのですが、限界を超えてしまい、ちょっとラインを外したらウエットパッチに乗って転んでしまいました。転倒が続いていてチームには申し訳ない気持ちです。次戦イギリスGPではしっかり結果を残したいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
155ロマーノ・フェナティHonda37'50.135
214トニ・アルボリーノHonda+1.097
317ジョン・マクフィーHonda+1.105
413C.ヴィエッティKTM+1.120
542マルコス・ラミレスHonda+6.789
648ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+7.559
776M.ユルチェンコKTM+17.880
884J.コーンフェールKTM+17.902
923ニッコロ・アントネッリHonda+17.936
1044A.カネットKTM+18.030
1175A.アレナスKTM+18.730
1279小椋藍Honda+23.800
1371佐々木歩夢Honda+23.884
147D.フォッジャKTM+24.240
1540D.ビンダーKTM+24.955
1621アロンソ・ロペスHonda+25.595
1753D.オンジュ KTM+28.156
1827鳥羽海渡Honda+40.414
1912F.サラクKTM+40.668
2073M.コフラーKTM+41.032
2152ジェレミー・アルコバHonda+43.327
2282S.ネパKTM+48.553
2354リカルド・ロッシHonda+53.478
2422真崎一輝KTM+1'16.731
2569T.ブース・アモスKTM+1'20.178
2616A.ミニョKTM+1'24.566
2711セルジオ・ガルシアHonda+1Lap
RT5J.マシアKTM+2Laps
RT61C.オンジュKTM+12Laps
RT25R.フェルナンデスKTM+15Laps
RT24鈴木竜生Honda+19Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
148ロレンソ・ダラ・ポルタHonda155
244A.カネットKTM154
314トニ・アルボリーノHonda113
423ニッコロ・アントネッリHonda105
542マルコス・ラミレスHonda89
617ジョン・マクフィーHonda84
713C.ヴィエッティKTM81
85J.マシアKTM78
955ロマーノ・フェナティHonda67
1084J.コーンフェールKTM67
1179小椋藍Honda60
1227鳥羽海渡Honda51
1319ガブリエル・ロドリゴHonda50
1416A.ミニョKTM49
157D.フォッジャKTM46
1625R.フェルナンデスKTM45
1740D.ビンダーKTM40
1824鈴木竜生Honda39
1971佐々木歩夢Honda37
2075A.アレナスKTM35
2121アロンソ・ロペスHonda33
2276M.ユルチェンコKTM16
2322真崎一輝KTM14
2411セルジオ・ガルシアHonda9
256山中琉聖Honda7
2612F.サラクKTM6
2799C.タタイKTM4
2861C.オンジュKTM4
2969T.ブース・アモスKTM2
3031ゲリー・サリムHonda0
3177V.ペレスKTM0
3282S.ネパKTM0
3353D.オンジュ KTM0
3454リカルド・ロッシHonda0
3581A.ヴィウKTM0
3673M.コフラーKTM0
3752ジェレミー・アルコバHonda0
3818R.ファン・デ・ラグマットKTM0
3983M.カワカミKTM0
4028D.ガイガーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda249
2KTM204

ランキング詳細

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