ROUND16

日本日本 鈴鹿サーキット 2017.10.08(日)

2017 JAPANESE GRAND PRIX - 決勝

2017 JAPANESE GRAND PRIX - 決勝

「惜しくも入賞を逃す」

#JapaneseGP
鈴鹿サーキット、10月8日(日)

本日の日本GPは、McLaren-Hondaにとってフラストレーションのたまるレースとなりました。フェルナンド・アロンソは果敢な走りで11位、ストフェル・バンドーンは14位で完走したものの、ポイント獲得には至りませんでした。

今回のレースは、どちらのドライバーにとっても、本当の意味でいい展開になることはありませんでした。アロンソは、グリッド降格ペナルティーによって最後尾からスタート。徐々にポジションを上げたものの、オーバーテイクは容易ではなく、終盤にフェリペ・マッサ選手(Williams)に猛攻をしかけながらも、トップ10入りを僅差で逃しました。

一方、バンドーンのレースは、2コーナーでキミ・ライコネン選手(Ferrari)と接触したことによって、台無しになりました。そこでポジションを落とし、それ以降は困難な状況からいかにばん回するのかに焦点を当てた展開となりました。彼のエンジニアが2ストップ戦略を採用したものの、結局、ポジションを飛躍的に上げることはできませんでした。

コメント

フェルナンド・アロンソ

MCL32-02
スタート 20番手
レース結果 11位
ファステストラップ 1分35.111秒 45周目(12番手)
ピットストップ 1回:25周目(ピットストップ時間4.03秒)[オプション→プライム]

フェルナンド・アロンソ「20番手からスタートしましたが、使用済みのタイヤを履いてレースを開始し、ピットストップ1回の戦略により、うまくばん回でき、11位で完走しました。これは、チーム全員の多大な努力の結果です。金曜夜のパワーユニットの交換により、ペナルティーを受けましたが、今日の走りはもう少しで手が届かなかった1ポイントの獲得に値するものでした。懸命なバトルができたと思います。

終盤は、フェリペ・マッサ選手との差を詰めましたが、最後に不運に見舞われました。マッサ選手がタイヤの摩耗にかなり苦しんでいるときに、バーチャルセーフティカーが導入されましたが、オーバーテイクの心配がないという意味でマッサ選手に有利に働いたと思います。その後、残り2周となった時点で、レースリーダーたちが我々に追いついたことにより、彼らを前に行かせねばならなかったのですが、それによりマッサ選手は私から楽にポジションを守ることができ、彼は最終的に10位入賞となりました。

(次戦が開催される米国)オースティンでもう一度チャレンジします。次回はグリッド降格ペナルティーを受けることなく、通常のグリッドポジションからスタートし、今回よりも幸運に恵まれることを願っています」

ストフェル・バンドーン

MCL32-01
スタート 9番手
レース結果 14位
ファステストラップ 1分33.724秒 49周目(トップとの差+0.580秒、4番手)
ピットストップ 2回:9周目(ピットストップ時間2.72秒)および34周目(ピットストップ時間2.74秒) [オプション→プライム→オプション]

ストフェル・バンドーン「ここ2戦はいいレースをしてきたものの、今日のレースは忘れるべき内容です。スタートはまずまずでしたが、2コーナーに差し掛かったときに、どのドライバーも自分のスペースを探しており、その後、キミ・ライコネン選手にぶつけられました。意図的に衝突したわけではないと思います。単に、場所とタイミングが悪かっただけです。

それ以降は、思うような展開にはなりませんでした。後方までポジションを落とし、チェッカーフラッグを受けるまで、一人寂しくドライブする形になりました。鈴鹿は非常に特別な場所なので、今日グランドスタンドを埋め尽くした大勢のファンの方々のために、いい結果を出せなかったことが残念です。 アジアで行われたここ3戦は、それぞれ難しいレースでしたし、チームのメンバーはこのあと少し休憩が必要です。ここ3戦は、チームがすばらしい仕事をしてくれました。まずはヨーロッパに戻り、今季残り4戦でまたハードな戦いができるようにしたいと思います」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
エリック・ブーリエ「今日はフェルナンドとストフェルが力強い走りを最後までみせてくれたものの、我々が思うような展開にはなりませんでした。予選で困難な状況にあったにもかかわらず、フェルナンドは決意に満ちた走りをし、マッサ選手に猛攻をしかけながらも、惜しくもポイントを逃すという不運な結果でした。

一方、ストフェルのレースは、2コーナーでライコネン選手にぶつけられてポジションを落としたことで、いい方向には進みませんでした。ただ、そういったアクシデントはレースではときに起こるものであり、それ以降はストフェルも懸命にプッシュしました。

それでも、このアジアでの3戦は、全体的にはチームにとってポジティブな結果となりました。ポイントをいくつか獲得することができましたし、この3戦を迎える前よりも今の方が、チームの力強さが確実に増したと思っています。我々はその勢いを活かして、残り4戦に臨むつもりです。

最後に、2つの大事なグループの方々に敬意を表したいと思います。

まず、ここ5週間にわたる海外遠征で根気強いスピリットをもって、懸命に仕事をしてくれたチームのメンバーに敬意を表します。全員が多大な努力をしてくれました。彼らの揺るぎない努力と決意には、心から感謝しています。

次に、例年のことながら、すばらしい鈴鹿のファンの方々にも、敬意を表します。皆さんのスピリットと熱意には、本当に奮い立たせられる思いです。今日はそんなファンの方々のために力強い結果を出すことができませんでしたが、皆さんの声援、そしてMcLaren-HondaおよびF1全体に対する情熱に感謝しています。

今季残り4戦では、新たな勢いと自信を持って懸命にプッシュします」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介「McLaren-Hondaとして最後となった日本GPでポイントの獲得に至らなかったことを、非常に悔しく思っています。

後方からのスタートとなったフェルナンドは、前を走るライバルを上回るペースの走りを続け、終盤にはポイント獲得まであと一歩というところまで追い上げをみせました。

実力的にはポイント獲得が可能だと思っていましたが、最終的に11位ということで、惜しくもポイント圏内には届きませんでした。

一方、9番手からスタートしたストフェルですが、2コーナーでの他車との不運な接触により、最後尾まで順位を落としました。幸いにもリタイアしなくてはいけないほどの深刻なダメージはありませんでしたが、それでも傷ついたマシンでの走行となり、その後は後方で我慢のレースを続けることになりました。

当然ながら、今回はHondaとして強い思いで臨んだホームグランプリでした。ファンの前でいい姿を見せられなかったことは本当に残念ですが、どんなときでも我々に温かい声援を送ってくれる日本のファンと、週末を通して働き続けたチームメンバーに対しては、非常に感謝しています。

今シーズンも残り4戦となりましたが、最後まで全力で戦いを続けていきます」

決勝

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes531:27'31.194
233マックス・フェルスタッペン Red Bull53+1.211
33ダニエル・リカルド Red Bull53+9.679
477バルテッリ・ボッタス Mercedes53+10.580
57キミ・ライコネン Ferrari53+32.622
631エステバン・オコン Force India53+67.788
711セルジオ・ペレス Force India53+71.424
820ケビン・マグヌッセン Haas53+88.953
98ロマン・グロージャン Haas53+89.883
1019フェリペ・マッサ Williams52+1Lap
1114フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda52+1Lap
1230ジョリオン・パーマー Renault52+1Lap
1310ピエール・ガスリーToro Rosso52+1Lap
142ストフェル・バンドーン McLaren-Honda52+1Lap
1594パスカル・ウェーレイン Sauber51+2Laps
NC18ランス・ストロール Williams45DNF
NC27ニコ・ヒュルケンベルグ Renault40DNF
NC9マーカス・エリクソン Sauber7DNF
NC5セバスチャン・ベッテル Ferrari4DNF
NC55カルロス・サインツ Toro Rosso0DNF

フォトギャラリー

フェルナンド・アロンソ

MCL32

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ストフェル・バンドーン

ストフェル・バンドーン(左)、フェルナンド・アロンソ(右)

ストフェル・バンドーン

フェルナンド・アロンソ

トークショー

トークショー

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ストフェル・バンドーン

ストフェル・バンドーン(左)、ジェンソン・バトン(右)

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