Round12イギリスイギリスGP

Moto2

シルバーストーン・サーキット

第12戦 イギリスGP

ランキングで頭一つ抜け出たマルケスの走りに注目

Moto2クラスは11戦を終えて、クラス最多の5勝を挙げているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が181点。総合2位のトーマス・ルティは、3戦連続でマルケス弟に先着を許し、138点とその差が43点へと開きました。シーズン中盤戦に入って、タイヤのパフォーマンスをうまく活かすことでライバルを圧倒するマルケス弟は、今大会も優勝候補の筆頭。今季6勝目を目指します。一方、追撃するルティは、16年に優勝している得意のコースだけに、その反撃に闘志を燃やしています。

総合3位にはホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)で126点、総合4位のアウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)が121点、総合5位のロレンソ・バルダッサーリ(FLEXBOX HP 40)が115点、総合6位のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が114点、総合7位で前戦オーストリアGPでは今季初優勝のブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)が109点、総合8位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が101点と続き、総合2位争いがし烈となっています。

以下、エネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が総合9位、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Beta Tools Speed Up)が総合10位と、ルーキー勢が続いています。

総合11位には長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)で、前戦オーストリアGPで61戦目にして初ポールポジションを獲得。決勝もトップグループに加わりましたが、他者の転倒に巻き込まれ悔しいリタイアに終わりました。シーズン中盤戦に入って登り調子の長島ですが、今大会もフロントローと初表彰台が期待されます。

前戦オーストリアGPで初のフロントロー獲得となる3番手につけた総合21位のソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)が3戦連続4回目のポイント獲得を目指します。Moto2ルーキーのチャントラは、初めて経験するサーキットが続いていますが、どのサーキットでもルーキーとは思えない好パフォーマンスを発揮しています。今大会は第2戦アルゼンチンGPの10位以上のベストリザルトが期待されます。

チームメートのディマス・エッキー・プラタマは、今大会も体調不良のために欠場します。そして、前戦オーストリアGPに代役出場を果たした名越哲平が今大会も代役で出場します。前戦オーストリアGPで25位に終わった名越は、その後、IDEMITSU Honda Team Asiaの本拠地のあるバルセロナでしっかりトレーニングを積み、今大会に挑みます。今季代役出場で3戦目となる今大会は、ポイント獲得を目標に挑みます。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 総合1位)
「レースに向けてチームのモチベーションは上がっています。オーストリアではすばらしいレースができました。月曜日には有意義なテストも行うことができました。テストでは残りのシーズンでパフォーマンスを向上できるように取り組み、2020年に向けてこれまでとは違う方向性も試してみました。今週、もし雨が降らなければいいレースウイークになると思います。シルバーストーンではMoto2で優勝したことがないので、決勝日の目標は優勝です。14年にはMoto3クラスで2位でしたが、トップとはわずか0.01秒差だったので、速く走れることは分かっています。決勝が楽しみです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「昨年はレースがキャンセルになりましたが、今年はレースができることを願っています。シルバーストーンはとても好きです。天候は独特で、昨年は本当にすごい雨でした。とてもいいレイアウトで、これまでにいいレースをしてきました。Moto2クラスではいい結果を残してきました。チェコとオーストリアの2連戦とその後のテストでベースのセッティングを改善させることができました。シルバーストーンでは高いレベルでスタートできると思います。再び優勝できるまでそう時間はかからないと思っています」

ホルヘ・ナバロ(Moto2 総合3位)
「今季5度目の表彰台をオーストリアGPで獲得してイギリスGPに向かうことができます。オーストリアGPの決勝ではすばらしいペースがありました。ピットボードに誤ったメッセージが表示されて混乱しましたが、それがなければマルケスとビンダーに追いつけたと思います。マシンはとてもうまく機能していたし、とてもいいペースがありました。シルバーストーンでも表彰台を獲得できるようにがんばります。このサーキットはとても壮観で、ライダーのためのサーキットなので、レースが楽しみです。天気がいいことを願っています」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 総合21位)
「オーストリアGPの結果はとてもうれしいものでした。レースが終わってからは、アンドラとバルセロナで一生懸命トレーニングをしました。シルバーストーンは初めてなので、またサーキットを学ぶところからのスタートになります。レースのビデオを見て、レイアウトとラインを学びました。今週末もたいへんな仕事が待っていますが、いつものようにベストを尽くします」

名越哲平(Moto2 総合37位)
「オーストリアGPのあと、チームとヨーロッパに残り、3日間アンドラでトレーニングをしました。今大会も初めて走るサーキットですが、少しずつMoto2マシンに慣れてきました。シルバーストーン・サーキットを少しずつ攻略できるようにベストを尽くします。目標はオーストリアGPよりいい結果を残すことです」

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