Round05フランスフランスGP

Moto2

2019.05.19(日)

ル・マン・サーキット

第5戦 フランスGP

アレックス・マルケスが今季初優勝。ホルヘ・ナバロが2位表彰台

Moto2クラスは、3戦連続フロントローを獲得したアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、今季初優勝を達成しました。マルケス弟は、オープニングラップの2番手から4周目にトップに浮上すると、後続の追撃を振り切り、25周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。マルケス弟の優勝は、2017年の日本GP以来、2年ぶり。今大会はMotoGPクラスで兄のマルクも優勝、兄弟そろっての優勝となりました。この優勝でマルケス弟は総合6位から4位へと浮上しました。

2位には2戦連続PPを獲得したホルヘ・ナバロ(Lightech Speed Up)で、これで3戦連続表彰台獲得となりました。念願の初優勝は次戦以降に持ち越しとなりましたが、総合4位から3位へ。今大会ノーポイントに終わった総合首位のロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)との差を11ポイントへ縮めることに成功しました。3位にはアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)で、前戦スペインGPから2戦連続の表彰台獲得となり、好調をキープしました。

以下、ブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が4位、チャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が5位、今季初のフロントローから2勝目を目指したトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が6位で総合2位をキープ。総合首位のバルダッサーリがリタイアしたことで、その差を7ポイントと大きく縮めました。

Moto2ルーキーのエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)がベストリザルトの7位、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)は8位に終わり、総合3位から5位へとダウン。イケル・レクオナ(American Racing KTM)が9位、ニッコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)が10位、予選31番手と後方からすばらしい追い上げをみせた長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が11位でチェッカーを受けました。

IDEMITSU Honda Team Asiaのディマス・エッキー・プラタマとソムキャット・チャントラは、ともに転倒リタイア。ポイントを獲得することはできませんでした。

今大会は、32台が出場、完走20台という厳しい戦いでした。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 優勝)アレックス・マルケス
「久しぶりに優勝できてとてもうれしいです。厳しいレースでした。後続とのギャップをコンスタントにコントロールすることができました。最初の7周はとてもうまくいきましたが、それからは集中力をキープするのがたいへんでした。とにかく、あまり考えすぎず、マシンを走らせることにしました。プレシーズンからチームはいい仕事をしてくれました。特に今週末はよくがんばったと思いますし、チームで勝ち取った勝利です。今日はグリッドでリアタイヤを変更したことが優勝につながりました。チャンピオンシップで重要なポイントを獲得できました。このリズムを維持していきたいです」

ホルヘ・ナバロ(Moto2 2位)
「ル・マンでは、いつも問題があったので、今日はとてもうれしいです。金曜日のフリー走行は、あまりいいフィーリングがなかったのですが、問題解決に向けてチームはいい仕事をしてくれました。そのおかげでウエットコンディションでポールポジションを獲得することができました。今日はドライコンディションになったのでセッティングを少し変えました。そしてウオームアップを走ったときに、今大会は優勝争いができることに気づきました。8コーナーのミスがなければ、優勝できたかもしれません。それでも2位になれましたし、3戦連続の表彰台獲得となりました」

アウグスト・フェルナンデス(Moto2 3位)アウグスト・フェルナンデス
「ヘレスで表彰台を獲得した2週間後に、また表彰台を獲得できるなんて、本当にうれしいです。チームも僕もこのために一生懸命取り組んできました。Flexbox HP 40のみんなに本当に感謝しています。14番手からのスタートだったので厳しいバトルとなりました。ほかのライダーたちをパスするためにかなりタイヤを使いました。次はムジェロです。ムジェロの目標は、ヘレスのようにフロントローをして、スタートからトップグループに入ることです」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 リタイア)ディマス・エッキー・プラタマ
「今日は、路面の温度が低かったので、コンスタントにリズムよく、すべてのラップで進歩できるように心がけました。またリスクを冒さないようにレースに臨みましたが、ラスト4ラップで転倒してしまい、完走することができませんでした。20位以内でのゴールが見えていましたのでとても残念です」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 リタイア)ソムキャット・チャントラ
「路面状況が悪く、タイヤのグリップ感覚があまり持てませんでした。序盤のラップでは注意深く、無理をしないように走りました。9ラップ目、前のラップと同じように、同じスピードで進入したのですが、前後タイヤのグリップを失い、グリップが回復した途端にハイサイドとなって転倒してしまいました。転倒の影響で、足をケガしてしまいましたが、明日、病院で検査を受けます」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
173アレックス・マルケスKALEX40'36.428
29ホルヘ・ナバロSPEED UP+1.119
340アウグスト・フェルナンデスKALEX+1.800
441ブラッド・ビンダーKTM+6.015
597チャビ・ビエルゲKALEX+7.057
612トーマス・ルティKALEX+9.401
733エネア・バスティアニーニKALEX+10.095
823マルセル・シュローターKALEX+10.475
927イケル・レクオナKTM+11.246
1011ニッコロ・ブレガKALEX+17.112
1145長島哲太KALEX+18.537
1221ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+19.817
1310ルカ・マリーニKALEX+27.815
1416ジョー・ロバーツKTM+27.888
1562ステファノ・マンシィMVアグスタ+49.139
163ルーカス・ツロヴィッチKTM+50.800
1796ジェイク・ディクソンKTM+51.688
1872マルコ・ベツェッキKTM+53.223
1965フィリップ・エッテルKTM+1'00.859
2088ホルヘ・マルティンKTM+1'03.717
RT77ドミニク・エガーターMVアグスタ+1Lap
RT20ディマス・エッキー・プラタマKALEX+4Laps
RT18シャビ・カルデルスKTM+5Laps
RT87レミー・ガードナーKALEX+12Laps
RT4スティーブン・オデンダルNTS+13Laps
RT64ボウ・ベンドスナイダーNTS+13Laps
RT24シモーネ・コルシKALEX+16Laps
RT22サム・ロースKALEX+17Laps
RT35ソムキャット・チャントラKALEX+17Laps
RT7ロレンソ・バルダッサーリKALEX+24Laps
RT54マティア・パシーニKALEX+24Laps
RT5アンドレア・ロカテリKALEX-

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
17ロレンソ・バルダッサーリKALEX75
212トーマス・ルティKALEX68
39ホルヘ・ナバロSPEED UP64
473アレックス・マルケスKALEX61
523マルセル・シュローターKALEX56
640アウグスト・フェルナンデスKALEX43
787レミー・ガードナーKALEX38
841ブラッド・ビンダーKTM38
910ルカ・マリーニKALEX38
1033エネア・バスティアニーニKALEX35
1197チャビ・ビエルゲKALEX27
1227イケル・レクオナKTM26
1345長島哲太KALEX22
1422サム・ロースKALEX19
155アンドレア・ロカテリKALEX16
1654マティア・パシーニKALEX13
1711ニッコロ・ブレガKALEX13
1821ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP13
1924シモーネ・コルシKALEX8
2035ソムキャット・チャントラKALEX6
2164ボウ・ベンドスナイダーNTS5
2277ドミニク・エガーターMVアグスタ5
2389カイルール・イダム・パウィKALEX3
242イェスコ・ラフィンNTS3
2516ジョー・ロバーツKTM2
2688ホルヘ・マルティンKTM2
2762ステファノ・マンシィMVアグスタ1
283ルーカス・ツロヴィッチKTM0
2972マルコ・ベツェッキKTM0
3096ジェイク・ディクソンKTM0
3165フィリップ・エッテルKTM0
324スティーブン・オデンダルNTS0
3318シャビ・カルデルスKTM0
346ガブリエーレ・ルイウMVアグスタ0
3520ディマス・エッキー・プラタマKALEX0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX125
2SPEED UP69
3KTM42
4NTS7
5MV AGUSTA6

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