ROUND16
日本
鈴鹿サーキット
2017.10.07(土)
「レースで戦えるポジション」
#JapaneseGP
鈴鹿サーキット、10月7日(土)
ストフェル・バンドーンは、本日の予選で11番手となったものの、その前のポジションにいるドライバー3人がグリッド降格ペナルティーを受けるため、明日の日本GPを8番手または9番手からスタートします。
トップ10争いを行うQ3への進出を逃したバンドーンは、スタート時のタイヤを自由に選択できる上に、トップ10圏内からスタートできるという、2つのメリットを手に入れることになります。
一方、フェルナンド・アロンソは、予選で10番手に入りながらも、明日は20番手からスタートします。昨夜、彼のメカニックはガレージでの作業時間制限を超え、PU(パワーユニット)を交換する必要があり、その結果、アロンソは35グリッド降格ペナルティーを受けます。
バンドーンは予選11番手で決勝は8番手または9番手グリッド、そしてアロンソは予選10番手で決勝は20番グリッドとなりますが、我々は両ドライバーがレースでポジションを上げられるよう全力を尽くします。
FP3 | 8番手 | 1分30.424秒(トップとの差 +1.369秒) | 13周 | 予選 |
Q1 | 12番手 | 1分30.525秒 | (オプションタイヤ) |
Q2 | 10番手 | 1分29.749秒 | (オプションタイヤ) |
Q3 | 10番手(※) | 1分30.687 | (オプションタイヤ) |
「昨夜のPU交換により、明日の決勝を最後尾からスタートすることは分かっていたので、今日の予選は我々にとってそれほど重要ではありませんでした。それでも、いつも通り予選を行い、プッシュしたいと考えていました。今日は大勢のファンの方々、そして多くのHondaのサポーターが会場に足を運んでくれました。そんな皆さんの声援に応えるためにも、まずまずの仕事ができたと思います。
もちろん、明日のレースは今日とはずいぶん違う展開になるでしょう。最後尾からのスタートとなるので、そこから順位を上げるのはかなり難しいと思います。それでも、トップ10との差を少しでも詰めるために、できる限りのことをするつもりです。
ここでは、(ペナルティーを受けない)通常の週末であっても、ポイント獲得を目標にするのは難しいと考えています。高速コーナーが連続するコースでは、前方のマシンに追従するのは容易ではありません。今回は最後尾からスタートするので、少しでもポジションを上げるには、前方でのアクシデントが必要となると思ってます」
FP3 | 12番手 | 1分30.770秒(トップとの差 +1.715秒) | 18周 | 予選 |
Q1 | 13番手 | 1分30.654秒 | (オプションタイヤ) |
Q2 | 11番手(※) | 1分29.778秒 | (オプションタイヤ) |
Q3 | ― |
「私にとっては、かなりいいセッションでした。Q3進出を逃したことで、明日のレースでは新品のタイヤを履いてスタートできるので、それほど悪い結果ではありません。8番手または9番手というのは、そこそこいいグリッドですし、新品タイヤを装着できることを考えると、明日はいい一日になるはずです。
今のところ、今週末は走行時間が限られていますが、それはどのドライバーも同じです。ただ我々は、タイヤのパフォーマンスや寿命、そして効率のよいタイヤの使用方法については、よく理解していると思うので、明日はそれを活かせるようにします。
決勝での戦略を1ストップまたは2ストップのどちらにするのかは、まだ決めかねています。その点も、自分たちのメリットとして活かせるようにしたいと思います。予選ポジションは、悪くありません。このポジションからであれば、確実にレースで戦うことができます」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「両ドライバーがトップ10周辺のポジションをかけて戦う姿を目にするのは、いつでも励みになります。これは、トップ10入りを目指して、我々が今年遂げた進化を表すものです。また、両ドライバーのラップタイムにほとんど差がないことにも、満足しています。Q2の最後の時点で、フェルナンドとストフェルのタイム差はわずか0.029秒でした。2人がコース上でマシンの実力をほぼ最大限に出しきっていることは明らかです。
ストフェルは8番手または9番手からスタートするにもかかわらず、スタート時のタイヤを選択できるというメリットがあり、明日のレース戦略を考えるにあたって有利な状況です。ストフェルは週末を通して非常にいい走りをしており、これは彼の速さを示すものです。
一方のフェルナンドは、35グリッド降格ペナルティーを受けるため、予選でできることは限られていました。それでも10番手というポジションは、我々全員にとってうれしい結果でした。明日は最後尾からのスタートになりますが、鈴鹿では以前にも最後尾からスタートし、驚異の速さで人々を魅了したことがあります。
従って、最後尾というポジションであっても、明日も同様の展開となる可能性はまだ十分にあります。ここでは、どんなことでも起こり得ます」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「昨日からの雨も止み、今日はドライコンディションでの一日となりました。
今日の予選では、2台ともにいい走りをみせ、フェルナンドは見事Q3進出を果たしました。ストフェルは惜しくもQ3に届きませんでしたが、11番手と言うことで、明日に向けていいポジションを確保できたと思います。
フェルナンドのPUについては昨晩の作業の中で見つかった油圧系の問題により、新たなPUに交換して今日のセッションに臨みました。そのため、明日の決勝はペナルティーにより最後尾からのスタートになります。McLaren-Hondaとしての最後のホームグランプリでペナルティーを受けることは本当に残念です。
ただ、今週末は2台ともいいセッティングができており、明日もいい走りをみせられると考えています。ストフェルは昨年のスーパーフォーミュラの鈴鹿ラウンドで優勝をしており得意としているサーキットですし、フェルナンドも後ろからの追い上げをみせてくれることを期待しています。
明日のレースは最後まで全力を尽くしますので、温かいご声援をよろしくお願いします」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1'29.055 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.014 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.324 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.855 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.963 |
6 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.054 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +1.260 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.369 |
9 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.508 |
10 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.709 |
11 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.709 |
12 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.715 |
13 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.744 |
14 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +1.927 |
15 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +1.956 |
16 | 10 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso | +2.298 |
17 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.404 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.524 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +3.643 |
20 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +4.907 |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'27.319 |
2 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1'27.651 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'27.791 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'28.306 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'28.332 |
6 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'28.498 |
7 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 1'29.111 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'29.260 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'29.480 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'30.687 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | 1'29.778 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1'29.879 |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1'29.972 |
14 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'30.022 |
15 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'30.413 |
以下Q1にて決定 | ||||
16 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'30.849 |
17 | 10 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso | 1'31.317 |
18 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 1'31.409 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'31.597 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | 1'31.885 |