ROUND14

シンガポールシンガポール マリーナ・ベイ・サーキット 2017.09.17(日)

2017 SINGAPORE GRAND PRIX - 決勝

2017 SINGAPORE GRAND PRIX - 決勝

「ストフェルがすばらしいドライビングを見せる」

#SingaporeGP

マリーナ・ベイ・サーキット、9月17日(日)

長く、波乱の展開となったシンガポールGPにおいて、ストフェル・バンドーンは7位で入賞し、McLaren-Hondaにとって価値あるワールドチャンピオンシップポイント6点を獲得しました。

レースは雨が降る中スタートし、それが引き金となって1コーナーでアクシデントが発生。その結果、すばらしいスタートを切ったフェルナンド・アロンソは、マシンに大きな損傷を負いました。その後、2周は果敢な走りをみせていたものの、マシンの損傷がレースを続行できないほど深刻であったため、アロンソは8周目でのリタイアを余儀なくされました。

一方のバンドーンは、1周目のクラッシュに巻き込まれないよう避けて通過しながらも、トップ10圏内のポジションを維持することに成功。そして、コンディションがウエットであろうとドライであろうと、コース上で常に競争力のある走りをし、27周目のピットストップで出遅れるまでは、6番手のポジションを奪いにいく勢いでした。

7位という結果は、バンドーンとチームの週末を通しての努力に対する報いです。

コメント

フェルナンド・アロンソ

MCL32-05
スタート 8番手
レース結果 DNF(※アクシデントによる損傷により8周目でリタイア)
ファステストラップ 2分13.579秒 8周目(17番手)
ピットストップ -

フェルナンド・アロンソ「スタートはすばらしかったです。いいスタートを決め、何台かのマシンを抜いて3番手に浮上しました。ただ、それ以降は、自分のいた場所とタイミングが悪かったです。イン側でなにが起こっているのかを把握しておらず、分かっていたのは1コーナーで何台かのマシンがクラッシュして、そのまま私のマシンにぶつかったということだけでした。あの状況では、なにもできることはありませんでした。

残念ながら、マシンには大き過ぎる衝撃でした。コックピットの中からは、どれぐらいの損傷を負ったのかを理解することはできませんが、マシンの感触があまりよくなく、かなりのオーバーステアでした。そこで、チームにどんなダメージを負ったのか聞いたところ、テレメトリー(走行中のマシンデータをピットから監視できるシステム)が故障したため、はっきり分からないとのことでした。最終的には、電気系の問題が発生し、マシンを止めざるを得ませんでした。

こういうことは、レースではときに起こるものです。そして残念ながら、今日は我々に起こってしまいました。今回のレースには大きな期待を抱いており、ウエットコンディションではかなりの力強さをみせていただけに、非常に残念です。

今夜はがっかりしているものの、実際にはポジティブで楽しい週末でした。チームはすばらしい仕事をしてくれましたし、2週間後のセパンでは、今回よりも幸運に恵まれることを願っています」

ストフェル・バンドーン

MCL32-04
スタート 9番手
レース結果 7位
ファステストラップ 1分46.722秒 57周目(トップとの差 +1.714秒、6番手)
ピットストップ 2回:12周目(ピットストップ時間 3.261秒)および27周目(ピットストップ時間 9.306秒)[フルウエット→インターミディエイト→オプション]

ストフェル・バンドーン「今日はまさに波乱のレースでした!

序盤は雨が降る中でのレースとなり、難しい状況でした。そこで、トラブルに巻き込まれないようにしようと集中し、なんとかうまく回避できたと思います。それ以降は、自分のレースを進めました。

今日は、7位が自分にとってベストの結果だったと思います。6位を狙えるチャンスも一時はあったものの、2回目のピットストップで出遅れたため、うまくいきませんでした。それ以降は、マシンの実力をできる限り引き出し、パフォーマンスを最大限にすることに集中しました。

今日はいくつかポイントを獲得することができたので、週末をいい気分で終えられます」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
エリック・ブーリエ「スタート直前に雨が降り出したとき、今日のシンガポールGPはエキサイティングで予測不可能なレースになるだろうと思いましたが、まさにその通りになりました。

そんな中、ストフェルはフルウエット、インターミディエイト、オプションのどのタイヤで走っているときも、常に戦いに挑み、マシンのポテンシャルを最大限に引き出し、7位入賞という見事な結果を出しました。

2回目のピットストップで出遅れなければ、6位も手が届く範囲だったと思います。ただフロントジャッキがうまく入らなかったために、左側のフロントホイールがフロアからちゃんと上がらず、タイヤを取り外すのに時間がかかってしまいました。そこで出遅れたため、ストフェルは果敢な走りでジョリオン・パーマー選手(Renault)に追従していたものの、結局、差を埋めることはできませんでした。

一方、フェルナンドにとっては、非常に残念な一日でした。ウエットコンディションで見事なスタートを切ったにもかかわらず、1コーナーでマックス・フェルスタッペン選手(Red Bull)のマシンと激しく衝突しました。あまにも大きな衝撃だったため、マシンのボディが引き裂かれ、フロアに損傷を負い、最終的にはエキゾーストに穴が開くほどでした。

セーフティカーの後方でフェルナンドがピットを通過した際に、最初に受けたダメージを確認することができました。実際のレーススピードになると、レースを続行できない状態だということがすぐに明らかになり、その直後にマシンをリタイアさせなければなりませんでした。

自分たちのミスではないところで1台のマシンを完走させられなかったものの、今日はチーム全体にとってポジティブな一日でした。(次戦が開催される)マレーシアの高速コーナーでは、今回ほどの競争力はないかもしれません。それでも今日の結果は、少しでもチャンスが訪れた際には、我々も上位でハードなレースが展開できるということを思い出させてくれるでしょう」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介「スタート直前に降り出した雨により、波乱のレースになりました。

フェルナンドはいいスタートを決めたものの、スタートの混乱に巻き込まれ、マシンに大きくダメージを負いました。クラッシュに巻き込まれなければ上位を走行できていたと思いますし、今週は速さがあったので、ダメージの影響により早々にレースを終えなければならないことはたいへん残念でした。

一方でストフェルは、スタート時の混乱をうまくすり抜け、入賞圏内でレースを続けました。いいペースを維持しながら、オーバーテイクが難しいこのサーキットで前のマシンを抜いたことや、タフなレースをキャリア最高の7位で走りきったことはすばらしかったです。

不運がなければ、両ドライバーともにもっといい結果を残せるポテンシャルはあったと思うと残念な部分もありますが、貴重なポイントを獲得してくれたことは、チームにとってポジティブな一歩になりました」

決勝

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes582:03'23.544
23ダニエル・リカルド Red Bull58+4.507
377バルテッリ・ボッタス Mercedes58+8.800
455カルロス・サインツ Toro Rosso58+22.822
511セルジオ・ペレス Force India58+25.359
630ジョリオン・パーマー Renault58+27.259
72ストフェル・バンドーン McLaren-Honda58+30.388
818ランス・ストロール Williams58+41.696
98ロマン・グロージャン Haas58+43.282
1031エステバン・オコン Force India58+44.795
1119フェリペ・マッサ Williams58+46.536
1294パスカル・ウェーレイン Sauber56+2Laps
NC20ケビン・マグヌッセン Haas50DNF
NC27ニコ・ヒュルケンベルグ Renault48DNF
NC9マーカス・エリクソン Sauber35DNF
NC26ダニール・クビアト Toro Rosso10DNF
NC14フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda8DNF
NC5セバスチャン・ベッテル Ferrari0DNF
NC33マックス・フェルスタッペン Red Bull0DNF
NC7キミ・ライコネン Ferrari0DNF

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ストフェル・バンドーン

フェルナンド・アロンソ

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