Round06イタリアイタリアGP

Moto2

2019.05.31(金)

ムジェロ・サーキット
天候:晴れ
気温:23℃
コースコンディション:ドライ

第6戦 イタリアGP

マリーニが初日総合トップタイム、ルティは0.008秒差の2番手

Moto2クラスも、トップタイムをマークしたルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)から1秒差に18台という大接戦となりました。今季ここまでフロントローのないマリーニですが、ホームグランプリで一気に調子を取り戻し、明日の予選では今季初フロントローを狙います。2番手には、総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)で今季2勝目に向けて絶好のスタートを切りました。3番手にはケガで欠場のカイルール・イダム・パウィの代役として出場のマティア・パシーニ(Petronas Sprinta Racing)で、ホームグランプリですばらしい走りをみせました。

以下、ポイントランキング総合5位のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が4番手、ホームグランプリを迎えたニッコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)が5番手、総合3位で4戦連続表彰台を狙うホルヘ・ナバロ(MB Conveyors Speed Up)が6番手、昨年のMoto3チャンピオンでMoto2ルーキーのホルヘ・マルティン(Red bull KTM Ajo)が7番手、エネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が9番手、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(MB Conveyors Speed Up)が10番手とMoto2ルーキーが続きました。

前戦フランスGPで優勝したアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が8番手、総合首位でホームグランプリを迎えたロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)が大接戦の中で18番手と厳しい戦いとなりました。

前戦フランスGPで31番グリッドからすばらしい追い上げをみせた長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は転倒を喫し15番手。IDEMITSU Honda Team Asiaのディマス・エッキー・プラタマは、初めて経験するサーキットの攻略につとめ30番手、ケガと腕上がりの手術で欠場のソムキャット・チャントラの代役で出場の名越哲平は、着実にタイムを更新して32番手でした。

コメント

ルカ・マリーニ(Moto2 1番手)
「ヘレスやル・マンとは全く違うレースウイークとなりました。これまでいいフィーリングがつかめず、その理由も分かりませんでした。先週のバルセロナのテストでカレックスがサポートしてくれたおかげで、すべてを変えることができました。今日は新しいマシンでサーキットに戻ったような感じです。自信がつきました。自分のラインを自分のスタイルで走ることができました。ムジェロで再び戦うことができて、とてもうれしいです」

トーマス・ルティ(Moto2 2番手)
「たくさん仕事をしました。ル・マンのあと、カタルニアで2日間のテストに参加、そこでいろいろなことにトライしました。テストでは思っていたような結果を出すことはできませんでしたが、たくさんのデータを収集しました。そのテストの成果が今大会に活きています。ル・マンのときよりも高いレベルからスタートすることができてうれしいです。このサーキットは最高です。天気も完ぺきです。ムジェロは世界で最も美しいサーキットの一つです。ここでレースができてとてもうれしいです。今日はすばらしい仕事ができました。正しい方向に向かっています。とてもいいリズムがあります。ユーズドタイヤでもとても速いラップを刻むことができました。すべてがとてもポジティブです。引き続き、この調子で引き続きがんばります」

マティア・パシーニ(Moto2 3番手)
「バルセロナでテストをしたおかげで、少し経験を積んでホームグランプリを迎えることができました。しかしこのサーキットは、これまで走ってきたサーキットとは全く違います。FP1は違うセットアップでスタートしましたが、思ったようにうまくいきませんでした。そのためベースのセットアップに戻し、そこから仕事を始めました。FP1はそれほど悪くありませんでしたが、FP2では、レースを想定し、ユーズドタイヤに集中して取り組み、前進することができました。でもまだ100%の状態ではありませんが最終的に3番手でセッションを終えました。最も重要なことは2列目までのグリッドに並ぶこと。そして決勝では、オープニングラップの大混雑から逃げ出すことです。明日も前進したいです」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 30番手)
ディマス・エッキー・プラタマ「ムジェロを走るのが初めてなので、今日はコースを学ぶためにいろいろと試しました。ムジェロは、テクニカルで高速サーキットです。走行後にチーフメカニックと話をした結果、ライディングスタイルの改善がもっともタイムの更新につながるのではないかと思いました。もちろんイタリア人の速いライダーたちから、ブレーキングポイントや走行ラインなど、まだまだ学ばなくてはいけないことがたくさんあります」

名越哲平(Moto2 32番手)
名越哲平「初めて経験するグランプリは、何もかもが新鮮で驚きの連続でした。チーム、バイク、サーキット、タイヤ、すべてが初めてです。全日本選手権でも速いライダーはいますが、ここでは全員自分より早く、こんなに大勢のライダーに抜かれたのは初めての経験でした。しかし、わずか2回のセッションでしたが、本当に多くのことを学ぶことができました。FP1は緊張しましたが、FP2ではムジェロを少しだけ楽しむことができました。明日も学べるように、ステップバイステップでがんばります」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 10 ルカ・マリーニ KALEX 1'51.986
2 12 トーマス・ルティ KALEX +0.008
3 54 マティア・パシーニ KALEX +0.187
4 23 マルセル・シュローター KALEX +0.461
5 11 ニッコロ・ブレガ KALEX +0.538
6 9 ホルヘ・ナバロ SPEED UP +0.555
7 88 ホルヘ・マルティン KTM +0.562
8 73 アレックス・マルケス KALEX +0.569
9 33 エネア・バスティアニーニ KALEX +0.582
10 21 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ SPEED UP +0.631
11 24 シモーネ・コルシ KALEX +0.645
12 87 レミー・ガードナー KALEX +0.667
13 41 ブラッド・ビンダー KTM +0.723
14 22 サム・ロース KALEX +0.729
15 45 長島哲太 KALEX +0.735
16 97 チャビ・ビエルゲ KALEX +0.796
17 5 アンドレア・ロカテリ KALEX +0.884
18 7 ロレンソ・バルダッサーリ KALEX +0.902
19 27 イケル・レクオナ KTM +1.022
20 40 アウグスト・フェルナンデス KALEX +1.052
21 64 ボウ・ベンドスナイダー NTS +1.170
22 62 ステファノ・マンシィ MVアグスタ +1.356
23 3 ルーカス・ツロヴィッチ KTM +1.592
24 77 ドミニク・エガーター MVアグスタ +1.632
25 4 スティーブン・オデンダル NTS +1.682
26 72 マルコ・ベツェッキ KTM +1.719
27 65 フィリップ・エッテル KTM +1.934
28 16 ジョー・ロバーツ KTM +2.485
29 96 ジェイク・ディクソン KTM +3.200
30 20 ディマス・エッキー・プラタマ KALEX +3.563
31 18 シャビ・カルデルス KTM +4.825
32 19 名越哲平 KALEX +4.893

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