Round08オランダオランダGP

Moto2

2019.06.29(土)

TTサーキット・アッセン

第8戦 オランダGP

ガードナーが初ポールポジション

大接戦が続くMoto2クラスは、今大会も相変わらず厳しい戦いとなりました。初ポールポジション(PP)を獲得したレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)から、フロントローを獲得した3選手のタイム差が、わずか0.144秒。Q2進出を果たした18位までが1.032秒差という接近戦となりました。

念願の初PPを獲得したガードナーは、高い気温と路面温度でスライドするタイヤを見事にコントロールしました。今年は第2戦アルゼンチンGPで2位に初表彰台を獲得しました。しかし、第4戦スペインGPで転倒して鎖骨を骨折、以来、厳しい走りを強いられてきましたが、やっと本来の調子を取り戻しました。レミー・ガードナーの父はHondaで500ccチャンピオンに輝いたワイン・ガードナー。父から初PP獲得の祝福の電話を受け、喜んでいました。

初日トップタイムのブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が、今季初フロントローを獲得しました。今年はオフィシャルエンジンが変わり、車体とのマッチングにここまで苦戦してきましたが、やっと車体がまとまってきました。3番手にはチャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、6戦ぶり、そして今季3回目のフロントロー獲得となりました。決勝では今季初表彰台とMoto2初優勝を目指します。

現在、3連勝中で、今大会も優勝候補のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、4連勝に向けてセットアップに集中しました。2列目スタートですが、今大会も優勝候補の筆頭です。以下、サム・ローズ(Federal Oil Gresini Moto2)、Moto2ルーキーのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Beta Tools Speed Up)、総合3位につけるホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up)、総合2位につけるトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)、ルーキーのエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)、アンドレア・ロカテリ(Italtrans Racing Team)と僅差で続き、ここまでがトップ10でした。

IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラは、初めて経験するサーキットで初日11番手と好調なスタートを切りましたが、予選では20番手へとポジションを落としました。FP3では他者の転倒に巻き込まれる不運の転倒、その後も転倒があり、思うようにタイムを短縮できませんでした。しかし、決勝では今季2度目のポイント獲得が期待されます。チームメートで初日のフリー走行で他者にぶつけられ転倒したディマス・エッキー・プラタマは、今大会を欠場することになりました。

 

コメント

レミー・ガードナー(Moto2 1番手)
レミー・ガードナー 「FP3はうまくいきましたが、予選ではマシンがかなりスライドしたので、いいラップタイムを刻むのがたいへんでした。ピットに戻りリアタイヤを新品に変えたら、フィーリングはよくなりました。暑さの中でタイムを上げていくのはとても難しいのですが、最後にいいラップを2周できました。ピットに戻ると、父から電話があり、とてもうれしかったです。とてもいい気分です。ヘレスで鎖骨を骨折してから、厳しい走りが続いていましたが、ようやく調子が戻りました」

ブラッド・ビンダー(Moto2 2番手)
ブラッド・ビンダー 「フロントローに戻ってくることができてとてもうれしいです。難しいレースが続きましたが、今回の結果で、KTMがとてもうまく機能していることを証明できました。レースディスタンスで新しいパーツを試すのが楽しみなので、僕たちにとっては重要なレースになります。トップグループは接戦になると思うので、頭を使って走らなくてはいけません。そして終盤に勝負できるようにしたいです」

チャビ・ビエルゲ(Moto2 3番手)
チャビ・ビエルゲ 「ようやくフロントローに戻ってくることができました。チームの努力が報われました。苦戦したヘレス以降、ここまでがんばってきました。バルセロナのレースウイークとそのあとのテストで前進できました。比較的スタンダードなベースのセットアップですが、自分のスタイルを変えることで違いを出すことができました。今週末の目標は、あまりマシンのセッティングを変えないことでした。チームのすばらしい努力のおかげでそれを達成できました。フロントローを獲得するために一生懸命プッシュしました。再び楽しく走ることができました。レースが楽しみです。暑く厳しいレースになると思いますが、いいペースを見せられたと思います。明日トップグループで戦う準備はできています」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 20番手)
ソムキャット・チャントラ 「今日の予選は、たくさんの失敗をしてしまいました。Q2に進むチャンスがあったのに、結果は20位でした。昨日が11位だったので、FP3では、直接Q2に進みたいと思っていました。しかし転倒したナバーロ選手に巻き込まれてしまい、私も転倒してしまいました。そこで、たくさんの時間をロスしてしまい、ル・マンの後、手術した足をまた痛めてしまいました。その後、ラップタイムは改善しましたが、十分ではありませんでした。初めてのアッセンサーキットの攻略は簡単ではありませんが、ラップタイムとペースには満足しています」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
187レミー・ガードナーKALEX1'36.572
241ブラッド・ビンダーKTM1'36.682
397チャビ・ビエルゲKALEX1'36.716
473アレックス・マルケスKALEX1'36.771
522サム・ロースKALEX1'36.855
621ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP1'36.979
79ホルヘ・ナバロSPEED UP1'37.076
812トーマス・ルティKALEX1'37.078
933エネア・バスティアニーニKALEX1'37.084
105アンドレア・ロカテリKALEX1'37.171
1110ルカ・マリーニKALEX1'37.171
1223マルセル・シュローターKALEX1'37.233
1340アウグスト・フェルナンデスKALEX1'37.340
1488ホルヘ・マルティンKTM1'37.405
1545長島哲太KALEX1'37.413
167ロレンソ・バルダッサーリKALEX1'37.456
1727イケル・レクオナKTM1'37.592
1811ニッコロ・ブレガKALEX1'37.604
1977ドミニク・エガーターMVアグスタ1'37.529
2035ソムキャット・チャントラKALEX1'37.626
2162ステファノ・マンシィMVアグスタ1'37.789
2272マルコ・ベツェッキKTM1'37.805
2394ジョナス・フォルガーKALEX1'38.063
2464ボウ・ベンドスナイダーNTS1'38.103
2596ジェイク・ディクソンKTM1'38.118
2624シモーネ・コルシKALEX1'38.121
273ルーカス・ツロヴィッチKTM1'38.462
2816ジョー・ロバーツKTM1'38.510
294スティーブン・オデンダルNTS1'38.967
3018シャビ・カルデルスKTM1'39.474

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