Round11オーストリアオーストリアGP

Moto2

2019.08.09(金)

レッドブル・リンク
天候:晴れ
気温:29℃
コースコンディション:ドライ

初日トップはブラッド・ビンダー。長島哲太が0.09秒差で2番手に続く

Moto2クラスは、トップタイムをマークしたブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)から1秒差に24台という大接戦になりました。ビンダーは、FP1でこそ4番手でしたが、FP2では地元ファンの声援を受けて首位に立ちました。

わずかな差で初日トップを逃したのは長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)でした。最後のアタックでサーキットベストタイムを塗り替えて首位に浮上しましたが、惜しくも、その後ろを走っていたビンダーに更新されてしまいました。しかし、FP1,FP2ともに、ベストタイムはもちろん、連続周回でも十分に表彰台を狙えるペースで走行。予選では第6戦・イタリアGPの7番手を超えるベストグリッドを、決勝では初表彰台を目指します。

3番手には前戦チェコGPで転倒リタイアに終わった総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)、4番手にはホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)、5番手には、前戦チェコGPでMoto2クラス初表彰台獲得のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)、6番手には総合3位のアウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)。7番手にイケル・レクオナ(American Racing KTM)、8番手にマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、9番手にルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)と続き、10番手には、このサーキットを初めて経験するIDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラが入りました。

チャントラは、同じく初走行だった前戦チェコGPで、今季2回目のポイント獲得。ライダーとしてのポテンシャルの高さを感じさせ、今大会もその勢いをキープしています。

体調不良のために欠場のディマス・エッキー・プラタマ(IDEMITSU Honda Team Asia)の代役として出場の名越哲平は、初めて経験するサーキットで着実にタイムを短縮。31番手で初日を終えました。全日本ロードレース選手権・J-GP2クラスとは、マシンもタイヤも違うという厳しい条件ですが、予選でさらにタイムを短縮し、出場2戦目となる今大会はポイント獲得を目指します。

コメント

ブラッド・ビンダー(Moto2 1番手)
ブラッド・ビンダー 「ホームGPをいい形でスタートすることができました。FP1は非常に順調で、FP2もいくつかセッティングを変更してとても快適でした。全体的に今日の結果には満足しています。明日に向けて引き続き改善したいポイントはありますが、日曜日に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。引き続き、全力で働き続けなければなりません。決勝は、スポンサーとメーカーのためにも、表彰台、優勝を目指します」

長島哲太(Moto2 2番手)
長島哲太 「今日はフィーリングがよく、気持ちよく走ることができました。午前中は1セットだけのタイヤで走行し、19番手でしたが、トップとのタイム差が0.5秒しかなかったので、新品タイヤでアタックするのを楽しみにしていました。気温も路面温度も上がった午後の走行では、午前中のセッションで使ったタイヤで走り出し、30ラップ以上走ったタイヤで1分29秒台を出せたので調子はいいと思いました。その後、新品タイヤを入れて1分29秒119をマーク。サーキットベストを更新することができました。今日はこのタイムでトップだろうと思ったら、ビンダーがそれをちょっとだけ上回り2番手でした。トップタイムは取れませんでしたが調子はすごくいいです。明日はベストグリッド獲得を目指します」

トーマス・ルティ(Moto2 3番手)
トーマス・ルティ 「昨日、予定していた通りのタイヤテストができたし、いいスタートを切ることができました。明日も天気は大丈夫そうですが、どうなるか分からないので、Q2にいけるポジションにいることはとても重要です。加えて、今日の取り組みは決勝に向けて非常に有意義なものでした。もし、明日もドライなら、引き続きタイヤテストに取り組みます。今日はブレーキングにも取り組みました。とにかく、このサーキットで、レース距離をしっかり走り切るために必要なテストを着実にこなし、最初からいいペースで走ることができました」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 10番手)
ソムキャット・チャントラ 「初日の結果としては、とてもうれしいです。午前のFP1でチームと一緒にしっかりと仕事をし、走行後、データを解析しました。その結果、午後のFP2でマシンのジオメトリーを変更することにしました。その結果、マシンが完ぺきな状態になり、速く走ることが出来るようになりました。まだいくつかの箇所でタイムをロスしているので、私自身の走りをもっと改善する必要があります」

名越哲平(Moto2 31位)
名越哲平 「最初は走りやすいサーキットだと感じたのですが、それだけにタイムを刻む難しさを感じました。基本的にストップ&ゴーのレイアウトですが、コーナーの出口が思ったよりもタイトだったり、その反対にワイドだったり、ブレーキングポイントから加速につなげるのが難しいサーキットでした。初めて出場したイタリアGPは、なにからなにまで初めてだったので、ただ乗っている感じでしたが、今回は2回目ということで、まだ初日ですが、いろいろ学びながら走ることができました。加えて、鈴鹿8耐からの乗り換えなので、マシンも軽くて楽な感じがしました。今日はトップと2.619秒差ですが、明日はさらに1秒以上詰めていきたいです」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
141ブラッド・ビンダーKTM1'29.029
245長島哲太KALEX+0.090
312トーマス・ルティKALEX+0.118
49ホルヘ・ナバロSPEED UP+0.133
533エネア・バスティアニーニKALEX+0.187
640アウグスト・フェルナンデスKALEX+0.235
727イケル・レクオナKTM+0.281
823マルセル・シュローターKALEX+0.307
910ルカ・マリーニKALEX+0.336
1035ソムキャット・チャントラKALEX+0.354
1188ホルヘ・マルティンKTM+0.420
1254マティア・パシーニKALEX+0.425
137ロレンソ・バルダッサーリKALEX+0.433
1487レミー・ガードナーKALEX+0.503
1573アレックス・マルケスKALEX+0.508
165アンドレア・ロカテリKALEX+0.530
1794ジョナス・フォルガーKALEX+0.544
1897チャビ・ビエルゲKALEX+0.589
1911ニッコロ・ブレガKALEX+0.635
2022サム・ロースKALEX+0.651
2164ボウ・ベンドスナイダーNTS+0.768
2277ドミニク・エガーターMVアグスタ+0.789
2362ステファノ・マンシィMVアグスタ+0.842
2421ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+0.970
2572マルコ・ベツェッキKTM+1.034
2665フィリップ・エッテルKTM+1.408
274スティーブン・オデンダルNTS+1.528
2896ジェイク・ディクソンKTM+1.666
2916ジョー・ロバーツKTM+1.913
303ルーカス・ツロヴィッチKTM+2.454
3119名越哲平KALEX+2.619
3218シャビ・カルデルスKTM+2.910

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