Round09ドイツドイツGP

Moto3

ザクセンリンク

第9戦 ドイツGP

混戦模様のMoto3クラス。だれが抜け出してシーズンを折り返すか

ザクセンリンクは、フリー走行、予選でもっともタイム差が接近する大会の一つ。今年も激しい戦いが予想されます。前戦オランダGPは、なかなか集団から抜け出すライダーが現れず、多くの選手がトップ集団に加わる大混戦となりました。

その中、オランダGPでは総合2位につけるロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が今季4回目の2位フィニッシュ。総合首位のアーロン・カネット(KTM)との差を23ポイントから7ポイント差へと縮めました。ドイツGPでは今季初優勝と総合首位を目指します。

オランダGPで今季2回目のPPを獲得したニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)は、決勝では8位。今季2勝目は果たせませんでしたが総合3位をキープしました。ランキングトップとの差は24ポイント、ダラ・ポルタと17ポイント差につけています。

オランダGPで4戦連続フロントローを獲得したトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)オランダで今季2勝目を挙げました。速さを身につけてきたアルボリーノは、大混戦の中でも常に好位置をキープし、それが優勝へとつながりました。この優勝で総合6位から4位に浮上。勢いに乗るアルボリーノは、今季3勝目に挑みます。

以下、カタルニアGPで初優勝を達成して上り調子のマルコス・ラミレス(Leopard Racing)が総合7位、第5戦フランスGPで優勝のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が総合8位、前戦オランダGPで今季2回目のフロントローを獲得するも決勝で転倒リタイアに終わった鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合9位、前戦オランダGPで今季初表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュしたガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が総合10位と、ランキングトップ10にはHonda勢7人が名前を連ねています。

ケガから復帰して2戦目となるオランダGPで予選6番手、決勝6位と着実にリザルトを上げる小椋藍(Honda Team Asia)は総合14位、予選の速さをなかなか結果につなげられずフラストレーションをためる鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合17位、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が総合20位でシーズン前半戦の締めくくりのレースに挑みます。

 

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合2位)
「ほとんどのレースで2位を獲得していますが、まだ優勝はありません。今週末も目標は優勝ですが、大事なのは表彰台に上がることです。Moto3クラスは接近戦なので、トラブルに巻き込まれず、ポイントを獲得することが最も重要だと考えています」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 総合3位)
「アッセンではあまりいい結果を残せませんでした。しかし、悪い思い出を忘れることができるので、こうしてすぐにレースがあるのはいいことだと思います。アッセンはクレイジーなレースでした。序盤はとても速く走れましたが、そのあと複雑になってきました。ザクセンリンクでは今季ベストを残したいです。とてもいいマシンがあるので、決勝では、レース終盤のバトルが重要になると思います」

トニ・アルボリーノ(Moto3 総合4位)
「アッセンで優勝できてとてもうれしいです。この調子でがんばっていきます。チームの仕事のやり方はとてもいいと思います。おかげでレースでベストを尽くせました。マシンは、とても扱いやすく速いです。ザクセンリンクはタイトなコースなので、マシンのセットアップが特に重要です。マシンをうまくコントロールしてタイムを縮めなくてはと思っています」

鳥羽海渡(Moto3 総合9位)
「ザクセンリンクはとてもテクニカルです。速く走るためにスリップストリームを使う必要がないところは、ほかのサーキットと違います。だから速い走りが出来れば、いいレースができるはずです。今週末は金曜日のFP1から力強いパフォーマンスができることを願っています。これまで同じ方向性で取り組み、できる限り早くいいフィーリングをつかみたいです。そして日曜日に優勝できるようにがんばります。カタルニアGP、オランダGPの悔しさを今大会にぶつけます」

小椋藍(Moto3 総合14位)
「初めてのシーズンですが、レースをこなすごとにいろいろな面でパフォーマンスがよくなってきました。昨年はワイルドカードでザクセンリンクを走りましたが、このサーキットの感触はよく、気持ちよく走れました。レースでは他のマシンにぶつけられて転倒しましたが、それがなければ、表彰台争いができたと思います。今大会も目標は同じで、いいペースをつかみ、日曜日にいい結果を残すことです。オランダGPは、これまで苦手としていたサーキットですが、思ったよりいい走りができました。それだけに相性のいいザクセンリンクでどんな走りができるか楽しみです」

鈴木竜生(Moto3 総合17位)
「ここ数戦、不運なリタイアが続いています。自分の速さは確実にあると思うので、あとは、前に出て逃げきれる強さを身につけるだけだと感じています。ザクセンはコースが短かくテクニカルですが、うまくセットアップを詰めて、ペースを上げていけたらと思います。これまでもザクセンリンクではいい走りができました。今年は表彰台、優勝を目指して全力を尽くします」

佐々木歩夢(Moto3 総合20位)
「オランダGPは、思うような結果を残せず残念でした。しかし、セットアップは確実によくなっていると思うので、今大会もしっかりセットアップを進めていいレースをしたいです。ここはグリッドがとても重要になるので、フリー、予選でミスをしないようにしたいです」

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