3クラスの中でMoto3クラスのQ1とQ2だけが、ドライコンディションとなりました。しかし、雨上がりのドライコンディションのため、路面温度が16℃と低く、タイヤの選択が難しいセッションとなりました。その中でQ1でトップタイムをマークしてQ2に進出したジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)がトップタイムをマーク。今季初、通算3度目のPPを獲得しました。決勝では今季初優勝を目指します。
2番手にはトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)で第2戦アルゼンチンGP以来、3戦ぶりのフロントローを獲得。アメリカズGP以来の表彰台と初優勝を目指します。
フリー走行でトップタイムをマークした小椋藍(Honda Team Asia)は、大接戦の中で3番手。フル参戦5戦目、ワイルドカードを含め9戦目にして初のフロントローを獲得しました。小椋は連続周回のアベレージもよく、決勝では初表彰台、初優勝の期待が膨らみます。
初日3番手の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が、ウエットコンディションでも好調で、FP3でトップタイムをマーク。ドライになった予選も大混戦の中で4番手。2戦連続のフロントローは逃しましたが、2戦連続表彰台と初優勝の期待が膨らみます。
以下、5番手にガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)、6番手にマルコス・ラミレス(Leopard Racing)、7番手には前戦スペインGPで優勝のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)と続き、今季2勝目を狙う鳥羽海渡(Honda Team Asia)が9番手、セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が10番手と、トップ10にHonda勢9台が名前を連ねました。決勝では、Honda勢の表彰台独占が期待されます。
初日15番手の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は、思うようにタイムを上げられず24番手へとポジションダウン。追い上げのレースに挑みます。
ジョン・マクフィー(Moto3 ポールポジション)
「このサーキットでどうしてPPを獲得できたのか、うまく説明できません。これまで思ったような結果を出せなかったので、このポールポジションはとてもうれしいです。一生懸命取り組み、ようやく思っていたような結果を出すことができました。昨日は難しいコンディションでうまくいきませんでした。いくつかミスをしてしまったので、Q1からのスタートになりました。Q1でスピードが上がり、いいフィーリングがありました。マシンがうまく機能してQ2へ進み、PPを獲得することができました。どのようなコンディションでも力強いフィーリングがありました。明日は激しいバトルになると思います。明日の天気がどうなるかは分かりませんが、楽しみです」
トニ・アルボリーノ(Moto3 2番手)
「2番手を獲得できてうれしいです。ポールポジションを獲得できればよかったのですが、フロントローを獲得できたことはこのサーキットでは重要なことです。なぜならレース中にいくつかオーバーテイクを避けることができるし、タイヤを温存できるからです。チームといい仕事ができました。レースに向けて準備は整いました。ウエットではマシンのフィーリングも、グリップも、フロントのフィーリングもよかったです。明日の天気がどうなるか様子を見たいです」
小椋藍(Moto3 3番手)
「雨上がりのコンディションのため路面温度が低く、Q2はフロントにソフトを選択しました。終わってみれば、金曜日と同じミディアムでいってもよかったかなと思いました。でも、難しいコンディションだったので、安全策を取ったことは悪い判断ではなかったと思います。そういう状況だったので、じっくりペースを上げていこうと思っていました。最後のアタックは、完全なクリアラップは取れませんでしたが、なんとかフロントローに並べてよかったです。初めてのフロントローなのでうれしいです。決勝は優勝を目指しますが、6位以内を目標に全力を尽くします」
鈴木竜生(Moto3 4番手)
「今日はPPを狙えたと思うのですが、アタックしているときに前を走るライダーが急にアクセルを戻したのでタイムロスしてしまいました。フロントローは確実だと思っていたので、少し残念です。でも今回もペースがいいので、決勝ではスタートを決めて、アメリカ、スペインのようにトップグループの前の方で戦いたいです。目標は表彰台獲得。優勝を狙っていきます」
鳥羽海渡(Moto3 9番手)
「今日は最初からタイムを出せていけたし、悪くなかったと思います。ただ、位置取りがよくなかったので、自分が思っているタイムではありませんでした。正直、もう少し上を狙えたと思いますが、この2戦、予選が全くだめだったので9番手になれてよかったです。明日の決勝は天候がどうなるか分かりませんが、ドライでもウエットでも3列目9番手から決勝に挑めるのはすごくポジティブなことです。ウエットでは、まだドライのような走りはできていませんが、もしウエットになったら、ドライのように攻める走りができるように全力を尽くします」
佐々木歩夢(Moto3 24番手)
「レインタイヤでコースインしたのですが、路面が乾いていたのですぐにピットに戻ってスリックに替えて再度コースインしました。しかし、ウエットパッチがあってライン取りが難しく、終盤の2ラップで前のライダーにひっかかり、クリアラップが取れずタイムを更新できませんでした。Q2に進出できなかったのは残念です。このサーキットで24番グリッドは厳しいですが、しっかり追い上げていきたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
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1 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 1'42.277 |
2 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 1'42.467 |
3 | 79 | 小椋藍 | ![]() | 1'42.515 |
4 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 1'42.567 |
5 | 19 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | 1'42.743 |
6 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | 1'42.892 |
7 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 1'42.951 |
8 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 1'42.961 |
9 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 1'42.969 |
10 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 1'42.988 |
11 | 16 | A.ミニョ | KTM | 1'43.019 |
12 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 1'43.107 |
13 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 1'43.213 |
14 | 44 | A.カネット | KTM | 1'43.304 |
15 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 1'43.519 |
16 | 75 | A.アレナス | KTM | 1'43.589 |
17 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 1'43.756 |
18 | 7 | D.フォッジャ | KTM | 1'43.801 |
19 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 1'44.516 |
20 | 12 | F.サラク | KTM | 1'44.589 |
21 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 1'44.643 |
22 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 1'44.710 |
23 | 5 | J.マシア | KTM | 1'44.776 |
24 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 1'44.837 |
25 | 77 | V.ペレス | KTM | 1'44.913 |
26 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | 1'45.116 |
27 | 40 | D.ビンダー | KTM | 1'45.535 |
28 | 61 | C.オンジュ | KTM | 1'45.796 |
29 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | 1'46.092 |