Round07カタルニアカタルニアGP

Moto3

バルセロナ・カタルニア・サーキット

第7戦 カタルニアGP

昨年から16戦連続で勝者が変わり続けるMoto3クラス。新たな勝者は生まれるか

昨シーズンの第10戦チェコGPから16戦連続(昨年決勝がキャンセルされたイギリスGPを含む)でウイナーが変わるという大接戦が続いているMoto3クラス。前戦イタリアGPに続き、カタルニアGPも優勝争いが大集団となることは必至で、今大会も厳しい戦いが予想されます。

その中で総合2位につけるロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が、今季初優勝に挑みます。前戦イタリアGPでは、大接戦の中で2位。今季3回目の表彰台を獲得しました。その結果、総合首位のアーロン・カネット(KTM)との差を14ポイントから3ポイントに縮め、今大会では総合首位を目指します。

総合3位のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)も、第4戦スペインGP以来となる今季2勝目に挑みます。前戦イタリアGPは大集団の中で4位。惜しくも表彰台を逃しましたが、総合首位のカネットとの差を17ポイントから13ポイントへと縮めました。そして前戦イタリアGPで念願の初優勝を達成したトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が、総合11位から総合6位に浮上。勢いに乗るアルボリーノは、今季2回目の優勝、そして今季3回目の表彰台を目指します。

前戦イタリアGPで転倒リタイアに終わり、総合7位へとランキングを落とした鳥羽海渡(Honda Team Asia)が、チームの本拠地となるバルセロナで、今季2勝目と2回目の表彰台を目指します。課題は予選の一発タイムと序盤のペースの遅さ。課題を着実に解消してきているだけに今大会の走りに注目です。フランスGPで3年ぶりの優勝を果たしたジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が総合8位。ガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が総合10位につけています。

以下、日本人勢は、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合12位、今年は元気あふれる走りを見せているだけに、今大会は今季2回目の表彰台と初優勝が期待されます。第5戦フランスGPで初フロントローの3番手を獲得も、決勝で転倒、左手を負傷した小椋藍(Honda Team Asia)が2戦ぶりに復帰します。左手の状態は完全ではありませんが、チームのホームグランプリで復帰を果たします。佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)も前戦イタリアGPでは転倒しましたが、調子を上げてきました。今大会の走りが注目されます。

 

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合2位)
「前回よりも、チャンピオンシップリーダーとの差が縮んでいることはいいことです。目標はいつもタイトル獲得であり、いい仕事をしていることが証明されました。Moto3は接戦です。もしトップタイムをマークしても、次の日には100分の一秒差で負けたりします。重要なことは常にトップグループにいることです。そしてもっとも重要なことは、ミスをしないことです。バルセロナでもこの調子をキープして仕事に取り組みます」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 総合3位)
「ムジェロでも速いことを証明できました。今週末も同じような走りができることを願っています。必要なものはすべてそろっています。Honda、そしてチームとともにいい仕事をしています。ル・マンで落としたポイントは残念でしたが、シーズンはまだまだこれからです。トップのカネットとの差はわずか13ポイント。今週末もクレイジーなレースになると思います。そして今回もスリップストリームが非常に重要になってきます。位置取りがとても重要なレースになります」

トニ・アルボリーノ(Moto3 総合6位)
「ホームグランプリのムジェロで優勝できて、これ以上、うれしいことはありませんでした。でも次へ進まなければなりません。シーズンはまだ長く、ポイントリーダーたちとのポイント差はかなりあります。ムジェロは好きなサーキットですが、カタルニアは難しいサーキットです。日曜日に向けてチームとともにマシンの力を最大限引き出せるようにがんばります」

鳥羽海渡(Moto3 総合7位)
「表彰台を狙えるペースがあることは分かっているので、今週末の目標は表彰台獲得です。大事なことは、いつものようにFP1からいいスタートを切り、金曜と土曜で着実に前進することです。ムジェロの前にモンメロでテストをしました。マシンのフィーリングはとてもよかったので、あともう少しがんばれば目標を達成できると思います。昨年は、ここでベストリザルトを出しているので、いいモチベーションで(レース)ウイークに入ることができます。イタリアのあと、日本に帰国していたので、リフレッシュすることもできました」

鈴木竜生(Moto3 総合12位)
「前戦イタリアGPは、トップグループに加わり、終盤の位置取りがうまくいかず8位に終わりました。しかし、やるべきことはやりましたし、自分の戦略に悔いはありません。バルセロナは昨年トップグループに加わり、僅差の5位でした。いいレースができたサーキットなので、今年のムジェロの苦い経験を活かし、もう少しいい作戦をレース中に見出せるようにしたいです」

小椋藍(Moto3 総合18位)
「復帰することができます。すべての人に感謝したいです。今週末レースに出ることを可能にしてくれたミル先生には特に感謝しています。金曜日はまだ100%ではないと思いますが、体調は悪くありません。また自分のマシンに乗るのがとても楽しみです。グランプリを楽しみたいと思います」

佐々木歩夢(Moto3 総合19位)
「イタリアGPを終えてから1週間、バルセロナでモトクロス、自転車など、トレーニングに励みました。カタルニアは好きなサーキットです。昨年はトップ集団に加わりましたが、転倒リタイアに終わりました。悔しいレースでした。前戦イタリアGPからブレーキングがよくなり、決勝ではどんどん追い上げることができました。ハードタイヤだったので前半攻めきれませんでしたが、その後、追い上げて、ラスト7周でトップグループに追いつきました。表彰台争いができるペースでした。今大会はフリー、予選としっかり走って、いい状態で決勝に挑みたいです」

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