Moto3クラスは、スリップストリームの使い合いのためにペナルティーが続出する大荒れの予選となりました。予選終了した時点の上位9番手までの順位は、ロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)が首位で、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)、ジャウメ・マシア(KTM)、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)、小椋藍(Honda Team Asia)、鳥羽海渡(Honda Team Asia)、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)、トニ・アルボリーノ(VNE Snipers)、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)と上位9番手までのうちHonda勢が8台という結果でした。
その後、スロー走行の選手が続出したQ2のペナルティーの審議が行われ、午後7時過ぎに正式な予選結果が発表されました。その結果、マクフィーが第5戦フランスGP以来となるポールポジション(PP)を獲得、鈴木が第4戦スペインGP以来、今季2回目のフロントロー獲得となる2番手、3番手にフェナティ、4番手に鳥羽、5番手にアルボリーノ、8番手に佐々木、9番手にマルコス・ラミレス(Leopard Racing)と、上位9台のうち7台にHonda勢が名前を連ねました。
以下、ダラ・ポルタが10番手、小椋が11番手、アロンソ・ロペス(Leopard Racing)が15番手という結果に変わりました。
なお、前日のフリー走行で、スロー走行のため12グリッド降格のペナルティーが科せられた予選8番手の佐々木歩夢は20番グリッド、予選11番手の小椋藍は23番グリッド、予選2番手に繰り上がった鈴木竜生も12グリッド降格で14番手グリッドから決勝に挑みます。今大会は、これまでにない大混乱の予選となり、順位とグリッドが変わる大荒れの予選となりました。
(※コメントは正式予選結果が出る前のものです)
ジョン・マクフィー(Moto3 ポールポジション)
「フリー走行でも予選でも力強い走りができたので、とても満足しています。ソフトタイヤとハードタイヤでアタックすることができました。単独でタイムも出すことができました。ほかのライダーたちがスリップストリームを使おうとしていましたが、僕は単独でいい仕事をする自信がありました。スリップストリームを使わなかったので、かなりタイムをロスしましたが、トップグループに入れる強さを見せることができました。フロントローを獲得できたので、これでレースに集中できます。いいリズムがあることは分かっています。トップグループでこのリズムをキープしてがんばります。もしグループから逃げられたら、うれしいです」
鈴木竜生(Moto3 2番手)
「コース上の人待ちがひどくて、ペナルティーを科せられるのも嫌なので、最後のアタックをパスしました。結局、ペナルティーのライダーがいて暫定では5番グリッドからの決勝になります。今大会は、来年のことも決まったので、明日の決勝は落ち着いて、レースに集中したいです。今年はこれまで何度も表彰台に立てるレースを転倒で逃しているので、明日はチームに喜んでもらえるレースをしたいです」
ロマーノ・フェナテイ(Moto3 3番手)
「僕はいま、世界で一番幸せな人間だと思います。ポールポジションを獲得することができました。ポールポジションではポイントを獲得することはできません。明日の方が重要であることは分かっていますが、僕やチーム、そして僕の身近なひとたちにとっては、今日の結果はとても重要なものでした。今日はマシンがとても速かったです。いいフィーリングもありました。明日のレースは全力でがんばります」
鳥羽海渡(Moto3 4番手)
「今日の予選は、これまで経験したことがない状況でした。最後の走行は、全員がコース上で待つ状態になり、こんな予選は初めての経験でした。昨日、今日といいペースで走ることができました。昨日はタイムをうまく出せず16番手でしたが、今日はFP3で8番手にポジションを上げられたし、予選では最後の最後に逆転されましたがPPを獲れるペースだったと思います。単独でも1分36秒台で走れているので明日は常にグループの前の方にいてしっかり走り切りたいです」
佐々木歩夢(Moto3 8番手)
「予選は一周うまくまとめられました。目標はフロントロー獲得でしたが、昨日のフリー走行でペナルティーを科せられて12グリッド降格となり、4列目から決勝に挑むことになります。しかし、調子はいいので追い上げられると思います。今大会は単独で走ることを心がけて、いいベースを作ることができました。ここは長いストレートがあり、スリップの使い合いになると思います。昨年はトップグループに加わっていいレースができたので、今年は表彰台を目標を全力で挑みます」
小椋藍(Moto3 11番手)
「今日は予選は、なかなか単独でタイムを出せなかったので、集団のバトルになった予選に助けられた部分はあります。しかし、決勝に向けては、昨日の課題だったブレーキングが改善されて、いい状態に仕上がってきました。12グリッド降格なので、序盤は厳しい戦いになると思いますが、今年の課題の一つである、序盤からペースを挙げていく走りをしたいです。明日のウォームアップで最後の調整をして決勝は追い上げのレースをしたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 1'36.690 |
2 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 1'36.788 |
3 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 1'36.814 |
4 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 1'36.847 |
5 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 1'36.850 |
6 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 1'37.021 |
7 | 5 | J.マシア | KTM | 1'37.055 |
8 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 1'37.272 |
9 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | 1'37.301 |
10 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 1'37.330 |
11 | 79 | 小椋藍 | ![]() | 1'37.589 |
12 | 16 | A.ミニョ | KTM | 1'37.595 |
13 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 1'37.598 |
14 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 1'37.690 |
15 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 1'37.721 |
16 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 1'37.787 |
17 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 1'36.414 |
18 | 44 | A.カネット | KTM | 1'36.655 |
以下Q1 | ||||
19 | 82 | S.ネパ | KTM | 1'37.337 |
20 | 7 | D.フォッジャ | KTM | 1'37.409 |
21 | 12 | F.サラク | KTM | 1'37.421 |
22 | 75 | A.アレナス | KTM | 1'37.695 |
23 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 1'37.711 |
24 | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | 1'37.714 |
25 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | 1'37.787 |
26 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 1'37.804 |
27 | 73 | M.コフラー | KTM | 1'37.824 |
28 | 61 | C.オンジュ | KTM | 1'37.876 |
29 | 53 | D.オンジュ | KTM | 1'38.022 |
30 | 40 | D.ビンダー | KTM | 1'38.083 |
31 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | 1'39.945 |