Round09ドイツドイツGP

Moto2

ザクセンリンク

第9戦 ドイツGP

大混戦のMoto2クラスでは、リタイアしないことがランキング浮上の
カギに

Moto2クラスは、上位陣のリタイアが続き、大混戦となっています。8戦を終えてランキングの総合首位には、1勝を含む4回の表彰台獲得という安定した走りをみせているトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)で117ポイント、前戦オランダGPを総合首位で迎え、4連勝に向けて快走を続けていたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、シーズン4勝目を目指していたロレンソ・バルダッサーリ(Flexbox HP 40)と接触して、ともに転倒リタイア。ノーポイントに終わったため、マルケス弟は111ポイントで総合2位へダウンしました。

その荒れた戦いを制したアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)が、前戦オランダGPで初優勝を達成し、92ポイントとなり、総合3位に浮上。ホルヘ・ナバロ(HDR Heidrun Speed Up)は転倒リタイアに終わり、89ポイントのまま総合3位から総合4位にダウン。マルケス弟と接触転倒したバルダッサーリも88ポイントのまま総合5位へとダウンと、目まぐるしく総合順位が変わっています。

そして、前戦オランダGPで今季2回目の表彰台に立ったルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が84ポイントで総合6位、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が81ポイントで総合7位。ここまでが、トップのルティから36ポイント差という大接戦となっています。今年のMoto2クラスは、激しい戦いが続いているだけに、いかにミスを少なくするかがチャンピオンシップの大きなカギを握りそうです。

以下、前戦オランダGPで今季初表彰台に立ったブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が総合8位、ルーキーで前戦オランダGPをリタイアに終わったエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が総合9位、初ポールポジションを獲得するも転倒リタイアに終わったレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)が総合10位。前戦オランダGPでベストリザルトの5位でフィニッシュを決めた長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が総合13位から総合11位へとポジションを上げました。

IDEMITSU Honda Team Asiaは、前戦オランダGPのフリー走行でほかのライダーに追突され、体調不良のため欠場したディマス・エッキー・プラタマが、今大会復帰します。初めて経験するサーキットが続いていますが、今大会も初ポイント獲得に挑みます。また、オランダGPの決勝日のウォームアップで転倒し、左手首を骨折したソムキャット・チャントラは、スペインのバルセロナで左手の手術を行い、今大会を欠場します。8月の第10戦チェコGPからの復帰を目指します。

 

コメント

トーマス・ルティ(Moto2 総合1位)
「総合首位でチームのホームレースに向かいます。これは特別なことで気分もいいです。やることはたくさんありますが、準備はできています。最も重要なのは決勝です。そのためにも、これまで以上に集中しなければなりません。アッセンではセットアップで前進できたと思います。クレイジーなレースを4位でフィニッシュできてよかったです。ザクセンリンクでも同じ方向でがんばります。チームと一緒に仕事に取り組み、戦うのが楽しみです。モチベーションは上がっています。すべてとてもうまくいっています。ザクセンリンクで、これまですばらしい成績を残したことはありませんが、2005年に一度表彰台に上がったことがあります。17年はMoto2クラスでとてもいい週末でした。ポジティブな思い出になっていますが、レースでは2番手を走行中に転倒してしまいました。でもザクセンリンクでいい仕事ができることを証明できたと思います。今年が本当に楽しみです」

アレックス・マルケス(Moto2 総合2位)
「ザクセンリンクは、ここ数年で最も苦戦してきたサーキットの一つです。しかし今年のメンタルは違います。夏休みに入る前にいいレースができると確信しています。アッセンのときのようにベストを尽くせば、再びトップで戦えると思います。アッセンでノーポイントに終わった遅れを取り戻し、再びチャンピオンシップをリードできるようにがんばりたいです」

アウグスト・フェルナンデス(Moto2 総合3位)
「アッセンの優勝は、チームが一生懸命取り組んだ結果です。チームの努力で優勝争いができるマシンができました。昨年のザクセンリンクは15位で1ポイント獲得しましたが、この1年で自分がどれだけ前進できかを知るのが楽しみです。このサーキットはユニークでとても難しいです。集中して取り組み、今シーズン4度目の表彰台に上がれるようにがんばります」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 35位)
「アッセンのフリー走行で転倒してから、身体の調子は日に日によくなり、回復しています。いつものようにポジティブな気持ちで、前を向いてがんばりたいです。ザクセンリンクでまず最初にやることは、メディカルチェックにパスすることです。パスしたら、このサーキットを初めて走ることになります。学ぶことはたくさんあります。引き続き回復に努めて、週末はベストを尽くしたいです」

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