Round06イタリアイタリアGP

Moto2

2019.06.02(日)

ムジェロ・サーキット
天候:晴れ
気温:29℃
コースコンディション:ドライ
観客:8万3761人(3日間:13万9329人)

第6戦 イタリアGP

マルケスが2連勝で、今季2勝目を挙げる

Moto2クラスは、前戦フランスGPで2年ぶりの優勝を果たしたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、予選3番手から好スタートを切り、6周目にマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、9周目にトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)をかわしトップに立つと、21周のレースで真っ先にチェッカーを受けました。後半は、地元ファンの声援を受ける予選6番手のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)の追撃を受けますが、2秒から3秒のリードをきっちり守りきって2連勝を達成しました。

2位のマリーニは、これが今季初表彰台となりました。3位のルティは、第3戦アメリカズGPの優勝に続いて、これが今季2回目の表彰台獲得となりました。そのルティを追った総合首位のロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)が4位、スペインGP、フランスGPと連続表彰台に立ったアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)が5位、Moto2ルーキーのエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)がベストリザルトの6位、ホルヘ・ナバロ(MB Conveyors Speed Up)が7位でフィニッシュ。ルティからナバロまでが約2秒差という厳しい戦いでした。

今季3回目のPPを獲得したシュローターはペースが上がらず8位、サム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が9位、Moto2ルーキーのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(MB Conveyors Speed Up)がベストリザルトの10位でチェッカーを受けました。

ベストグリッドの7番手から決勝に挑んだ長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は体調不良という厳しい条件の中でのレースとなりましたが、14位でフィニッシュ、ポイントを獲得しました。

IDEMITSU Honda Team Asiaのディマス・エッキー・プラタマは、初めて経験するムジェロで24位、ケガと腕上がりの手術のため欠場のソムキャット・チャントラの代役で出場の名越哲平は、最後尾32番手から23番手までポジションを上げましたが、4周目の最終コーナーで転倒し、リタイアに終わりました。

今大会を終えて、総合首位のバルダッサーリと、今大会で2連勝を達成し、総合2位に浮上のマルケス弟の差はわずか2ポイント、総合3位のルティまで4ポイント差という接戦になりました。

 

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 優勝)アレックス・マルケス
「とてもうれしいです。正直、後続とのギャップを広げられるとは思っていませんでした。今日は頭を使って走りました。スタートから状況をコントロールしました。序盤の2周、トム(・ルティ)とマルセル(・シュローター)のペースが信じられないほど速くて、彼らとのギャップを縮めようとがんばりました。マルセルをパスしたあとは、トムがリアタイヤに苦戦しているのが分かりました。今がチャンスだと思い、トムをパスして、リズムをつかむことにしました。すべて完ぺきでした。チームはすばらしい仕事をしてくれました。昨年はこのようなサーキットで、いいセットアップを見つけるのに苦労しました。でも今年はすばらしい感触があります。チャンピオンシップはまだまだ長いので、この調子でがんばりたいです」

ルカ・マリーニ(Moto2 2位)ルカ・マリーニ
「今シーズン初めての表彰台となり、とても満足しています。子どものころにムジェロで兄(バレンティーノ・ロッシ)がレースをするのを見てから、ここで表彰台に上がることが夢でした。ここは大好きなサーキットです。今日は朝からお腹の調子が悪かったのですが、表彰台争い、優勝争いができることは分かっていました。家族やガールフレンド、アカデミー、クルーチーフ、チームのみんな、そしてカレックスに感謝したいです。僕を全力でサポートしてくれました。バルセロナのテストでは、ニッコロのマシンに乗ってみましたが、今回は完全に新しいマシンを持ってきました。シャシー、スイングアームが新しくなりました。ここ数戦はとても苦戦しましたが、今はいいフィーリングを再び見つけることができましたし、思ったようにコーナーに入ることができ、自分のラインを走ることができました。とてもうれしいです」

トーマス・ルティ(Moto2 3位)トーマス・ルティ
「体調は100%の状態ではありませんでしたが、自分の仕事に集中しました。序盤から一生懸命プッシュしました。しかし、グリップがあまりなかったので、アレックスにパスされて、逃げきられてしまいました。ル・マンのときと同じでした。アタックはできませんでした。それでも表彰台を獲得することができました。まだチャンピオン争いをしています。引き続き仕事を続けなければなりません」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 24位)ディマス・エッキー・プラタマ
「ムジェロは初めてだったので、とても長いレースになりました。しかし、しっかり完走できたことで、一歩前進したと思います。過去2戦、リタイアしているので、完走できてよかったです。今大会は、ライディングスタイルも改善することができました。チームのスタッフは一生懸命に働いてくれました。チーム全員に感謝します。次戦のカタルニアではトップグループに近づけるようにがんばります」

名越哲平(Moto2 リタイア)名越哲平
「スタートからわずか4ラップで終わってしまい、がっかりしています。でも、今回は本当に多くのことを経験できましたし、多くのことを学ぶことができました。今日のベストラップタイム(1分54秒2)は、Q1で出したタイムより1秒以上速く、初日に比べたら約5秒速くなりました。レースでは全力を尽くしましたが、最終コーナーでフロントが切れ込んでしまい転倒してしまいました。このような機会を与えてくれたHondaとIDEMITSU Honda Team Asiaに感謝します。今回のレースは、ライダーとして大きく成長したと思います」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
173アレックス・マルケスKALEX39'31.262
210ルカ・マリーニKALEX+1.928
312トーマス・ルティKALEX+2.242
47ロレンソ・バルダッサーリKALEX+3.653
540アウグスト・フェルナンデスKALEX+3.973
633エネア・バスティアニーニKALEX+3.985
79ホルヘ・ナバロSPEED UP+4.986
823マルセル・シュローターKALEX+6.215
922サム・ロースKALEX+11.466
1021ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+13.050
1154マティア・パシーニKALEX+13.934
1297チャビ・ビエルゲKALEX+17.176
1387レミー・ガードナーKALEX+19.894
1445長島哲太KALEX+20.055
1541ブラッド・ビンダーKTM+20.591
1688ホルヘ・マルティンKTM+20.672
1777ドミニク・エガーターMVアグスタ+24.081
185アンドレア・ロカテリKALEX+26.677
1964ボウ・ベンドスナイダーNTS+36.831
203ルーカス・ツロヴィッチKTM+41.874
2165フィリップ・エッテルKTM+44.611
224スティーブン・オデンダルNTS+45.131
2372マルコ・ベツェッキKTM+45.136
2420ディマス・エッキー・プラタマKALEX+1'01.819
2518シャビ・カルデルスKTM+1'40.942
RT16ジョー・ロバーツKTM+6Laps
RT96ジェイク・ディクソンKTM+11Laps
RT24シモーネ・コルシKALEX+13Laps
RT11ニッコロ・ブレガKALEX+14Laps
RT62ステファノ・マンシィMVアグスタ+14Laps
RT19名越哲平KALEX+17Laps
RT27イケル・レクオナKTM-

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
17ロレンソ・バルダッサーリKALEX88
273アレックス・マルケスKALEX86
312トーマス・ルティKALEX84
49ホルヘ・ナバロSPEED UP73
523マルセル・シュローターKALEX64
610ルカ・マリーニKALEX58
740アウグスト・フェルナンデスKALEX54
833エネア・バスティアニーニKALEX45
987レミー・ガードナーKALEX41
1041ブラッド・ビンダーKTM39
1197チャビ・ビエルゲKALEX31
1227イケル・レクオナKTM26
1322サム・ロースKALEX26
1445長島哲太KALEX24
1521ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP19
1654マティア・パシーニKALEX18
175アンドレア・ロカテリKALEX16
1811ニッコロ・ブレガKALEX13
1924シモーネ・コルシKALEX8
2035ソムキャット・チャントラKALEX6
2164ボウ・ベンドスナイダーNTS5
2277ドミニク・エガーターMVアグスタ5
2389カイルール・イダム・パウィKALEX3
242イェスコ・ラフィンNTS3
2516ジョー・ロバーツKTM2
2688ホルヘ・マルティンKTM2
2762ステファノ・マンシィMVアグスタ1
283ルーカス・ツロヴィッチKTM0
2972マルコ・ベツェッキKTM0
3096ジェイク・ディクソンKTM0
3165フィリップ・エッテルKTM0
324スティーブン・オデンダルNTS0
3318シャビ・カルデルスKTM0
346ガブリエーレ・ルイウMVアグスタ0
3520ディマス・エッキー・プラタマKALEX0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX150
2SPEED UP78
3KTM43
4NTS7
5MV AGUSTA6

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