Round12イギリスイギリスGP

Moto3

シルバーストーン・サーキット

第12戦 イギリスGP

わずか1点差の総合首位争い。日本人ライダーにも注目

Moto3クラスもチャンピオン争いがだんだんと絞られて来ました。11戦を終えて優勝1回を含む6回の表彰台に立つ安定した走りを見せるロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が155点で総合首位に立っています。今年は表彰台争いが一段とし烈なシーズンとなっており、総合2位のアーロン・カネット(KTM)も2勝を含む6回の表彰台獲得で154点と、11戦を戦い、わずか1点差と厳しい戦いとなっています。高速サーキットのシルバーストーンもトップグループが大集団になることが予想されるだけに、首位争いをする2人の緊張感あふれる戦いに注目されます。

総合3位にはトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)で113点。今季もっとも成長している選手で、11戦を終えて2勝を含む5回の表彰台に立っています。過去2戦は3位、2位と連続表彰台に立ち、その勢いで今大会は3勝目を目指します。

総合4位にはニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)で、第4戦スペインGP以来となる今季2勝目の獲得を目指します。総合5位には第7戦カタルニアGPで初優勝を達成、第9戦ドイツGPで2位になったマルコス・ラミレス(Leopard Racing)で、アルボリーノ同様大きな成長を感じさせており、今大会の走りに注目されます。

前戦オーストリアGPで今季2回目のポールポジション(PP)から今季2回目の表彰台獲得となる3位になったジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が総合6位、前戦オーストリアGPで今季初優勝のロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)が総合9位に浮上と、トップ10に6人のHonda勢が名前を連ねました。

以下、ルーキーの小椋藍(Honda Team Asia)が総合11位。第7戦カタルニアGPから安定した走りで5戦連続ポイント獲得を果たしました。ルーキー・オブ・ザ・イヤーポイントでもトップと21点差の2位に浮上し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーも射程圏となりました。

チームメートで開幕戦カタールGPでは初優勝を達成している鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合12位。第4戦スペインGPで初表彰台獲得の2位になっている鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合18位、第3戦ドイツGPで初PPを獲得して3戦連続でポイント獲得を果たしている佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が総合19位。シーズン中盤戦に入って、なかなか結果を残せていないだけに、3選手ともにばん回に挑みます。

11戦を終えてHonda勢は8勝。今大会は9勝目を目指すことになります。また、シルバーストーンを得意とする日本人選手が多いだけに、今大会は日本人選手の表彰台獲得が期待されます。

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合1位)
「オーストリアGPは、天候が不安定でとても難しいレースでした。しかしチャンピオンシップを再びリードできたことはとても重要なことです。総合2位との差はわずか1ポイントなので、今後も厳しいバトルが続きます。シルバーストーンのレイアウトは好きです。昨年は予選で3番手を獲得しました。しかしレースは悪天候のため行われませんでした。高速セクションでHondaのパワーを使うことで今年はすばらしいレースができると思います」

トニ・アルボリーノ(Moto3 総合3位)
「オーストリアでは優勝することができませんでしたが、2位を獲得できてチームも僕もとてもうれしかったです。チームでワンツーフィニッシュできたことは最高の気分だったし、今後のレースに向けてモチベーションが上がりました。シルバーストーンではすばらしいレースができると思います。このサーキットは高速で、いろいろな種類のコーナーがあり、すばらしいサーキットです。総合順位で前にいる2人に対してたくさんポイントを稼がなければなりません。ベストを尽くします」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 総合4位)
「シルバーストーンは好きです。2015年に表彰台を獲得しました。今年はトップ争いができるくらいうまく走れています。オーストリアGPは難しいレースでしたが、今週末はいい走りができると思います。雨が降らないことを願っています」

小椋藍(Moto3 総合11位)
「オーストリアGPは難しいレースウイークでしたが、そのあとアンドラとバルセロナでは有意義なトレーニングを行うことができました。いろいろなことを考えるいい時間になりました。気分を一新することができました。シルバーストーンは初めてなので、いつものように一歩一歩がんばって取り組みます。レースではいい結果を残せるようにがんばります」

鳥羽海渡(Moto3 総合12位)
「ほかのレースと同様に、目標は表彰台獲得です。きっと目標を達成できると思います。FP1から一生懸命取り組みます。シルバーストーンの天候はいつも不安定ですが、僕にはこれは大した問題ではありません。どんな天気になっても大丈夫です。プラクティスセッション、予選、そしてレースを通して集中して取り組み、いい結果を残せるようにがんばります」

鈴木竜生(Moto3 総合18位)
「後半戦のスタートとなったチェコGP、オーストリアGPの2連戦はリタイアに終わりました。どちらもいい位置につけていながら序盤に転倒したことは反省点です。今大会はしっかり結果につなげたいです。シルバーストーンは好きなサーキットです。過去、いいレースをしてきたサーキットなので楽しみにしています」

佐々木歩夢(Moto3 19位)
「オーストリアGPの開催されるレッドブル・リンクは好きなサーキットですが、不安定な天候と路面コンディションで思うような結果を残せませんでした。序盤はラインが一本しかなく予選グリッドの悪さも影響しました。しかし、ドライの予選では、ペナルティーでキャンセルされましたが、2番手タイムをマークしているし調子は悪くありません。シルバーストーンは大好きなサーキット。ベストリザルトを目指します」

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