Round07カタルニアカタルニアGP

Moto2

バルセロナ・カタルニア・サーキット

第7戦 カタルニアGP

チャンピオンシップのトップ3の差は4ポイント。し烈な戦いを抜けだすのはだれか

し烈な戦いが続くMoto2クラスは、上位3選手のポイント差が4ポイント、総合6位までが30ポイント差という接戦が続いています。

総合首位のロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)は、チームのホームグランプリを迎え、3戦ぶりの優勝を目指します。第4戦スペインGPでは、チームの期待に応えてシーズン3勝目を挙げました。その後フランスGPではリタイア、イタリアGPでは4位と表彰台を逃しましたが、今大会はスペインでの大会2勝目とシーズン4勝目を目指します。

フランス、イタリアと2連勝を達成、登り調子でホームグランプリを迎えるアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2年ぶりのホームグランプリ制覇に闘志を燃やしています。Moto3クラスでは14年に優勝、Moto2クラスでは17年に優勝し、昨年は優勝を逃しましたが、3位表彰台を獲得しました。今年も優勝、あるいは表彰台獲得で地元ファンの期待に応える意気込みです。

総合3位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)は2戦連続表彰台と今季2勝目を目指します。今年はMotoGPクラスからMoto2クラスに復帰を果たし、6戦を終えて総合3位と、安定した走りでチャンピオン争いに加わっています。カタルニア・サーキットでは、12年に2位、13年に3位という結果を残しています。今年はカタルニアGP初制覇を目指します。

総合4位にはホルヘ・ナバロ(HDR Heidrun Speed Up)で、ホームグランプリを迎え、今季4回目の表彰台と初優勝にチャレンジします。今季3回のポールポジションを獲得する総合5位のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)は、予選の速さを活かし、今季3回目の表彰台と初優勝を目指します。

以下、総合6位でイタリアGPで今季初表彰台を獲得して調子を上げているルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が総合6位、ホームグランプリを迎えるアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)が、地元ファンの声援の中で今季3回目の表彰台と初優勝を目指します。

ヨーロッパラウンドに入ってMoto2マシンの攻略が進むMoto2クラスのルーキーのエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が総合8位。初表彰台の期待が寄せられます。今季2回目の表彰台と初優勝を目指すレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)が総合9位、ブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が総合10位と続き、長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が総合14位。今大会はスペインGPの7位をしのぐベストリザルトが期待されます。

IDEMITSU Honda Team Asiaで総合20位につけるソムキャット・チャントラが2戦ぶりに復帰します。フランスGPの転倒で左足を負傷、加えて、右腕の腕上がりの手術を行い、イタリアGPを欠場しました。今大会は、完全な状態ではありませんが、チームの本拠地があるバルセロナで今季ベストリザルトと今季2回目のポイント獲得を目指します。チームメートのディマス・エッキー・プラタマも、チームの本拠地で今季初ポイント獲得を目指します。

コメント

ロレンソ・バルダッサーリ(Moto2 総合1位)
「ムジェロは厳しいレースでした。しかし、決勝に向けていい状態になり、15番グリッドからスタートして4位でフィニッシュと、最後はいい仕事ができました。昨年のバルセロナは7位でしたが、トップとはわずか7秒しか離れていませんでした。今年のマシンはフィーリングがよく、いい走りができています。今年は速く走れると思います。予選では、2列目までに入れるようにがんばり、そして日曜日の決勝のバトルに向けて準備を整えたいと思います」

アレックス・マルケス(Moto2 総合2位)
「自分にとって特別なホームグランプリを迎えます。このサーキットは自分のライディングスタイルに合っていて、Moto2クラスとMoto3クラスで優勝したことがあります。ここではいつもファンがサポートしてくれます。それがモチベーションにつながりますが、この緊張感をどうコントロールするかがとても重要です。2連勝したあとのグランプリなので、状態はとてもいいです。チャンピオンシップはとても長く、今大会はまだ7戦目です。落ち着いて取り組み、いい結果を積み上げていかなければなりません。数週間前に、ここでテストを行ったので、今回のレースに向けていいベースがあります。今週末はとても暑くなりそうなので、セットアップに集中したいです」

トーマス・ルティ(Moto2 総合3位)
「バルセロナで行われたテストは簡単ではありませんでした。いろいろなテストメニューを消化しました。たくさん周回しましたが解決策を見つけることはできませんでした。そのあとのムジェロはとてもいい仕事ができました。とてもいいペースがあり、レースウイークを通して強さがありました。レースでは残念ながら優勝できませんでしたが、この経験をバルセロナへつなげたいと思います。バルセロナは、いいサーキットですし、楽しみです。この時期、バルセロナはとても暑くなるので、タイヤとの戦いになります。予報では天気はよさそうですが、それほど気温は上がらないようです。その方が自分にとっては追い風になります。チームと一緒に仕事をするのが楽しみです。今回は優勝争いができることを願っています。それが目標です」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 総合20位)
「ムジェロを欠場したので、バルセロナのレースウイークでマシンにまた乗るのがとても楽しみです。ムジェロの前にここで行われたテストに参加できなくてイライラしました。でもベストを尽くします。一生懸命仕事をして、楽しみたいと思います。ル・マンのあとに行われた手術はうまくいきました。すべての人に感謝しています。手と足はまだ70%くらいの状態ですが、力は十分戻ってきています」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 35位)
「ムジェロでは、マシンがとても快適だったので、正しい方向に進んでいることが分かりました。すばらしいことです。また、Moto2のライディングについてさらに学ぶことができました。今週末、それを活かしたいと思います。ムジェロの前に、カタルニアでテストを行ったので、コースは分かっています。日曜日に向けてすべてをうまくまとめたいと思います。ここは僕の第2のホームグランプリのようなところなので、とても楽しみです。ベストを尽くします」

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