Round06イタリアイタリアGP

Moto3

ムジェロ・サーキット

第6戦 イタリアGP

地元ライダーを筆頭に壮絶な戦いが予想されるイタリアGP

Moto3クラスは、昨年から厳しい戦いが続いており、昨シーズンの第10戦チェコGPから15戦連続(昨年決勝がキャンセルされたイギリスGPを含む)でウイナーが変わるという接戦が続いています。まさに、予測のつかない厳しいバトルとなっています。

そして、イタリアGPの開催されるムジェロは、次戦カタルニアGPと並んで、もっとも大集団の戦いになるサーキットです。この数年は、20台近くまでトップグループが膨れあがることも珍しくなく、今大会は、地元イタリア勢を筆頭にめまぐるしくポジションを入れ替える壮絶な戦いが予想されます。

その中でHonda勢は、総合2位でホームグランプリに闘志満々のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が、昨年のサンマリノGPに続き、ホームグランプリでの優勝を目指します。今年はすべてのレースでいい走りを見せていますが、5戦を終えて表彰台獲得は2回。総合10位までの選手で2回以上表彰台に立った選手はわずか3人という厳しさの中で健闘しています。5戦を終えて総合首位のアーロン・カネット(KTM)と14ポイント差。その差をホームグランプリで削り取る意気込みです。

総合3位のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)も、第4戦スペインGP以来となる今季2勝目に挑みます。今大会はホームグランプリ。気合が入ります。開幕戦カタールGPで優勝の鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、ヨーロッパラウンドに入ってからすばらしい走りをみ見せています。しかし、課題は予選グリッドと序盤のペースの遅さで、それが表彰台獲得を難しいものにしています。今大会は、その改善を果たし、今季2回目の表彰台と2勝目に挑みます。

総合8位のガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)は、今大会はチームのホームグランプリ。5戦を終えて4位を2回獲得しているだけに、今季初表彰台と初優勝を目指します。総合9位のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)は、前戦フランスGPで3年ぶりの優勝を果たし、モチベーションを上げています。今大会は2連勝を目指します。

以下、ホームグランプリを迎えるトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が第2戦アルゼンチンGP以来となる表彰台獲得と初優勝にチャレンジします。総合14位のマルコス・ラミレス(Leopard Racing)は今季初表彰台と初優勝、総合15位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、チームのホームGPで2回目の表彰台と初優勝に挑みます。

総合17位の小椋藍(Honda Team Asia)は、前戦フランスGPの転倒で左手などを負傷して今大会を欠場。代役としてゲリー・サリムが出場します。

総合18位の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は、前戦フランスGPの後、バルセロナで2日間のテストを実施。今大会は、念願の初表彰台、初優勝に挑みます。

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合2位)
「ムジェロは、いつも熱狂的なイタリア人ファンでいっぱいになるので、いつもすばらしい週末になります。ムジェロで表彰台に上がることは、すべてのイタリア人ライダーの夢であり、僕もその目標を達成したいと思います。マシンのセットアップを進め、スリップストリームの使い合いとなる激しいバトルに備えることが勝敗のカギを握ります。レース終盤の戦略がとても重要です。レースは厳しく、接戦になると思います。それに向けて準備を整えたいです」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 総合3位)
「ル・マンではいい走りができたのですが、運がありませんでした。この経験を活かし、前に進みたいと思います。ムジェロはイタリア人ライダーにとっては大事な週末であり、トップグループでレースができると思います。大集団のトップグループとなり、難しいレースになると思います。速く、スムーズに走行できるようにしなければなりません。そして、戦略が重要になります」

鳥羽海渡(Moto3 総合4位)
「いつものように今週末もベストを尽くします。金曜日のFP1からいい走りができるようにしっかりセットアップを進めたいです。今年の課題は、予選の走り、そして決勝の序盤のペースです。その2つを克服できれば、いいレースをする自信があります。今回は、予選でいいグリッドを獲得して、決勝ではいいスタートを切りたいです。ムジェロは高速サーキットでいかにスリップをうまく利用できるかにかかっています。目標は表彰台獲得です。ル・マンでは表彰台まであと少しでした。日曜日は表彰台に上がれることを願っています」

鈴木竜生(Moto3 総合15位)
「前戦フランスGPは、トップグループの先頭に立ち、集団を引っ張るという自分らしいレースができたと思います。しかし、終盤、転倒してしまい、リタイアに終わりました。不安定なコンディションだったので決して無理をしていたわけではありません。たくさんのライダーが転んでいるポイントだったので、気をつけていましたが、あっという間に転んでしまいました。本当に残念でした。今回はチームのホームグランプリとなるので、いつも通り、金曜日からしっかりセットアップをつめていきたいです。決勝では焦らず、確実にリザルトを持ち帰られるようなレースをしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合18位)
「この数戦、思うようなレースができなくて、とても悔しい気持ちです。先週はバルセロナで2日間のテストを行い、大きなステップを刻むことができました。それが今大会にどう活きるか、すごく楽しみです。開幕が待ちきれない気持ちです。ムジェロはストレートが長く、大集団のレースになります。厳しいレースになると思いますが、しっかり結果を残したいです」

ゲリー・サリム(Moto3 初出場)
「インドネシア人ライダーとして、イタリアGPを走ることができることを、とてもうれしく、誇りに思います。僕にとって特別な週末になります。ベストを尽くします。トップグループについていって、ポイントをインドネシアに持ち帰れることを願っています。今回のレースに向けて、チームが全力でサポートしてくれると信じています。ムジェロは、昨年のRookies Cupで走っています。この経験を役立てられたらと思います」

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