Round07カタルニアカタルニアGP

Moto3

2019.06.14(金)

バルセロナ・カタルニア・サーキット
天候:曇り/晴れ
気温:26℃
コースコンディション:ドライ

第7戦 カタルニアGP

Honda勢がトップ5を独占し、ロペスが今季初のトップタイム

Moto3クラスは、トップタイムをマークしたアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)から1秒差に22台という大接戦となり、2番手にチームメートのセルジオ・ガルシア、3番手にロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)、4番手にガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)、5番手に鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)とHonda勢が上位を独占しました。

デビューして2年目のシーズン。17歳で初めてトップタイムで一日を終えたロペスは、路面コンディションが悪かったFP1のタイムで総合首位。路面コンディションがよくなったFP2ではダウンヒルからの左7コーナーで転倒したことでタイムを短縮できませんでした。しかし、ホームグランプリで初のトップタイムをマークし、モチベーションは高まっています。これまでのベストグリッドは6番手、ベストリザルトは4位。今大会は、初のフロントロー獲得と初表彰台の期待が膨らみます。

チームメートのガルシアは、これがデビュー5戦目という16歳ですが、走り慣れたサーキットで好調な走りをみせました。今大会は、予選、決勝ともにベストを目指します。

3番手には総合3位のダラ・ポルタ。FP2はセッション終盤に小雨がぱらつき、アタックのチャンスを逃しましたが、それでもFP2でトップタイムをマーク、総合3番手につけました。4番手のロドリゴ、そして5番手の鈴木も同じ状況で、アタックできないままセッションを終えているだけに、FP3、そして予選での走りに注目です。

8番手にロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)。10番手にニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)と続き、トップ10に7台のHonda勢が名前を連ねました。前戦イタリアGPで優勝のトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が24番手という厳しい戦いでした。

以下、日本人勢は、コースをはみ出し、ベストタイムがキャンセルされた鳥羽海渡(Honda Team Asia)で11番手。しかし、仕上がりはよく、今大会は今季2回目の表彰台獲得の期待が膨らみます。ワイルドカードで出場の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は21番手、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は27番手。ともに、FP3と予選でのタイム短縮とポジションアップに挑みます。

コメント

アロンソ・ロペス(Moto3 トップタイム)
アロンソ・ロペス 「今日はとてもうまくいきました。FP1ですばらしいラップタイムを出すことができて、これが今日の最速タイムになりました。FP2では7コーナーで転倒してしまいました。ブレーキを早く放してしまい、フロントのグリップを失ったことで転倒してしまいました。しかし、Q2に進めるポジションで終えられたので、今日の目標は達成できました」

セルジオ・ガルシア(Moto3 2番手)
セルジオ・ガルシア 「チーム全体にとって、とても実りのある日になりました。最初から速く走ることができました。いいリズムがあり、順調にセットアップを進めることができました。マシンはとてもうまく機能しています。それはここで行われたテストに参加して、完ぺきな状態だったからです。細かい部分を調整しました。明日はタイムをさらに縮めたいと思います」

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 3番手)
ロレンソ・ダラ・ポルタ 「ポジティブな日でした。たくさん仕事をしました。レースペースをもっと改善する必要がありますが、全体的にはいい日だったと思います。FP1では、みんながタイヤを変えるまでは最速タイムで、いいフィーリングがありました。FP2はさらにフィーリングがよくなりました。引き続きこの調子でがんばりたいと思います。レースに向けて準備はできています。明日もがんばります」

鈴木竜生(Moto3 5番手)
鈴木竜生 「僕の後ろについた選手たちが次々にいいタイムを出していくので、さすがにフラストレーションがたまりました。それだけ、自分のペースがいいということを証明したことにもなりますが、明日は、しっかり自分がタイムを出したいです。今日は路面コンディションがあまりよくありませんでした。そのため、FP1、FP2と1セットずつのタイヤで走ることにしたのですが、それを考えれば、まずまずのタイムと順位でした。明日は路面コンディションがさらによくなると思うので、状況をしっかり見て、タイムとアベレージを上げていきたいです」

鳥羽海渡(Moto3 11番手)
鳥羽海渡 「FP1は、イタリアGPの転倒の不具合を調整しながらの走り出しとなりました。路面のグリップが悪く、ソフトで走り出して、そのまま走ることにしたのですが、フィーリングがよくないままプッシュしすぎたために転倒してしまい、FP1は27番手でした。しかし、FP2はフロントにミディアム、リアにハードを入れて順調にタイムを刻むことができました。2週間前のテストよりいいタイムを出せたのですが、コースをはみ出したことでタイムがキャンセルとなり11番手に下がりました。キャンセルがなければトップ3には入れたと思うので、明日の予選では、しっかりタイムを出して、最低でも2列目までに並びたいです」

山中琉聖(Moto3 21番手)
「イタリアGPに続いて、またグランプリを走れることになり、とてもうれしいです。前回のイタリアは、自分の思ったような走りができないままレースウイークを終えてしまいましたが、それでも本当にたくさんのことを学ぶことができました。それを先週のFIM・CEVレプソルインターナショナル選手権で実感しました。1週間前にここでCEVのレースを走っていますが、今日は路面コンディションが悪く、想定したタイムに全く届きませんでした。しかし、グリップがあがるにつれてフィーリングもよくなってきました。自分もバイクもいい感じになってきたので、明日が楽しみです。今大会もグランプリライダーのスピードをしっかり学びたいです」

佐々木歩夢(27番手)
佐々木歩夢 「2週間前のテストのセッティングで走り出したのですが、路面コンディションが悪く、とても滑りやすい状態でした。FP1で26番手、FP2で27番手。ポジションはよくありませんが、今日はハードタイヤでずっと走っていたので、ポジションほど悪くないと思います。ソフトを履けばタイムが縮まることが分かっているので、それほど心配はしていません。FP1では、2週間前のテストとあまりにもフィーリングが違うので驚きましたが、FP2ではだんだん路面のコンディションもよくなり、本来のフィーリングに戻ってきました。今日はハードタイヤでタイムを短縮しようとがんばりました。ソフトを履けば、5、6番手のタイムはいけると思うので、明日のFP3でQ2進出を目指し、予選でいいグリッドを得られるようにがんばります」

小椋藍(31番手)
小椋藍 「今日はケガからの復帰戦なので、とにかく周回を重ねることにしました。今日はだれかについていってタイムを出そうという走りは一度もなく、単独で淡々と走ることにしました。ただ、FP1で左手の回復状況を確認するために走ったリズムからFP2でも抜け出せず、総合タイムで31番手でした。今日のタイムと順位は、左手のケガは言い訳にもなりません。明日は、いつものリズムとペースに戻してがんばります」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
121アロンソ・ロペスHonda1'49.167
211セルジオ・ガルシアHonda+0.017
348ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+0.046
419ガブリエル・ロドリゴHonda+0.047
524鈴木竜生Honda+0.208
640D.ビンダーKTM+0.210
761C.オンジュKTM+0.298
855ロマーノ・フェナティHonda+0.463
975A.アレナスKTM+0.475
1023ニッコロ・アントネッリHonda+0.526
1127鳥羽海渡Honda+0.547
1222真崎一輝KTM+0.581
1342マルコス・ラミレスHonda+0.583
1476M.ユルチェンコKTM+0.642
155J.マシアKTM+0.660
1617ジョン・マクフィーHonda+0.669
1799C.タタイKTM+0.685
1844A.カネットKTM+0.726
1925R.フェルナンデスKTM+0.861
2054リカルド・ロッシHonda+0.921
216山中琉聖Honda+0.922
2216A.ミニョKTM+0.938
2384J.コーンフェールKTM+1.078
2414トニ・アルボリーノHonda+1.147
2513C.ヴィエッティKTM+1.156
2612F.サラクKTM+1.267
2771佐々木歩夢Honda+1.280
2877V.ペレスKTM+1.351
2969T.ブース・アモスKTM+1.732
307D.フォッジャKTM+1.740
3179小椋藍Honda+2.369

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