Round12イギリスイギリスGP

Moto3

2019.08.23(金)

シルバーストーン・サーキット
天候:曇り/晴れ
気温:25℃
コースコンディション:ドライ

第12戦 イギリスGP

アルボリーノが首位発進。鈴木竜生が5番手、鳥羽海渡が7番手と好調な滑り出し

Moto3クラスは、FP1とFP2でコンディションが異なり、難しい一日となりました。FP1は厚い雲が空を覆い気温は16℃。対して、青空が広がったFP2は24℃まで気温が上昇し、セットアップの難しい一日となりました。その難しいコンディションの中で、後半戦のスタートとなったチェコGP、オーストリアGPの2連戦で2戦連続表彰台に立ち好調なトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)がトップタイムをマークし、今季3勝目に向けて絶好のスタートを切りました。

総合首位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が3番手とまずまずのスタートを切りました。鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が5番手、鳥羽海渡(Honda Team Asia)が7番手と、シーズン中盤戦に入って、好調な走りを見せるも転倒やノーポイントのレースが続く両選手がともに順調なスタートを切りました。

前戦オーストリアGPで今季初優勝のロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)が8番手。しかし、大接戦の中でフェナティは、単独走行で周回を続けており、今大会も優勝候補の一角に浮上。ケガで欠場しているガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)の代役で出場のジェレミー・アルコバが9番手と続きました。

総合4位につけるニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が11番手、第9戦ドイツGPで初PPを獲得してから上り調子の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)がセットアップを進めながら12番手、ホームGPで今季2勝目と3回目の表彰台を目指すジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)がトップから1秒差以内の14番手につけて、地元ファンの期待を膨らませました。予選では今季3回目のPPに挑みます。

ルーキーでシルバーストーンを初めて走る小椋藍(Honda Team Asia)は、着実にタイムを短縮して20番手。土曜日のフリー走行、予選の走りに注目されます。

コメント

トニー・アルボリーノ(Moto3 1番手)
トニ・アルボリーノ「FP2でタイムは更新できませんでしたが、今日はいろいろ経験できる興味深い日になりました。レースに向けていい仕事ができたと思います。あといくつか改善するだけですが、明日もしっかりデータを積み重ねたいです」

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 3番手)
ロレンソ・ダラ・ポルタ「今日はポジティブでした。FP1からすでにいいフィーリングがありました。路面温度が上がったFP2では、タイヤの持ちがよくなりました。日曜日も同じような状況になることを願っています。マシンのフィーリングはよく、全体的にいい感触があるので、特別な調整は必要ないと思います。新しい路面はとてもよくて楽しく走れています。明日もこの調子で仕事を続けるだけです」

鈴木竜生(Moto3 5番手)
鈴木竜生「この数戦、初日はいい感じで走れていますが、今日も同じようにいいスタートが切れました。しかし、路面が改修された影響で、新品タイヤでコースインして5周くらいでかなり消耗し始めたので、FP1はそのままタイヤの消耗を確認するために同じタイヤで走り続けました。それをベースにFP2はセットアップを変更したのですが、結果的にそれがよかったと思います。シルバーストーンは、デビューした15年に初めてトップ10フィニッシュできたサーキットですが、バンピーな路面だったのであまり好きではありませんでした。しかし、今年はすごくいいコンディションになり、初めてシルバーストーンが好きになりました」

鳥羽海渡(Moto3 7番手)
鳥羽海渡「FP1は順調にいきました。そのため、FP2は単独でコンスタントにタイムを出そうと思ったのですが、序盤からリズムをつかめず、うまくいきませんでした。バイクのセットアップがよくなっている分、ブレーキングで突っ込みすぎて、それが結果的にタイムにつながらなかったのだと思います。走っていた位置もよくなかったのですが、FP2は24番手までタイムを落としました。しかし、FP1のタイムで総合7番手でした。このサーキットは、スリップストリームを使うとすぐにタイムを出せることが分かっているので、FP3でも引き続き、単独でしっかりいいアベレージを刻めるようにトライして、予選ではしっかりタイムを出したいです」

佐々木歩夢(Moto3 12番手)
佐々木歩夢「FP1は走り出しからペースはよかったのですが、路面が新しくなったこともあり、いろいろセットアップが必要になりました。忙しいセッションでしたが、12番手とまずまずのスタートでした。午後は最初からいい感じで走ることができました。しかし、クリアラップが取れず、完ぺきなラップが一度もありませんでした。それを考えれば総合12番手は悪くなかったかなと思います。シルバーストーンは好きなサーキットですが、今年は路面が新しくなりとても走りやすくなっています。明日もタイムが上がると思うので、Q2にダイレクトで進出できるようにFP3をがんばり、予選では2列目以内を目指します」

小椋藍(Moto3 20番手)
小椋藍「FP1から1秒タイムを詰めることができました。そして、FP1で2.5秒差あったトップとのタイム差をFP2で1.5秒まで短縮することができたのですが、Q2に進出できるポジションではないので、明日のFP3でしっかりタイムを上げてQ2進出を目指します。シルバーストーンは初めて走るサーキットですが、走っていてとても楽しいコースでした。ただ、一周が長く、すべてのコーナーが連続しているので、タイムを上げていくには、リズムよく走らなければなりません。コースはなんとなく分かってきましたが、まだ完全ではありません。明日のフリー走行では、トップとの差をさらに1秒短縮して、予選でさらにトップとの差を縮めたいと思います」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
114トニ・アルボリーノHonda2'12.008
275A.アレナスKTM+0.216
348ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+0.244
440D.ビンダーKTM+0.279
524鈴木竜生Honda+0.407
644A.カネットKTM+0.644
727鳥羽海渡Honda+0.674
855ロマーノ・フェナティHonda+0.681
952ジェレミー・アルコバHonda+0.695
1082S.ネパKTM+0.732
1123ニッコロ・アントネッリHonda+0.746
1271佐々木歩夢Honda+0.762
1316A.ミニョKTM+0.876
1417ジョン・マクフィーHonda+0.993
1584J.コーンフェールKTM+1.132
1621アロンソ・ロペスHonda+1.139
1711セルジオ・ガルシアHonda+1.218
185J.マシアKTM+1.283
1942マルコス・ラミレスHonda+1.311
2079小椋藍Honda+1.427
2112F.サラクKTM+1.530
2225R.フェルナンデスKTM+1.535
237D.フォッジャKTM+1.571
2422真崎一輝KTM+1.643
2569T.ブース・アモスKTM+1.693
2676M.ユルチェンコKTM+1.831
2761C.オンジュKTM+2.019
2813C.ヴィエッティKTM+2.392
2954リカルド・ロッシHonda+2.812
3073M.コフラーKTM+3.171
3196B.パーシュKTM+4.049

フォトギャラリー

モータースポーツ >  ロードレース世界選手権 >  2019 第12戦 イギリスGP Moto3 フリー走行

ニュース