Round07カタルニアカタルニアGP

Moto3

2019.06.15(土)

バルセロナ・カタルニア・サーキット
天候:晴れ
気温:26℃
コースコンディション:ドライ

第7戦 カタルニアGP

Honda勢がトップ4を独占

Moto3クラスは、初日4番手のガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が、2戦連続今季3回目のフロントローを獲得しました。Hondaチームに移籍した今季は、トップグループの常連となりましたが、ここまでは表彰台にあと一歩のレースが続いています。ロドリゴはアルゼンチン国籍ですが、バルセロナが事実上のホームとなります。地元ファンの声援を受けて、決勝では、今季初優勝、初表彰台獲得に挑みます。

フランスGPで左手を負傷し、今大会2戦ぶりに復帰の小椋藍(Honda Team Asia)が2番手と続きました。初日は左手の回復状況を確認しながらの走りで31番手と最下位でしたが、2日目のFP3で21番手へとポジションを上げました。そしてQ1では4番手タイムをマークしてQ2進出を果たすと一気にタイムを上げて2番手に浮上しました。フランスGPの3番グリッドに続き、2度目のフロントロー獲得。決勝では、前戦フランスGPの苦い経験を教訓に、ベストグリッドから初の表彰台獲得を目指します。

前戦イタリアGPで初優勝達成のトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が、初日24番手から一気にタイムを上げて、3戦連続、今季4回目のフロントロー獲得を果たしました。決勝ではイタリアGPに続く2連勝と今季3回目の表彰台を目指します。

フロントローは逃しましたが、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が4番手。今大会は単独で好ラップを刻み、好調をキープしています。決勝では今大会もトップグループを牽引するひとりとなることは確実で、念願の初優勝に挑みます。

初日トップタイムのアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)が7番手、総合2位につけるロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)は転倒を喫し9番手、フランスGPで優勝しているジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が10番手と好グリッドを獲得。決勝での追い上げに注目されます。

以下、日本人勢は、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が23番手、フリー走行で転倒した鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、Q1でもリズムを崩して27番手でしたが、ともに後方からの追い上げに挑みます。

初日のフリー走行で上位5番手までを独占したHonda勢。予選でも4番手までを独占し、Honda勢は今季5勝目に挑みます。

 

コメント

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 ポールポジション)(左から)小椋藍、ガブリエル・ロドリゴ、トニ・アルボリーノ
「セッション開始からすばらしいラップを刻むことができました。そのため僕のスリップストリームを使わせないようにしようと思いました。もしかしたらあと1周走れたのかもしれませんが、ポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。レースウイークを通してとてもいい仕事ができました。今日は少しだけ運にも恵まれました。今回はそれほど速いレースにはならないと思います。また、大きな集団になると思うので、落ち着ついて戦いたいです」

小椋藍(Moto3 2番手)小椋藍
「今大会は、予選で10番手以内に入ることも難しいと思っていたので、フロントローを獲得できて自分でも驚いています。ケガからの復帰戦としては最高の結果でした。ラップタイムもよく、リズムよく走ることができました。まだ、手術をした左手の状態が完ぺきではないので、難しいレースになると思います。でも、いつものようにベストを尽くします」

トニ・アルボリーノ(Moto3 3番手)トニ・アルボリーノ
「予選セッションまでは簡単ではありませんでした。しかし、昨日の夜に気持ちを切り換え、今日は集中力を維持しました。このサーキットでフロントローを獲得することは重要なことです。フロントローに並べたことで、明日の決勝は最初から集団のフロントに入ることができます。いいレースができると思います」

鈴木竜生(Moto3 4番手)鈴木竜生
「FP3で転倒しました。そのためQ2では、アタックしているときに、どうしてもFP3で転倒したコース終盤で慎重になり、もう一歩、タイムを短縮することができませんでした。しかし、今日は1分49秒台真ん中あたりで連続周回することができたので、レース展開に合わせて走れると思います。もし、今回ペースのいいロドリゴが逃げていくようならしっかりついていくし、自分が先頭に立つような展開になったら、イタリアGPのような失敗をせず、いい形でチェッカーを受けたいです。フロントローは逃しましたが、内容は悪くありません。あすは表彰台、優勝を目指します」

山中琉聖(Moto3 21番手)山中琉聖
「Q2にいくチャンスはあったと思うのですが、いろいろ問題があってQ1は7番手に終わりました。アタック中に接触があり、最後のアタックでは、前を走っている選手がアタックをやめてスロー走行をしたために、クリアラップが取れない不運もありました。Q2にはいけませんでしたが、フィーリングはいいので、スタートを決めて、1周目にしっかりいいポジションにつけたいと思います。目標はポイント獲得。イタリアGPの経験を活かしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 23番手)佐々木歩夢
「FP3では少し問題を抱え、ダイレクトでのQ2進出を果たせませんでした。Q1では途中まで4番手以内につけていたのですが、セッション終盤に何台かに抜かれ9番手までポジションを落とし、23番グリッドになりました。グリッドはよくありませんが、今日は単独でまずまずのタイムを出せているので、決勝に向けてはポジティブな状況です。とにかく、明日は後方からのレースなので、前戦イタリアのようにどんどん追い上げて行きたいです」

鳥羽海渡(Moto3 27番手)鳥羽海渡
「今日の結果にはガッカリしています。FP3まではとてもフィーリングもよく、いい感じでラップを刻めていたのですが、また転倒してしまい、Q1からの予選となりました。そしてQ1では、最初からプッシュしましたが、うまくまとめることができず、Q2進出を果たせませんでした。転倒したことでフロントへの信頼感がなく、完ぺきなアタックができませんでした。明日の決勝は気持ちを切り換え、追い上げのレースに挑みます。後方からのレースなので序盤から全力を尽くします」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
119ガブリエル・ロドリゴHonda1'48.450
279小椋藍Honda1'48.471
314トニ・アルボリーノHonda1'48.764
424鈴木竜生Honda1'48.782
544A.カネットKTM1'48.796
675A.アレナスKTM1'48.809
721アロンソ・ロペスHonda1'49.072
85J.マシアKTM1'49.079
948ロレンソ・ダラ・ポルタHonda1'49.300
1017ジョン・マクフィーHonda1'49.454
1116A.ミニョKTM1'49.561
1242マルコス・ラミレスHonda1'49.588
1311セルジオ・ガルシアHonda1'49.700
1476M.ユルチェンコKTM1'49.769
1525R.フェルナンデスKTM1'49.830
1640D.ビンダーKTM1'51.429
1723ニッコロ・アントネッリHonda1'48.540
1899C.タタイKTM1'48.944
1922真崎一輝KTM1'49.625
2061C.オンジュKTM1'49.660
216山中琉聖Honda1'49.675
2255ロマーノ・フェナティHonda1'49.735
2371佐々木歩夢Honda1'49.782
247D.フォッジャKTM1'49.783
2513C.ヴィエッティKTM1'49.878
2684J.コーンフェールKTM1'49.971
2727鳥羽海渡Honda1'50.197
2854リカルド・ロッシHonda1'50.600
2977V.ペレスKTM1'51.032
3012F.サラクKTM1'51.578
3169T.ブース・アモスKTM1'51.758

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