Round06イタリアイタリアGP

Moto3

2019.05.31(金)

ムジェロ・サーキット
天候:晴れ
気温:23℃
コースコンディション:ドライ

第6戦 イタリアGP

トップ4は0.07秒内の接戦となり、鈴木が初日総合トップタイム

Moto3クラスも、トップタイムから1秒差に18台という接戦となりました。その厳しい戦いを制したのは、この数戦、すばらしい走りをみせている鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)で、念願の初優勝に向けて絶好のスタートを切りました。鈴木は第4戦スペインGPで初表彰台獲得の2位になり、第5戦フランスGPではトップを快走も転倒リタイアに終わりました。今大会はその雪辱に挑みます。

ホームグランプリを迎えたトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が3番手。予選では今季3回目のフロントローと初PPを狙います。今季2勝目を狙うニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が4番手、前戦フランスGPで3年ぶりの優勝を達成したジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が5番手、ガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が6番手と続き、今季初フロントローを狙う佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が7番手、マルコス・ラミレス(Leopard Racing)が8番手、ロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)が9番手と、トップ10に8台のHonda勢が名前を連ねました。

ポイントランキング総合4位で今季2勝目を狙う鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、セットアップが完全ではなく23番手。前戦フランスGPのケガで欠場の小椋藍の代役で出場のゲリー・サリム(Honda Team Asia)は26番手。ワイルドカードで出場の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は29番手。ともに、2日目のフリー走行と予選でタイム短縮とポジションアップに挑みます。

コメント

鈴木竜生(Moto3 1番手)
鈴木竜生「トップタイムは出せましたが、気持ちよく走ることはできませんでした。ベストタイムを出したときもスリップを使ったりしているので、内容的にはよくない一日でした。いつものように単独でタイムを出せるようにしたいです。今日は、コース前半のセクター1とセクター2でタイムをロスしていました。切り返しがスムーズにできないことがその理由です。昨年、予選でフロントローを取ったときは、この区間が強みだったので、明日はしっかり、その部分を改善したいです。今年はセクター3、4では気持ちよく乗れているので、問題的を改善できれば決勝に向けていい状態がつくれると思います」

トニ・アルボリーノ(Moto3 3番手)
トニ・アルボリーノ「今日は集中して取り組みました。周回するごとにセットアップを変えました。最後にソフトタイヤを使い、一歩前進することができました。明日はユーズドタイヤを使い、レースに向けて準備を進め、前進したいです」

ジョン・マクフィー(Moto3 5番手)
ジョン・マクフィー「初日をトップ5で終えられました。ル・マンではいいレースができましたが、全くキャラクターの違うムジェロでも、いいペースで走れたことがとてもうれしいです。FP2のセッション終盤は、新品タイヤでいいラップタイムを出そうとがんばりました。単独走行でしたし、今日は風が強かったので、ストレートではかなりタイムをロスしました。明日もこの調子で仕事を続けます。予選は重要ですが、それ以上に、決勝に向けてマシンのフィーリングはとてもよく、チームはとてもいい仕事をしてくれています」

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 6番手)
ガブリエル・ロドリゴ「とてもうれしいです。昨年と比べたら、いいスタートが切れました。ひとりで周回しているときは、ストレートでコンマ数秒遅れていましたが、それでも6番手タイムを刻むことができました。トップとは0.2秒差です。僕のタイムは、昨年優勝したマルティンとほぼ同じタイムです。明日はいい予選ポジションを獲得することが重要です。このサーキットはグリッドが非常に重要になるので明日もがんばりたいです」

佐々木歩夢(Moto3 7番手)
佐々木歩夢「FP1は単独で走っていたので21番手でした。加えて、いくつかのコーナーで跳ねるという問題があり、思うような走りができませんでした。FP2ではその改善に取り組みましたが完全には直すことはできませんでした。それでも、トップと0.242秒差の7番手タイムをマークできのでよかったと思います。今日の問題を改善できれば、一発のタイムもアベレージもよくなると思います。跳ねるコーナーでマシンを安定させられれば、ほかのコーナーではかなりいいスピードで走れているので、かなりいい状態になると思います。昨年は1分56秒台のタイムで予選3番手でしたが、今年のPP争いは55秒台に入ると思います」

鳥羽海渡(Moto3 23番手)
鳥羽海渡「今日はシケインでうまく走れず、その区間のロスタイムがタイムにも順位にも影響しました。データを見ると最初の左コーナーは小さく回れているのですが、切り返しの右でうまく立ち上がれず、それが最終コーナー、そして1コーナーまでのロングストレートにも影響しました。課題はそこだけなので、明日のFP3、予選でしっかり改善して、予選では2列目以内を目指したいです。それができれば、優勝争いに加われると思うので、まずは予選に向けてしっかりタイムを出せるようにしたいです」

ゲリー・サリム(Moto3 26番手)
ゲリー・サリム「FP1では、レギュラーライダーたちから、どんな感じで強くブレーキングしているのかを学ぶことができました。FP2では、自分のバイクに自信を持つため改良に取り組みました。明日のFP3と予選では、もっと前進できると思います。FP1からFP2にかけて、タイムを1秒短縮することができました。まだ限界まで攻めていません。明日はもっとプッシュして、ステップバイステップでがんばります」

山中琉聖(Moto3 29番手)
山中琉聖「FP1では17番手とまずまずのスタートを切れたと思いますが、FP2はセッション終盤のアタックをうまくまとめることができませんでした。新品タイヤを入れて、いいグループを探しているうちにセッションが終わってしまったという感じでした。タイムもFP1から0.072秒しか上げられず、その結果、ポジションも大きく落としてしまいました。しかし、フィーリングは悪くないので、明日はアタックするタイミングを逃さず、しっかりタイムを出したいです。明日が楽しみです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 24 鈴木竜生 Honda 1'57.467
2 3 K.ザノーニ TM +0.039
3 14 トニ・アルボリーノ Honda +0.047
4 23 ニッコロ・アントネッリ Honda +0.073
5 17 ジョン・マクフィー Honda +0.181
6 19 ガブリエル・ロドリゴ Honda +0.224
7 71 佐々木歩夢 Honda +0.242
8 42 マルコス・ラミレス Honda +0.284
9 55 ロマーノ・フェナティ Honda +0.327
10 40 D.ビンダー KTM +0.403
11 21 アロンソ・ロペス Honda +0.413
12 44 A.カネット KTM +0.610
13 11 セルジオ・ガルシア Honda +0.616
14 48 ロレンソ・ダラ・ポルタ Honda +0.660
15 25 R.フェルナンデス KTM +0.771
16 13 C.ヴィエッティ KTM +0.801
17 76 M.ユルチェンコ KTM +0.975
18 84 J.コーンフェール KTM +0.981
19 7 D.フォッジャ KTM +1.030
20 54 リカルド・ロッシ Honda +1.057
21 22 真崎一輝 KTM +1.174
22 12 F.サラク KTM +1.368
23 27 鳥羽海渡 Honda +1.386
24 61 C.オンジュ KTM +1.393
25 75 A.アレナス KTM +1.461
26 31 ゲリー・サリム Honda +1.548
27 16 A.ミニョ KTM +1.672
28 5 J.マシア KTM +1.711
29 6 山中琉聖 Honda +1.807
30 77 V.ペレス KTM +2.361
31 69 T.ブース・アモス KTM +2.770

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