Round08オランダオランダGP

Moto3

2019.06.29(土)

TTサーキット・アッセン

第8戦 オランダGP

アントネッリが今季2度目のポールポジション

Moto3クラスは、初日に続き、この日もHonda勢が好調な走りを見せ、上位を独占しました。ポールポジション(PP)を獲得したのは、初日3番手と好調なスタートを切ったニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)で、第3戦アメリカズGP以来、今季2回目のPP獲得となりました。絶好のグリッドを獲得したアントネッリ。第4戦スペインGP以来、今季2勝目に挑みます。

鳥羽海渡(Honda Team Asia)が、FP2、FP3と着実にセットアップを進め、2番手につけました。PPは逃しましたが、今季2勝目に向けてベストグリッドを獲得しました。今大会は、単独でしっかりタイムをマークしているだけに優勝候補の一角に浮上しました。前戦カタルニアGPでは最終ラップまでトップを走るも、転倒リタイアという悔しいレースとなりました。その悔しさを決勝でぶつけます。

第6戦イタリアGPで念願の初優勝を達成したトニー・アルボリーノ(VNE Snipers)が、4戦連続、今季5回目のフロントローを獲得しました。前戦カタルニアGPでは転倒リタイア。今大会は、その雪辱に挑みます。

この数戦、すばらしい走りをするも、なかなか結果を残せない鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が4番手。フロントローは逃しましたが、今大会も優勝候補の一角です。そして、ケガから復帰して2戦目を迎える小椋藍(Honda Team Asia)が6番手。最後のアタックでPPを狙える絶好の位置につけましたが、ミスをして6番手と悔しい結果に終わりました。しかし、今大会は、単独ですばらしいラップを刻んでおり、念願の初表彰台、初優勝が期待されます。

この数戦、予選ですばらしい走りを見せるも決勝で転倒が続いているガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が大接戦の中で10番手。佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が11番手、前戦カタルニアGPで初優勝達成のマルコス・ラミレス(Leopard Racing)が12番手、第5戦フランスGPで優勝のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が22番手と厳しい予選となりました。しかし、優勝できる選手たちだけに、後方からの追い上げに期待されます。

コメント

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 1番手)
「速いライダーがたくさんいるので、一生懸命プッシュしました。ポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。Moto3で一番重要なことは、レースで安定した結果を残すことです。特に今年は強いライダーがたくさんいるので重要です。そのため集団の中では、ミスをしやすくなります。明日大事なことは、最終ラップに入ったときにトップ6か7に入っていることです。それから表彰台を獲得するためにベストを尽くします」

鳥羽海渡(Moto3 2番手)
「トップタイムを出したときに、このタイムでPPはいけるんじゃないかと思ったのですが、チームと相談してもう一度アタックに出ることにしました。しかし、タイミングが悪く、真っ先にチェッカーを受けてしまい、最後のアタックを逃してしまいました。初めてのPPを逃して本当に悔しい気持ちですが、決勝に向けてはいい状態なので、この悔しさを明日のレースにぶつけます。今回はチームメートの藍も調子がいいので、2人でいいレースをしたいです」

トニー・アルボリーノ(Moto3 3番手)
「フロントローを獲得できてうれしいですが、正直、もっといい結果を出せると思っていました。ミスをしたために、しっかり走れたラップが1周しかなくて、ポールポジションを獲得できませんでした。いいペースがあるライダーが、たくさんいます。どのようなレースになるのか楽しみです。もっとも重要なことはトップグループで戦い、表彰台争いをすることです」

鈴木竜生(Moto3 4番手)
「昨日のFP2で転んでしまったので、FP3でソフトを2セット使い、ダイレクトでQ2進出を決めました。Q2は、最後のアタックのときに、最終セクターで前の選手につまってしまいタイムをロス。フロントローを逃すというより、PPを逃してしまいました。とても残念ですが、決勝に向けて状態はいいので、明日はいいスタートを切って、今度こそいい結果を残したいです」

小椋藍(Moto3 6番手)
「6位という予選結果は悪くありませんが、最終ラップの位置取りでミスをしてしまい、とても悔しいです。あのミスがなければ、フロントローは確実だったと思います。明日のレースはコンスタントにいいペースで走ることが大事になりますが、明日のレースは自信があります。上位20位までのラップタイムがとても接近しているので、明日のレースは20人の大集団になるか、それとも、7人ぐらいの3つの集団に分かれると思います。最後まで厳しい戦いなることは間違いないので、ミスをせず、最後まで走り切りたいです。そうすれば結果はついてくると思います」

佐々木歩夢(Moto3 11番手)
「FP3はレースペースもよく、順調にセットアップは進みました。そのため、FP3では、今年苦しんでいる予選対策のためにソフトタイヤでタイムを出せるようにトライしました。まだ、低速コーナーでソフトタイヤのパフォーマンスを十分使えていませんが、アッセンのレイアウトはそういったコーナーが少ないので、多少は良かったかも知れません。ヨーロッパラウンドに入ってから予選が全くダメだったで、今回は決勝に向けて気持ちはポジティブです。明日は、良いスタートを切ってトップグループで戦いたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
123ニッコロ・アントネッリHonda1'41.232
227鳥羽海渡Honda1'41.376
314トニ・アルボリーノHonda1'41.389
424鈴木竜生Honda1'41.460
513C.ヴィエッティKTM1'41.539
679小椋藍Honda1'41.570
784J.コーンフェールKTM1'41.742
848ロレンソ・ダラ・ポルタHonda1'41.905
944A.カネットKTM1'41.919
1019ガブリエル・ロドリゴHonda1'41.972
1171佐々木歩夢Honda1'42.004
1225R.フェルナンデスKTM1'42.032
1342マルコス・ラミレスHonda1'42.044
1455ロマーノ・フェナティHonda1'42.148
1522真崎一輝KTM1'42.382
1611セルジオ・ガルシアHonda1'42.428
1761C.オンジュKTM1'42.593
1821アロンソ・ロペスHonda1'44.718
195J.マシアKTM1'42.081
2075A.アレナスKTM1'42.121
2116A.ミニョKTM1'42.289
2217ジョン・マクフィーHonda1'42.455
237D.フォッジャKTM1'42.465
2476M.ユルチェンコKTM1'42.535
2540D.ビンダーKTM1'42.536
2612F.サラクKTM1'42.622
2782S.ネパKTM1'43.663
2869T.ブース・アモスKTM1'43.680
2918R.ファン・デ・ラグマットKTM1'45.096
3054リカルド・ロッシHonda1'45.611

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