ROUND12

ベルギーベルギー スパ・フランコルシャン 2017.08.27(日)

2017 BELGIAN GRAND PRIX - 決勝

2017 BELGIAN GRAND PRIX - 決勝

「束の間の期待」

#BelgianGP

スパ・フランコルシャン・サーキット、8月27日(日)

本日行われたベルギーGPは、McLaren-Hondaにとってフラストレーションのたまる結果となりました。両ドライバーは見事なスタートを切り、1周目にはストフェル・バンドーンが20番手から17番手、フェルナンド・アロンソは10番手から7番手に浮上。しかしながら、いいと思ったのも束の間、すぐにいくつかのマシンにオーバーテイクされ、いずれのドライバーも好スタートを活かすことができませんでした。

パワーを要することで知られるスパ・フランコルシャン・サーキットでは、アロンソもバンドーンもストレートでポジションを守ることができず、フロント左側のタイヤが外れにくく、2回のピットストップで時間をロスするという問題がバンドーンにも発生しました。26周目には、エンジンに不具合が生じたとの連絡がアロンソから無線で入り、チームはマシンをリタイアさせることにしました。

レースの後半にはバンドーンは追い上げを続けたものの、結局、前方に連なるマシンに追いつくことはできませんでした。それでもグリッド最後尾の20番手からスタートするという逆境の中で、バンドーンは着実なパフォーマンスを披露。14位でレースを完走しました。

コメント

フェルナンド・アロンソ

MCL31-05
スタート 10番手(Renaultのジョリオン・パーマー選手がギアボックス交換によるペナルティーを受けたため、11番手から繰り上がり)
レース結果 DNF(※25周目にPUの不具合が発生したためリタイア)
ファステストラップ 1分51.720秒 12周目(トップとの差 +5.143秒、19番手)
ピットストップ 1回:10周目(ピットストップ時間 3.82秒)[オプション→バックアップ]

フェルナンド・アロンソ「全体的には、いい週末でした。昨日の予選ではいいチームワークを発揮し、今日の決勝では好スタートを切りました。外側のレーンに移動したのは正しい判断でしたし、1周目を走行した時点で7番手に浮上しました。最初の数周は楽しかったです! その後、自分のポジションを守ろうとしたものの、ストレートの真ん中ではDRS(ドラッグリダクションシステム)を作動せずに追い抜いていくマシンが何台かいました。

ホイール・トゥ・ホイールのいいバトルができないレースは、当然のことながら、容易ではありません。難しいレースでしたし、我々には競争力がありませんでした。ストレートでのスピードが遅すぎるので、コース上でバトルを繰り広げることができず、ポイント獲得も不可能でした。

最終的には、エンジンに不具合が発生したため、マシンを止めざるを得ませんでした。

これが現状ですが、できるだけ早く状況を改善する必要があります。チームは、マシンを向上させるために日夜仕事をしてくれています。近いうちに、その努力が結果につながることを願っています」

ストフェル・バンドーン

MCL31-04
スタート 20番手
レース結果 14位
ファステストラップ 1分49.907秒 44周目(トップとの差 +3.330秒、15番手)
ピットストップ 2回:18周目(ピットストップ時間 6.52秒)[プライム→オプション]および30周目(ピットストップ時間 5.39秒)[オプション→オプション]

ストフェル・バンドーン「今日は難しいレースでした。

スタートはよかったのですが、それ以降はかなりフラストレーションのたまるレースでした。最後尾からのスタートとなったため、困難なレースになることは分かっていました。マシンにはまずまずの感触があり、順位を上げるためのペースはあると感じていたものの、我々はストレートでの競争力が足りていませんでした。オーバーテイクをするチャンスも、後続のマシンから自分たちのポジションを守るチャンスもありませんでした。今日の順位は、自分たちが望める最大限の結果だったと思います。完走できたことが、唯一のポジティブな点です。

今回は厳しいレースになることは分かっていましたが、その通りの結果になってしまいました」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
エリック・ブーリエ「両ドライバーが懸命な努力をしてくれたにもかかわらず、今日はMcLaren-Hondaにとって非常に残念な一日でした。フェルナンドもストフェルも見事なスタートを切り、最初の数周はさらなる追い上げを期待したものの、残念ながらそれは束の間のことでした。

我々にとって難しいコースであることは分かっていましたが、週末に向けてポジティブなスタートを切っていたので、決勝ではさらにいいパフォーマンスを期待していました。ただ残念ながら、自分たちのマシンはまだそのレベルには達していませんでした。そして恐れていた通り、長く、難易度の高いスパ・フランコルシャン・サーキットでプレッシャーをかけられた際には、直接のライバルチームにも追従できませんでした。

フェルナンドは週末を通して全力を尽くし、スタートではそのずば抜けた才能と勇敢さをみせてくれました。すぐに順位を上げたものの、最終的にはそのポジションを守るほどのパワーがありませんでした。一方、ストフェルも力強いスタートを切ったものの、熟知した母国のサーキットであることを活かすチャンスがないまま、入賞からはほど遠い14位で完走しました。最後尾からスタートし、難しいピットストップを行い、初の母国グランプリで応援してくれている大勢のファンの方々に応えるパフォーマンスをマシンが発揮できない状況でした。それでもストフェルは落ち着いて、着実なレースを展開し、14位で完走するためにできる限りのことをしました」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介「ポイント獲得のチャンスはあっただけに、ハンガリーに続く入賞に至らず、残念な一日になりました。

フェルナンドは素晴らしいスタートを決めたものの、その後は苦しい展開が続きました。最終的にはマシンに異常があるという彼からの無線を受けたため、予防的措置としてリタイアを決めました。なお、データ上ではPUに一切異常は見つかっていません。

母国グランプリとなったストフェルは後方から粘り強くレースを続け、いくつかの素晴らしいオーバーテイクを見せるなどいいレースを続け、順位を上げて行きましたが、ポイント獲得には至りませんでした。

全体としては、予選でまずまずのペースを見せられた一方で、レースペースにはまだ課題があることが浮き彫りになった週末でした。このままここで立ち止まっているわけにはいきませんし、次なるアップデートを少しでも早く投入すべく、開発を加速させて行きたいと思います」

決勝

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes441:24'42.820
25セバスチャン・ベッテル Ferrari44+2.358
33ダニエル・リカルド Red Bull44+10.791
47キミ・ライコネン Ferrari44+14.471
577バルテッリ・ボッタス Mercedes44+16.456
627ニコ・ヒュルケンベルグ Renault44+28.087
78ロマン・グロージャン Haas44+31.553
819フェリペ・マッサ Williams44+36.649
931エステバン・オコン Force India44+38.154
1055カルロス・サインツ Toro Rosso44+39.447
1118ランス・ストロール Williams44+48.999
1226ダニール・クビアト Toro Rosso44+49.940
1330ジョリオン・パーマー Renault44+53.239
142ストフェル・バンドーン McLaren-Honda44+57.078
1520ケビン・マグヌッセン Haas44+67.262
169マーカス・エリクソン Sauber44+69.711
1711セルジオ・ペレス Force India42DNF
NC14フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda25DNF
NC33マックス・フェルスタッペン Red Bull7DNF
NC94パスカル・ウェーレイン Sauber2DNF

フォトギャラリー

ストフェル・バンドーン

ストフェル・バンドーン

ストフェル・バンドーン

ストフェル・バンドーン

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

エリック・ブーリエ、フェルナンド・アロンソ、ストフェル・バンドーン(左→右)

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