Round08オランダオランダGP

Moto3

TTサーキット・アッセン

第8戦 オランダGP

厳しい戦いが続くMoto3クラス。
調子を上げている日本人勢に注目

Moto3クラスは7戦を終えて7人のウイナーが誕生する厳しい戦いが続いてます。その中でHonda勢は、これまで5人のウイナーを誕生させてきました。

7戦を終えて、優勝はありませんが表彰台3回獲得のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が総合2位につけています。前戦カタルニアGPでは激しい戦いの中で転倒リタイアに終わり、総合首位のアーロン・カネット(KTM)との差が23点へと開きました。今大会は今季初優勝と今季4回目の表彰台獲得を目指し、トップとの差を縮めることが最大の目標となります。

総合3位のニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)は、第4戦スペインGPで今季初優勝を達成も、それ以外は表彰台がありません。やや安定性に欠ける戦いが続いていますが、今大会はその巻き返しに挑みます。総合6位のトニ・アルボリーノ(VNE Snipers)は、第6戦イタリアGPで念願の初優勝を達成しました。その勢いをキープした前戦カタルニアGPでは、ダラ・ポルタ同様、激しい戦いの中で惜しくも転倒リタイアに終わりました。フランス、イタリア、カタルニアと3戦連続のフロントロー獲得と、着実に速さを結果につなげてきているだけに、今大会の走りに注目です。

開幕戦カタールGPで初優勝を達成した鳥羽海渡(Honda Team Asia)が、今季2勝目と2回目の表彰台に挑みます。前戦カタルニアGPでは、最終ラップまで首位を快走するも、転倒リタイアに終わりました。今大会はその悔しさをぶつけます。

ホームGPとなった前戦カタルニアGPで念願の初優勝を達成したマルコス・ラミレス(Leopard Racing)が総合8位に浮上しました。カタルニアGPでは大集団の優勝争いを制し大きな自信を獲得しました。今大会も優勝争いに加わることが期待されます。第5戦フランスGPで3年ぶりの優勝を果たし勢いに乗るジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が総合9位と続き、トップ10にHonda勢が6人。今大会もHonda勢の優勝争いに期待されます。

以下、総合11位にガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)、この数戦、常に優勝候補の一角につける鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合14位、第5戦フランスGPのケガから復帰した第7戦カタルニアGPで今季2回目のフロントローを獲得し、自己ベストの6位でフィニッシュの小椋藍(Honda Team Asia)が初表彰台獲得に挑みます。また、ヨーロッパラウンドに入って思うような結果を残せていない佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)も前戦カタルニアGPで8位と調子を上げてきました。

日本人勢でトップの鳥羽海渡、そして、鈴木竜生、小椋藍、佐々木歩夢の4選手の活躍に大きな期待が寄せられます。

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 総合2位)
「アッセンは好きなサーキットです。昨年は6位でフィニッシュしました。今年はとてもいいマシンがあるので、今週末もいい走りができると思います。すべてのサーキットでほぼ同じセットアップで戦ってきました。これはとても重要なことです。なぜなら自分のライディングに集中できるからです。今週末はいつもと同じように、自分のリズムをつかむためにフリー走行では単独で走行したいと思います。そして決勝では、どのような状況にも対応したいと思います。今回も接近戦になると思うので、スムーズに速く走りたいと思います」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 総合3位)
「アッセンは高速で美しいサーキットですが、簡単ではありません。FP1から速いタイムを出していきたいです。天気予報では雨は降らないので、金曜日からいい仕事ができると思います。目標は、レース残り5周の時点でトップ5につけて、表彰台争いをすることです」

トニ・アルボリーノ(Moto3 総合6位)
「カタルニアGPは残念な結果だったので、今週末が楽しみです。アッセンは、ほかのサーキットと違うライディングが求められる特別なサーキットですが、トップグループで戦えると信じています。すばらしいマシンとチームがあるので、一生懸命取り組めば僕たちの思うようにレースも進められるはず。表彰台争いに加われない理由はありません」

鳥羽海渡(Moto3 総合7位)
「カタルニアGPはとてもいいスピードがありました。しかし、悔しい結果に終わっているだけに今週末は表彰台に立ちたいです。この目標に向けてFP1から一生懸命がんばります。アッセンは好きなサーキットです。今週末は天気がよさそうなので、レースに向けて準備がしやすいと思います。カタルニアGP後に行ったテストでは、これまでできなかったことをたくさん確認することができました。今大会も、日曜日のチェッカーフラッグに向けて集中したいです」

鈴木竜生(Moto3 総合14位)
「アッセンは天候が変わりやすいので、1セッション1セッションを着実に消化して前進していきたいです。前戦カタルニアGPは、いい走りができていたのにぶつけられて転倒しました。再スタートしましたが、単独でトップグループより速く走れていたので、本当に悔しいレースとなりました。いい走りをなかなか結果につなげられていませんが、オランダ、ドイツをいい形で終えたいです」

小椋藍(Moto3 総合19位)
「昨年、ワイルドカードでアッセンにエントリーしているので、これが2回目となります。このサーキットは世界選手権が行われるサーキットの中で最も難しいサーキットの一つだと思います。目標はトップ10でフィニッシュすることです。前戦カタルニアGPではベストリザルトの6位でフィニッシュすることができました。アッセンでは、トップ10に入れたらうれしいですが、6位よりいい結果を残せたら、もっとうれしいです。いつものように全力でがんばります」

佐々木歩夢(Moto3 総合20位)
「この3戦、フリー、予選をうまく走れていないので、今大会はそれをしっかり走って決勝につなげたいです。前戦カタルニアGPは満足いくレースではありませんでしたが、ハードタイヤで安定したタイムを刻み、フロントのフィーリングがおかしくなるまで攻めの走りができたことは大きな自信になりました。今大会はフリーから攻めていきたいです。これまではリアタイヤばかりに気をつかっていましたが、今大会からはフロントタイヤもこれまで以上、チェックしていきたいです。アッセンは19戦の中でセッティングが異なるサーキットですが、あまりセッティングを気にせず、自分のペースで走れるようにしたいです。昨年は予選はよかったのですが、多くのライダーがスロー走行でペナルティーになり、自分も4列下げられ、決勝は苦しいレースになりました。今年も天候がよさそうなので、フリー、予選としっかり走り、いいグリッドから決勝に挑みたいです」

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