Round05フランスフランスGP

Moto3

2019.05.19(日)

ル・マン・サーキット

第5戦 フランスGP

ジョン・マクフィー優勝、ロレンソ・ダラ・ポルタ2位でHondaが1-2フィニッシュ

今大会もMoto3クラスは厳しい優勝争いとなり、今季初PPからトップグループに加わり、レース終盤、グループの先頭に出たジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が、2016年のチェコGP以来、3年ぶりの優勝を達成しました。

今大会も優勝争いは大きな集団となりましたが、次々に転倒者が出る厳しい戦いとなりました。終盤は、マクフィー、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)、鳥羽海渡(Honda Team Asia)、アーロン・カネット(KTM)の4台のし烈な優勝争いとなり、今大会、スピードのあるマクフィーが真っ先にチェッカーを受けました。マクフィーは今季初表彰台が初優勝となり、これからの活躍が注目されます。

ダラ・ポルタが僅差の2位で今季2回目の表彰台獲得。この表彰台でダラ・ポルタは、総合2位に浮上しました。トップ集団のすぐ後ろにいたガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が4位、トップ集団にいた鳥羽は、最終ラップの攻防でハードブレーキングでインを差してきたA.カネットとの接触を避けるためラインを外し、残念ながら6位へと後退しました。

今大会は、29台が出場して完走17台という厳しい戦いとなりました。24番グリッドから追い上げた佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が14位でフィニッシュしました。

初のフロントロー3番手から決勝に挑んだ小椋藍(Honda Team Asia)は、好スタートを切ってトップグループに加わるも、オープニングラップの10コーナーでハイサイドで転倒しリタイア。レースの大半をリードした予選4番手の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、17周目に転倒、再スタートを切るもピットに戻り、リタイアとなりました。

そのほか、予選2番手から決勝に挑んだトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)、前戦スペインGPで優勝のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)も転倒リタイアに終わり、Honda勢9台がリタイアという厳しいレースでした。

コメント

ジョン・マクフィー(Moto3 優勝)ジョン・マクフィー
「この気持ちをうまく説明できません。久しぶりの優勝なのでとても興奮しています。シーズンを通して、とても苦しんできましたが、昨日ポールポジションを獲得して、ようやくいい状態になりました。サポートしてくれたチームに感謝しています。最後に優勝したのは2016年、ウエットコンディションのブルノだったので、こうしてドライコンディションでも優勝できて、とてもうれしいです。最近の4戦は、落ち着いて自分を信じ続けました。いいスピードはいつもありましたし、セッションでは毎回それを示すことができました。今回いい結果を出したことで、総合順位でもトップ10に入りました。Moto3クラスは差がほとんどないので、みんなが100%でプッシュしています。これまでの10レースはすべて違うライダーが優勝しています。それだけ厳しいクラスだということです。いつもはあまり速くないル・マンで、いい仕事ができたので、今後のレースが楽しみです」

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 2位)ロレンソ・ダラ・ポルタ
「今日の結果はとてもうれしいです。今週末は4回も転倒し、マシンのフィーリングがあまりよくありませんでした。とても難しい状況でしたが、一生懸命取り組みました。レースが始まるまで、このような結果になるとは思いませんでした。ベストを尽くしました。猛列に追い上げました。ここ数戦あまりいい結果を残せていなかったので、いい結果を出さなければならないと思っていました。チームに本当に感謝しています。本当にうれしいです」

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 4位)ガブリエル・ロドリゴ
「今日はとても速いレースでした。序盤はいい感じで走ることができました。後半に入ると雨粒が落ちてきまいた。この時点でレースは3分の2が終わっていたので、チームはプッシュしろと言ってきました。アタックしようとしましたが、ミニョとぶつかり、緑のストライプに乗ってしまったことでポジションをいくつか落とさなければなりませんでした。表彰台には立てませんでしたが、4位という結果に満足しています。バトルができることを証明しました。表彰台に上がるためには、もう少し運が必要です」

鳥羽海渡(Moto3 6位)鳥羽海渡
「8番手からスタートして、序盤は少しポジション落としましたが、その後、徐々にポジションを回復することができました。終盤、トップグループに追いついたのですが、最終ラップの11コーナーでカネットが強引にインをついてきて、それを避けるためにバイクを起こさなくてはならず、6番手までポジションを落としました。表彰台に立てなかったのは残念ですが、しっかり走りきって6位になれたのはよかったです。総合4位をキープできましたし、次のイタリアでは、序盤でペースを上げられるように取り組みます」

佐々木歩夢(Moto3 14位)佐々木歩夢
「すごい難しいウイークでした。コンディションが不安定だっただけではなく、この数戦、気持ちよく乗れていません。自分のライディングスタイルで乗れていないので、それを修正するウイークでした。正直、なにが足りないのかが今大会も分からない状態でしたが、24番グリッドからすぐに16番手まで追い上げられましたし、最後は14位でフィニッシュできました。2ポイント獲得できたことで、次につながるレースになったと思います。今はテストが必要です。来週、バルセロナで2日間のテストがあるので、テストで問題点を改善して次のイタリアに挑みたいです」

鈴木竜生(Moto3 リタイア)鈴木竜生
「難の前ぶりもなく、2コーナーの立ち上がりで転倒してしまいました。ウイークを通してみんなが転んでいるコーナーで、すごく気をつけていました。それだけにすごく悔しいです。今日は一周目からリアにバイブレーションが出ていましたが、ずっとレースをリードすることができました。こういうかたちで終えたのは本当に悔しいです。今日は難しいコンディションで転倒者も多いレースでしたが、トップグループの中で余力はありました。焦って転んだ訳ではないですし、今は、自分のせいなのかどうなのかも分かりません。いずれにしても、フィーリングはいいので、次も優勝を目指してがんばります」

小椋藍(Moto3 リタイア)小椋藍
「スタートはよかったのですが、オープニングラップのシケインの立ち上がりでハイサイドで転びました。自分としては無理をしている感じは全くなかったのですが、久しぶりのハイサイドを経験しました。今日はスタートから竜生さんのペースが速くて、しっかりついていこうと思っていました。いい位置からレースができたのに、本当に残念です。サーキットの医務室で左手の甲と左足の甲の骨折と言われました。バルセロナに帰ってしっかり検査を受けて、一日も早く復帰できるようにしたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
117ジョン・マクフィーHonda37'48.689
248ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+0.106
344A.カネットKTM+0.757
419ガブリエル・ロドリゴHonda+0.978
516A.ミニョKTM+1.201
627鳥羽海渡Honda+1.410
713C.ヴィエッティKTM+1.451
822真崎一輝KTM+1.636
984J.コーンフェールKTM+1.848
1025R.フェルナンデスKTM+2.049
1175A.アレナスKTM+2.663
125J.マシアKTM+3.748
1376M.ユルチェンコKTM+11.812
1471佐々木歩夢Honda+11.896
1512F.サラクKTM+30.511
1661C.オンジュKTM+32.544
1769T.ブース・アモスKTM+40.026
RT7D.フォッジャKTM+5Laps
RT21アロンソ・ロペスHonda+5Laps
RT24鈴木竜生Honda+5Laps
RT14トニ・アルボリーノHonda+6Laps
RT77V.ペレスKTM+7Laps
RT23ニッコロ・アントネッリHonda+8Laps
RT55ロマーノ・フェナティHonda+13Laps
RT42マルコス・ラミレスHonda+15Laps
RT54リカルド・ロッシHonda+16Laps
RT40D.ビンダーKTM+21Laps
RT79小椋藍Honda-
RT11セルジオ・ガルシアHonda-

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
144A.カネットKTM74
248ロレンソ・ダラ・ポルタHonda60
323ニッコロ・アントネッリHonda57
427鳥羽海渡Honda51
55J.マシアKTM49
613C.ヴィエッティKTM45
716A.ミニョKTM40
819ガブリエル・ロドリゴHonda37
917ジョン・マクフィーHonda34
1040D.ビンダーKTM26
1114トニ・アルボリーノHonda26
1275A.アレナスKTM26
1325R.フェルナンデスKTM25
1442マルコス・ラミレスHonda24
1524鈴木竜生Honda23
1684J.コーンフェールKTM22
1779小椋藍Honda17
1871佐々木歩夢Honda14
197D.フォッジャKTM14
2021アロンソ・ロペスHonda14
2122真崎一輝KTM11
2255ロマーノ・フェナティHonda7
2376M.ユルチェンコKTM3
2412F.サラクKTM1
2561C.オンジュKTM0
2677V.ペレスKTM0
2769T.ブース・アモスKTM0
2811セルジオ・ガルシアHonda0
29 82S.ネパ KTM0
3081A.ヴィウKTM0
316山中琉聖Honda0
32 54 リカルド・ロッシ Honda 0
33 83 M.カワカミ KTM 0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda104
2KTM98

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