Moto3クラスはHonda勢が好調な走りを見せ、総合3位のトニー・アルボリーノ(VNE Snipers)が今季3回目のポールポジション(PP)を獲得しました。アルボリーノは、初日のフリー走行でトップタイムをマークすると、2日目のフリー走行ではただひとり2分11秒台に入れる快走を見せ、大混戦となった予選でもさらにタイムを短縮しました。後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPで3位、連戦となった第11戦オーストリアGPで2位と調子を上げているだけに今大会は今季3勝目が期待されます。
総合首位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が僅差の2番手から今季2勝目を目指します。初日12番手だった佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が4番手、総合4位のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が5番手、ホームGPで今季2勝目を狙うジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が6番手、ルーキーの小椋藍(Honda Team Asia)が8番手、マルコス・ラミレス(Leopard Racing)が9番手、セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)がベストグリッドタイの10番手、初日5番手の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が11番手と続きました。
長いストレート。スリップの使い合いで大きくタイムが変わるサーキットですが、Honda勢がトップ10に8台。3列目12番手までに9台が名前を連ねました。
前戦オーストリアGPで優勝のロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)が14番手、フリー走行で15番手に終わり、Q1から予選に挑んだ鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、Q1でトップタイムをマークするも、Q2では混雑の中で思うようにタイムを出せず18番グリッドから追い上げのレースに挑みます。
シルバーストーンは、スリップの使い合いとなるため予測の難しいサーキットですが、Honda勢は今季9勝目に挑みます。
トニー・アルボリーノ(Moto3 1番手)
「今日の予選は、PPを獲得できると思っていなかったので、信じられない気持ちです。明日の決勝はタイヤの選択がとても重要にになるので、天候をしっかり見て準備をしたいです。明日は、それほど大きな集団にはならないと思います。何人かのライダーが逃げる展開になると思うので、しっかりついていきたいです」
ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 2番手)
「今日はとてもポジティブな一日でした。午前中のFP3で転倒して、ちょっと自信をなくてしていたので、こうしてフロントローに並べて良かったです。アタックは完ぺきではありませんでしたが、何人かのライダーのスリップをうまく使うことができました。今日は本当に良い仕事ができたと思います。決勝のタイヤをどうするかはまだ決めていませんが、バイクはとても良い状態です。フロントローからのスタートなのでしっかり落ち着いてレースを戦いたいです」
佐々木歩夢(Moto3 4番手)
「FP3で失敗してしまい、Q1からの予選となりました。コースに出て行くタイミングが悪く、アタックしないままチェッカーを受けてしまいました。しかし、ちゃんとアタックできればいいタイムを出せる自信があったので、Q1、Q2と落ち着いて走ることができました。今日は早めにアタックしたことが良かったと思います。PPを獲得したドイツGPに次ぐ好グリッドからのスタートになるので、表彰台獲得を目標に全力を尽くします」
小椋藍(Moto3 8番手)
「1回目のアタックで8番手だったので、2回目のアタックはそれ以上を目指しました。しかし、混雑している中で思うようにタイムを出すことができず、思うようにタイムを更新できませんでした。今回は初めて走るサーキットだったので、セッション毎にタイムを上げていこうと思っていました。FP1から1秒づつタイムを上げられたし、思ったよりも順調にコースを攻略できました。明日は3列目からのレースになるので、しっかりトップグループについていって、ベストリザルトを目標に戦います」
鈴木竜生(Moto3 11番手)
「今日の予選は位置取りは悪くなかったのですが、セクター1で追いついてしまい、そこからバトルになり、思うようにタイムを更新できませんでした。自己ベストは更新しましたが、満足のいく予選ではありませんでした。しかし、連続周回のアベレージは悪くないので、明日のコンディションを見てタイヤの選択を間違えないようにしてしっかり走り切りたいです。この数戦、自分のミスで転倒が続いているので、落ち着いて行こうと思います」
鳥羽海渡(Moto3 18番手)
「今日はQ1からの予選となりましたが、Q1のタイムをQ2で出せず18番手に終わりました。コース上が混雑していて、いい位置をみつけられなかったこと、そして他車との接触もありタイムをロスしました。正直、Q1のタイムを出せていれば悪くても3列目にはいられたと思うので残念です。しかし、ここはスリップの使い合いになるし、18番手スタートですが、ペースは悪くないので、トップグループについていって最後に勝負できるようにしたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 2'11.631 |
2 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 2'11.710 |
3 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 2'12.112 |
4 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 2'12.328 |
5 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 2'12.363 |
6 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 2'12.388 |
7 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 2'12.496 |
8 | 79 | 小椋藍 | ![]() | 2'12.542 |
9 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | 2'12.566 |
10 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 2'12.608 |
11 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 2'12.621 |
12 | 44 | A.カネット | KTM | 2'12.665 |
13 | 5 | J.マシア | KTM | 2'12.932 |
14 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 2'13.106 |
15 | 16 | A.ミニョ | KTM | 2'13.152 |
16 | 75 | A.アレナス | KTM | 2'13.402 |
17 | 40 | D.ビンダー | KTM | 2'13.929 |
18 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 2'15.543 |
19 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 2'13.168 |
20 | 7 | D.フォッジャ | KTM | 2'13.170 |
21 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 2'13.243 |
22 | 52 | ジェレミー・アルコバ | ![]() | 2'13.281 |
23 | 82 | S.ネパ | KTM | 2'13.538 |
24 | 12 | F.サラク | KTM | 2'13.633 |
25 | 61 | C.オンジュ | KTM | 2'13.778 |
26 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 2'13.782 |
27 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | 2'14.565 |
28 | 73 | M.コフラー | KTM | 2'14.569 |
29 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 2'14.619 |
30 | 96 | B.パーシュ | KTM | 2'14.742 |
31 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | 2'14.966 |