総集編 2017 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権

      

苦戦を強いられたシーズンながら、終盤戦で連続入賞
来季は新たなパートナーと飛躍を目指す

McLaren-Hondaとして3年目を迎え、Hondaはパワーユニットのコンセプトを刷新して臨んだものの、頻発するトラブルによって苦戦を強いられた。シーズン途中には、2018年よりMcLarenとの提携を解消し、新たにToro Rossoがパートナーとなることを発表。終盤は3戦連続入賞で締めくくり、来季の飛躍を誓って2017年の幕を閉じた。

03.24-26 Round01 オーストラリアGP

フル参戦デビューのバンドーンが13位完走
ポイント圏内を走行したアロンソは無念のリタイア

シーズン前テストではトラブルが発生したものの、開幕戦ではアロンソが10番手を走行するなどポジティブな兆候を見せる。フル参戦デビューのバンドーンもダッシュボードのトラブルに対処しながら、粘り強く走行を重ねて完走を果たした。

  • 1位 S.ベッテル
  • 2位 L.ハミルトン
  • 13位 ストフェル・バンドーン
  • DNF フェルナンド・アロンソ

04.07-09 Round02 中国GP

2台そろってのメカニカルトラブルで
McLaren-Hondaは早々にレースを終える

開幕戦からのばん回を期した中国GP。ウエットコンディション下のスタートで、アロンソは一気に6番手へ浮上。しかし、ドライブシャフトの問題でリタイアとなる。バンドーンも燃料系にトラブルが起き、完走はならなかった。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 S.ベッテル
  • DNF フェルナンド・アロンソ
  • DNF ストフェル・バンドーン

04.14-16 Round03 バーレーンGP

トラブルが続いたバーレーン
バンドーンはスタートできず、アロンソもリタイア

フリー走行からトラブルが多く、バンドーンは決勝前に水圧の問題が発見され、出走できず。アロンソはまたも好スタートを見せ、ポイント獲得へ向けたバトルを繰り広げるものの、レース終盤にガレージに戻り、そのままリタイアとなった。

  • 1位 S.ベッテル
  • 2位 L.ハミルトン
  • DNF フェルナンド・アロンソ
  • DNS ストフェル・バンドーン

04.28-30 Round04 ロシアGP

バンドーンが3戦ぶりの完走
アロンソはスタート前のトラブルにより出走できず

前年ダブル入賞を果たしたロシアで、今季初ポイント獲得の期待がかかったが、アロンソはフォーメーションラップ中にERSのトラブルが発生してグリッドにつけず。孤軍奮闘となったバンドーンは開幕戦以来の完走となった。

  • 1位 V.ボッタス
  • 2位 S.ベッテル
  • 13位 ストフェル・バンドーン
  • DNS フェルナンド・アロンソ

05.12-14 Round05 スペインGP

アロンソが予選7番手
母国の観衆を熱狂させる渾身の走りを披露

ヨーロッパラウンドの初戦となったスペインGP。母国レースに臨んだアロンソは、大観衆を前に予選で7番手を獲得し、土曜日の主役と言える活躍を見せた。レースでポイント獲得とはならなかったものの、進歩を印象付ける一戦となった。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 S.ベッテル
  • 12位 フェルナンド・アロンソ
  • DNF ストフェル・バンドーン

05.26-28 Round06 モナコGP

ジェンソン・バトンが一戦限りのF1復帰
両ドライバーそろって予選Q3へ進出を果たす

アロンソのインディ500参戦に伴い、代役としてジェンソン・バトンが一戦限りの復帰。予選ではバトン、バンドーンがそろってQ3進出を果たし、ダブル入賞の期待もかかったが、両名ともクラッシュを喫してリタイアとなった。

  • 1位 S.ベッテル
  • 2位 K.ライコネン
  • DNF ストフェル・バンドーン
  • DNF ジェンソン・バトン

06.09-11 Round07 カナダGP

カレンダー屈指の高速コースで
ポイントまであと一歩に迫る

高速サーキットとして名高いカナダGPで、アロンソが残り3周まで10番手を走行。パワーユニットのトラブルによりリタイア(完走扱い)を余儀なくされたものの、今後への期待を感じさせる走りを見せた。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 V.ボッタス
  • 14位 ストフェル・バンドーン
  • 16位 フェルナンド・アロンソ

06.23-25Round08 アゼルバイジャンGP

後方グリッドからの快走でアロンソが今季初のポイント獲得
バンドーンも12位完走を果たす

パワーユニット交換ペナルティーにより、バンドーンが18番手、アロンソが19番手からスタート。しかし、セーフティカー出動などの混乱をうまくくぐり抜け、着実に両名ともポジションアップ。アロンソが9位で今季初ポイントを獲得した。

  • 1位 D.リカルド
  • 2位 V.ボッタス
  • 9位 フェルナンド・アロンソ
  • 12位 ストフェル・バンドーン

07.07-09 Round09 オーストリアGP

2戦連続ポイント獲得への期待がかかったものの
不運なリタイアを喫したアロンソ

12番グリッドから好スタートを決めたアロンソだったが、その直後に後方から追突され、1周目でのリタイアを強いられる。バンドーンはオーバーテイクを狙って果敢に攻めたものの、ポイント獲得には至らず、12位完走となった。

  • 1位 V.ボッタス
  • 2位 S.ベッテル
  • 12位 ストフェル・バンドーン
  • DNF フェルナンド・アロンソ

07.14-16Round10 イギリスGP

バンドーンがQ3に進出し、レースでも11位完走
ポイント獲得へあと一歩に迫る堅実な走りを見せる

チームのホームGPとなったイギリス。バンドーンがウエットコンディションをものともせずに、予選でQ3へ進出。レースではピットストップミスによって順位を失ったものの、ポイント獲得へあと一歩の11位完走を果たした。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 V.ボッタス
  • 11位 ストフェル・バンドーン
  • DNF フェルナンド・アロンソ

07.28-30 Round11 ハンガリーGP

アロンソ6位、バンドーン10位で
今季初のダブル入賞を果たす

低速テクニカルサーキットのハンガリーは、MCL32のパッケージに適していることが予想されていた。その期待に見事応えた両ドライバーは、ダブル入賞を達成。最高の形で前半戦を締めくくった。

  • 1位 S.ベッテル
  • 2位 K.ライコネン
  • 6位 フェルナンド・アロンソ
  • 10位 ストフェル・バンドーン

08.25-27 Round12 ベルギーGP

最高のスタートを見せた両ドライバー
レースでは苦戦を強いられる

アロンソはスタートで10番手から7番手までジャンプアップ。しかし、その後は防戦一方の戦いとなり、最終的にはマシンをガレージへ戻してしまう。初の母国GPとなったバンドーンはあきらめずに14位完走を果たした。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 S.ベッテル
  • 14位 ストフェル・バンドーン
  • DNF フェルナンド・アロンソ

09.01-03 Round13 イタリアGP

超高速のモンツァでバンドーンがQ3進出
レースではトラブルに苦しみ両者リタイア

2週連戦となったイタリアGP。カレンダー中で最も平均速度が高いサーキットながら、バンドーンは素晴らしいタイムアタックを見せてQ3へ進出。しかし、レースでは両者ともチェッカーフラッグを受けることができずリタイアとなった。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 V.ボッタス
  • 17位 フェルナンド・アロンソ
  • DNF ストフェル・バンドーン

09.15-17 Round14 シンガポールGP

両者そろってのQ3進出を果たし
バンドーンは自己ベストの7位フィニッシュ

大会初日に、2018年からToro Rossoへパワーユニット供給を行うことを発表。予選から競争力を見せ、両者ともにQ3へ進出。アロンソはスタートで3番手に上がるもクラッシュでリタイアしたが、バンドーンが自己最高の7位入賞を果たした。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 D.リカルド
  • 7位 ストフェル・バンドーン
  • DNF フェルナンド・アロンソ

09.29-10.01 Round15 マレーシアGP

灼熱の高速サーキットで
バンドーンが2戦連続の7位入賞を果たす

高温多湿でロングストレートや高速コーナーの多いマレーシア。苦戦が予想されたものの、MCL32はフリー走行から競争力を発揮。レースではバンドーンが2戦連続の7位入賞を果たし、アロンソも11位完走とポジティブな結果を残した。

  • 1位 M.フェルスタッペン
  • 2位 L.ハミルトン
  • 7位 ストフェル・バンドーン
  • 11位 フェルナンド・アロンソ

10.06-08 Round16 日本GP

HondaのホームGPで
両ドライバーが激走を見せる

Hondaのホームコース、鈴鹿で行われた日本GP。アロンソが予選10番手、バンドーンが11番手と上々の仕上がりを見せると、決勝でもMCL32が躍動。アロンソは最終ラップまでバトルを続け、ポイントまであと一歩の11位で完走した。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 M.フェルスタッペン
  • 11位 フェルナンド・アロンソ
  • 14位 ストフェル・バンドーン

10.20-22 Round17 アメリカGP

アロンソがQ3に進出するもトラブルによりリタイア
バンドーンは最後尾から12位フィニッシュ

パッケージとの好相性が見込まれていたオースティンで、アロンソは予選8番手と好調ぶりを発揮。しかし、決勝ではトラブルが発生して7番手走行中にリタイアを喫する。バンドーンは最後尾から追い上げ、12位完走となった。

  • 1位 L.ハミルトン
  • 2位 S.ベッテル
  • 12位 ストフェル・バンドーン
  • DNF フェルナンド・アロンソ

10.20-22 Round18 メキシコGP

力強いパフォーマンスを発揮し
アロンソが7戦ぶりのポイント獲得

高地でパワーユニットへの負担が大きいメキシコで、MCL32は素晴らしいパフォーマンスを披露。アロンソ18番手、バンドーン19番手からのスタートとなったものの、猛烈な追い上げでアロンソが10位入賞。バンドーンも12位完走を果たした。

  • 1位 M.フェルスタッペン
  • 2位 V.ボッタス
  • 10位 フェルナンド・アロンソ
  • 12位 ストフェル・バンドーン

11.10-12 Round19 ブラジルGP

アロンソが今季ベストグリッドの6番手から
2戦連続ポイント獲得の8位フィニッシュ

予選でQ3に進出して7番手となったアロンソは、他車のペナルティーの影響で6番グリッドからスタート。激しいバトルを繰り広げ、2戦連続ポイント獲得となる8位でチェッカーフラッグを受けた。

  • 1位 S.ベッテル
  • 2位 V.ボッタス
  • 8位 フェルナンド・アロンソ
  • DNF ストフェル・バンドーン

11.25-26 Round20 アブダビGP

アロンソが最終戦を9位でフィニッシュ
3戦連続でポイントを獲得する

3年間に及ぶMcLaren-Hondaプロジェクトの最終戦。11番グリッドから決勝に臨んだアロンソは、ライバルとの長いバトルの末にオーバーテイクを決め、9位に。チームにポイントをもたらして長いシーズンを締めくくった。

  • 1位 V.ボッタス
  • 2位 L.ハミルトン
  • 9位 フェルナンド・アロンソ
  • 12位 ストフェル・バンドーン

2017 ポイントランキング

ドライバー
順位 ドライバー 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
1ルイス・ハミルトン 36318251812256251012251225252518252521218
2セバスチャン・ベッテル 3172518251818251212186251815012018122515
3バルテッリ・ボッタス 30515815250121818251815101815101210181825
4キミ・ライコネン 20512101215018601015181210001015151512
5ダニエル・リカルド 200012100151515251510015121815150080
6マックス・フェルスタッペン 16810150100100001210010251812251010
7セルジオ・ペレス 10062681201006240210864626
8エステバン・オコン 871116100884422811881004
9カルロス・サインツ 54460168040061012006000
10ニコ・ヒュルケンベルグ 4300248040080800000018
11フェリペ・マッサ 4380820200210440212061
12ランス・ストロール40000000215100064400800
13ロマン・グロージャン 2800401410800602020000
14ケビン・マグヌッセン 1904000106000000040400
15フェルナンド・アロンソ 1700000002008000000142
16ストフェル・バンドーン 1300000000001006600000
17ジョリオン・パーマー 800000000000008000000
18パスカル・ウェーレイン 500004001000000000000
19ダニール・クビアト 520002000000000001000
20マーカス・エリクソン 000000000000000000000
21ピエール・ガスリー000000000000000000000
22アントニオ・ジョビナッツィ000000000000000000000
23ブレンドン・ハートレイ 000000000000000000000
24ジェンソン・バトン000000000000000000000
25ポール・ディ・レスタ000000000000000000000
コンストラクター
順位 マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
1Mercedes6683333333725184328374327354340283735203043
2Ferrari522372837331843181228214330250121033274027
3Red Bull3681027101015251525152210151318403312251810
4Force India187737142201881066210119141216210
5Williams838082022153104104612861
6Renault5700248040080808006018
7Toro Rosso53660188040061012001000
8Haas4704401516800602060400
9McLaren-Honda3000000002009006600142
10Sauber500004001000000000000

ポイント配分表
決勝順位1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
ポイント25 18 15 12 10 8 6 4 2 1
モータースポーツ >  フォーミュラ・ワン世界選手権 >  F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 2017総集編