Round08オランダオランダGP

Moto2

2019年6月30日(日)・決勝
天候:晴れ
気温:25℃
コースコンディション:ドライ
観客:10万5000人(3日間:16万7500人)

第8戦 オランダGP

フェルナンデスが優勝。長島哲太が5位入賞を果たす

Moto2クラスは、29台が決勝に出場し、完走18台という厳しいレースとなりました。今日は路面コンディションが難しく、転倒者の多いレースとなりましたが、予選2番手から好スタートを切ったブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)が先行し、それを初ポールポジション獲得のレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)、2列目スタートのサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)、予選3番手のチャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)らが追う展開となりました。

しかし、ガードナー、ローズ、ビエルゲと次々に転倒しリタイア。総合首位で3勝を挙げているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、終盤でビンダーを抜いて首位に浮上すると、さらに出遅れていたロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)がビンダーを抜いてマルケスに追いつき、今季3勝を挙げている2人の一騎打ちとなりました。しかし、バルダッサーリが転倒し、それに巻き込まれる形でマルケスも転倒という波乱続きのレースとなりました。

最終的には、もっとも長くトップを走ったビンダーと、常に表彰台圏内を視野に入れて好位置につけていたアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)の優勝争いとなり、フェルナンデスが自身初優勝を達成。ビンダーが僅差の2位。約3秒遅れて、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が今季2度目の表彰台を獲得しました。

前戦まで総合2位のトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が4位でフィニッシュし、マルケスがノーポイントに終わったため、総合首位に浮上。マルケスが総合2位にポジションを落とし、初優勝のフェルナンデスが総合7位から3位に浮上しました。

5位には長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)で、自己ベストリザルトを更新。6位にアンドレア・ロカテリ(Italtrans Racing Team)、7位にステファノ・マンシィ(MV Agusta Idealavoro Forward)、8位にマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、9位にドミニク・エガーター(MV Agusta Idealavoro Forward)、ルーキーのマルコ・ベツェッキ(Red Bull KTM Tech 3)が10位という結果でした。

IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラは、朝のウォームアップで転倒し、左手首を骨折したため今大会を欠場。チームメートのディマス・エッキー・プラタマも初日のフリー走行の転倒の影響で今大会の欠場を決めました。

コメント

アウグスト・フェルナンデス(Moto2 優勝)アウグスト・フェルナンデス
「初めて優勝することができました。信じられません。スタートはあまりうまくいきませんでしたが、それからはトップグループに混じり、とてもいい走りができました。レース終盤は優勝の可能性をかけてポジションをキープしようとがんばりました。マルケスとバルダッサーリの転倒があり優勝することができましたが、チームメートのバルダッサーリの転倒は残念でした。やっと初優勝を達成しました。本当にうれしいです」

ブラッド・ビンダー(Moto2 2位)ブラッド・ビンダー
「今日は大きく前進できたので、とてもうれしいです。レース中盤まではとても快適で、全力でプッシュできたし、とてもいい走りができました。しかし、終盤は少し難しくなり、自分のポジションをキープするために全力を尽くしました。ウォームアップではまだいくつか問題がありましたが、決勝に向けて解決策を見つけて準備を整えることができました。今日のレースはモチベーションが上がりました。今後のレースが楽しみです」

ルカ・マリーニ(Moto2 3位)
「思いがけず表彰台を獲得できました。思いがけずという意味は、スリリングなレースだったからではありません。昨日転倒していたこと、そして、今日はギアボックスに問題を抱えて厳しい走りを強いられたからです。簡単なレースではありませんでしたが、チームのすばらしい仕事のおかげでウォームアップで前進することができました。そして、運も味方して表彰台に上がることができました。今日は気温が高く、グリップがない中、たくさんのオーバーテイクがありました。アグレッシブに走るのは得意ではありませんが、アグレッシブに走れるように取り組まなければなりません」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 欠場)
「チームのみんなに申し訳なく思っています。朝のウォームアップで大きなミスを犯し、アッセンのレースを欠場することになりました。今晩、バルセロナに戻り、明日の午後にチャビ・ミル先生の手術を受けます。残念ですが、次戦のザクセンリンクも出場できませんが、ブルノのレース復帰に向けて準備したいと思います」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 欠場)
「首にまだ痛みが残っており、医師とチームの判断で、次戦の復帰に向けて今大会を欠場することにしました。レースに向けて準備してくれたチームのみんなに申し訳なく思っています。次のドイツではこういうミスをしないようにしたいです」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
140アウグスト・フェルナンデスKALEX39'24.779
241ブラッド・ビンダーKTM +0.612
310ルカ・マリーニKALEX+3.686
412トーマス・ルティKALEX+4.028
545長島哲太KALEX+5.391
65アンドレア・ロカテリKALEX+13.127
762ステファノ・マンシィMVアグスタ+13.183
823マルセル・シュローターKALEX+13.567
977ドミニク・エガーターMVアグスタ+19.792
1072マルコ・ベツェッキKTM+21.291
1121ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP+23.591
1296ジェイク・ディクソンKTM+26.585
133ルーカス・ツロヴィッチKTM+30.817
1416ジョー・ロバーツKTM+34.122
1527イケル・レクオナKTM+34.406
164スティーブン・オデンダルNTS+40.034
1794ジョナス・フォルガーKALEX+51.405
1818シャビ・カルデルスKTM+59.200
RT73アレックス・マルケスKALEX +2Laps
RT7ロレンソ・バルダッサーリKALEX+2Laps
RT97チャビ・ビエルゲKALEX+5Laps
RT33エネア・バスティアニーニKALEX+5Laps
RT88ホルヘ・マルティンKTM+10Laps
RT22サム・ロースKALEX +14Laps
RT9ホルヘ・ナバロSPEED UP +14Laps
RT87レミー・ガードナーKALEX+15Laps
RT11ニッコロ・ブレガKALEX +22Laps
RT24シモーネ・コルシKALEX+23Laps
RT64ボウ・ベンドスナイダーNTS+23Llaps

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
112トーマス・ルティKALEX117
273アレックス・マルケスKALEX111
340アウグスト・フェルナンデスKALEX92
49ホルヘ・ナバロSPEED UP89
57ロレンソ・バルダッサーリKALEX88
610ルカ・マリーニKALEX84
723マルセル・シュローターKALEX81
841ブラッド・ビンダーKTM64
933エネア・バスティアニーニKALEX56
1087レミー・ガードナーKALEX41
1145長島哲太KALEX41
1297チャビ・ビエルゲKALEX39
1322サム・ロースKALEX33
145アンドレア・ロカテリKALEX30
1527イケル・レクオナKTM27
1754マティア・パシーニKALEX18
1811ニッコロ・ブレガKALEX16
1977ドミニク・エガーターMVアグスタ12
2062ステファノ・マンシィMVアグスタ10
2124シモーネ・コルシKALEX10
2272マルコ・ベツェッキKTM6
2335ソムキャット・チャントラKALEX6
2464ボウ・ベンドスナイダーNTS5
2596ジェイク・ディクソンKTM4
2616ジョー・ロバーツKTM4
273ルーカス・ツロヴィッチKTM3
2889カイルール・イダム・パウィKALEX3
292イェスコ・ラフィンNTS3
3088ホルヘ・マルティンKTM3
314スティーブン・オデンダルNTS0
3294ジョナス・フォルガーKALEX0
3365フィリップ・エッテルKTM0
3418シャビ・カルデルスKTM0
3520ディマス・エッキー・プラタマKALEX0
366ガブリエーレ・ルイウMVアグスタ0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1KALEX200
2SPEED UP99
3KTM68
4MV AGUSTA15
5NTS7

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