Round06イタリアイタリアGP

Moto3

2019.06.02(日)

ムジェロ・サーキット
天候:晴れ
気温:29℃
コースコンディション:ドライ
観客:8万3761人(3日間:13万9329人)

第6戦 イタリアGP

アルボリーノが母国レースでキャリア初優勝

Moto3クラスは今年も大集団の戦いとなり、今季初PPからトップグループに加わったトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)が8台で繰り広げられた接戦を制しました。アルボリーノは、第2戦アルゼンチンGPで3位になり初表彰台を獲得しました。以来、3レース連続で表彰台に立つことはできませんでしたが、ホームグランプリで見事初優勝を達成しました。これでHondaは今季4勝目を達成し、コンストラクターズポイントでKTMとの差を15ポイントとしました。

2戦連続今季3回目のフロントローから決勝に挑んだロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が、今季3回目の表彰台に立ちました。優勝したアルボリーノとの差は、0.029秒という厳しい優勝争いでした。

予選の信号無視のペナルティーで18番手スタートになったニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が追い上げて4位でフィニッシュ、前戦フランスGPで3年ぶりの優勝を達成したジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が17番グリッドから追い上げて6位、信号無視のペナルティーで9番グリッドにポジションダウンの鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)がトップグループの中で8位でチェッカーを受けました。

今大会は、31台が出場しましたが、転倒者が多く、完走21台という厳しい戦いでした、その中で、セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が初ポイント獲得の13位でフィニッシュ。ケガで欠場の小椋藍の代役出場のゲリー・サリム(Honda Team Asia)は16位。ワイルドカードで優勝の山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が17位と、ともにポイント獲得まであと少しでした。

予選19番手から10番手まで追い上げた佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)と、6番グリッドから11位を走っていた鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、ともに17周目に転倒し、リタイアに終わりました。

 

コメント

トニ・アルボリーノ(Moto3 優勝)
トニ・アルボリーノ 「最高の週末になりました。いい週末になると感じていました。今回のレースは戦略がとても重要でした。集中力を維持しました。優勝するためには、最終コーナーで2番手になる必要がありました。その通りのレースができました。サポートしてくれたすべての人に感謝しています。観客は最高でした。イタリアとして、このサーキットで優勝できたことは特別なことです。本当にすばらしいチームです」

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 2位)
ロレンソ・ダラ・ポルタ 「今日はとても楽しかったです。スタートからいいフィーリングといいペースがあり、思ったような走りができました。必要な時にたくさんのライダーをオーバーテイクできました。レースを通して必要なことはすべてやり遂げることができましたが、最後に少しミスをしてしまいました。マシンは完ぺきでしたが、金曜日に転倒して、マシンを修復するために時間がかかってしまい、走行時間が短くなったことが一番の問題だったと思います。それでも、いいフィーリングがあり、とてもうれしいです。チームとスポンサー、家族、そしてムジェロで応援してくれたすべての人に感謝しています」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 4位)
ニッコロ・アントネッリ 「後方からのスタートになったのでとても厳しいレースでした。ひとりでも多く抜こうと一生懸命に走りました。しかしそのせいでレース終盤はタイヤと体力が消耗しました。でもポイントを獲得することができました。次戦も表彰台獲得を目指し、チャンピオン争いをしたいと思います」

鈴木竜生(Moto3 8位)
鈴木竜生 「今日はだれにとってもタイヤに厳しいレースだったので、だれも逃げられないと思いました。その通りの展開になり、トップグループにいた選手全員に優勝のチャンスがあったと思います。今日はブレーキングがよかったので最終ラップのストレートをトップで通過したのですが、やっぱりスリップ(ストリーム)を使い、ズバズバ抜かれてしまいました。前回のル・マンはトップを走り続けましたが、転倒して0ポイントだったので、今回はしっかり走ろうと思っていました。ポイントを獲得できでよかったです。今年はどこのグランプリでも優勝争いができています。自信はあります。次戦カタルニアでは、初優勝を目指したいです」

ゲリー・サリム(Moto3 16位)
ゲリー・サリム 「ファンタスティックな結果でレースを終えることができました。昨日、走行を終えたあと、チーフメカニックと走行データを解析してまだまだ改善の余地があることが分かりました。グランプリのMoto3クラスのライダーは、スタート直後から限界で攻めて走ります。その中でうまく走れるかどうか心配でしたが、転倒しないことを第一に走ろうと心掛けました。ベストラップでは12番目。そして16位という結果でレースを終えることができました。このチャンスを与えてくれた、HondaとHonda Team Asiaに感謝します。とても楽しむことができました」

山中琉聖(Moto3 17位)
山中琉聖 「今大会は3日間を通じて自分の力を出せず、しかも決勝ではポイントも獲得できずという悔しいレースになりました。FIM CEVレプソルインターナショナル選手権とグランプリでは、予選のタイムの出し方が全く違うので、それに慣れていないことも、予選でいいグリッドを獲得できなかった理由でした。決勝はそれほど速いペースではなかったのですが、その中でも、自分の思い通りに走ることができませんでした。自分の力不足を感じるレースになりました。この悔しさを次のレースに活かせるようにしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 リタイア)
佐々木歩夢 「転倒という残念な結果でしたが、今年になって初めて楽しいレースができました。ファステストラップでも2番目だったし、転んでいなければトップグループまで上がっていけたのではないかなと思います。今回はバトルしていて楽しかったですし、その部分では大きな自信になりました。課題は、今回もフリーと予選でしっかりタイムを出せなかったことでした。次戦カタルニアは、今大会の前にテストをしているので初日からしっかりタイムを出していきたいです。今季ベストを目指します」

鳥羽海渡(Moto3 リタイア)
鳥羽海渡 「今季2回目のノーポイントのレースとなりました。最悪の結果でした。チャンピオン争いでもポジションを落としました。今日は、序盤の混戦の中で、自分のベストの走行ラインを走ることができずポジションを落としました。レース中盤にはなんとかトップグループに追いついたのですが、他者に押し出されるかたちとなり転倒してしまいました。今日はなにを言っていいのか分からない気持ちです。次戦はカタルニアでのレースになりますが、先日のテストでとてもいい感じで走ることができたので、今回の転倒をばん回できるようにがんばります」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
114トニ・アルボリーノHonda39'29.874
248ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+0.029
35J.マシアKTM+0.078
423ニッコロ・アントネッリHonda+0.156
57D.フォッジャKTM+0.267
617ジョン・マクフィーHonda+0.403
744A.カネットKTM+0.559
824鈴木竜生Honda+0.595
913C.ヴィエッティKTM+1.566
1040D.ビンダーKTM+1.597
1125R.フェルナンデスKTM+2.519
1275A.アレナスKTM+2.554
1311セルジオ・ガルシアHonda+2.578
1484J.コーンフェールKTM+22.830
1576M.ユルチェンコKTM+26.669
1631ゲリー・サリムHonda+26.745
176山中琉聖Honda+26.777
1861C.オンジュKTM+26.779
1977V.ペレスKTM+26.873
2012F.サラクKTM+29.782
2154リカルド・ロッシHonda+51.331
RT71佐々木歩夢Honda+4Laps
RT27鳥羽海渡Honda+4Laps
RT16A.ミニョKTM+5Laps
RT55ロマーノ・フェナティHonda+5Laps
RT42マルコス・ラミレスHonda+9Laps
RT69T.ブース・アモスKTM+11Laps
RT21アロンソ・ロペスHonda+13Laps
RT3K.ザノーニTM+13Laps
RT19ガブリエル・ロドリゴHonda+17Laps
RT22真崎一輝KTM+18Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
144A.カネットKTM83
248ロレンソ・ダラ・ポルタHonda80
323ニッコロ・アントネッリHonda70
45J.マシアKTM65
513C.ヴィエッティKTM52
614トニ・アルボリーノHonda51
727鳥羽海渡Honda51
817ジョン・マクフィーHonda44
916A.ミニョKTM40
1019ガブリエル・ロドリゴHonda37
1140D.ビンダーKTM32
1224鈴木竜生Honda31
1375A.アレナスKTM30
1425R.フェルナンデスKTM30
157D.フォッジャKTM25
1642マルコス・ラミレスHonda24
1784J.コーンフェールKTM24
1879小椋藍Honda17
1971佐々木歩夢Honda14
2021アロンソ・ロペスHonda14
2122真崎一輝KTM11
2255ロマーノ・フェナティHonda7
2376M.ユルチェンコKTM4
2411セルジオ・ガルシアHonda3
2512F.サラクKTM1
2661C.オンジュKTM0
2731ゲリー・サリムHonda0
2877V.ペレスKTM0
2969T.ブース・アモスKTM0
306山中琉聖Honda0
3182S.ネパKTM0
3281A.ヴィウKTM0
3354リカルド・ロッシHonda0
3483M.カワカミKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda129
2KTM114

ランキング詳細

フォトギャラリー

ニュース