ROUND01

オーストラリアオーストラリア アルバート・パーク 2017.03.26(日)

2017 JAPANESE GRAND PRIX – 決勝

2017 AUSTRALIAN GRAND PRIX - 決勝

「重要な節目となる一日」

#AusGP

アルバート・パーク・サーキット、3月26日(日)

本日のオーストラリアGPにおいて、ストフェル・バンドーンが13位に入り、レギュラードライバーとしてのデビュー戦を完走で終えました。

一方、チームメートのフェルナンド・アロンソは、10番手を力強く走行し、今季初のポイントを獲得するかにみえたものの、その後、ボディーの損傷によりトップ10圏外に脱落。最終的には、ピットでマシンをリタイアさせる結果となりました。

冬季テストは厳しい内容でしたが、開幕戦となった今週末はポジティブな点がたくさんありました。次戦の中国GPに向けてさらなる改善を行うために、チーム一丸となってプッシュします。

コメント

フェルナンド・アロンソ

MCL32-03
スタート 12番手(リカルド(Red Bull)がギアボックス交換による5グリッド降格ペナルティーを受けたため、予選順位の13番手から1グリッド繰り上がり)
レース結果 DNF(ボディーの損傷によりリタイア)(50周)
ファステストラップ 1分30.077秒 48周目(トップとの差 +3.539秒、17番手)
ピットストップ 1回:16周目(ピットストップ時間 3.46秒)[オプション→プライム]


フェルナンド・アロンソ「ドライビングに関しては、今日は私にとって今までで最高のレースの一つでした。マシンを全力でドライブすることができました。ドライビングに対する自信がありましたし、レース全体を通してドライブを楽しむことができました。果敢にプッシュすることができました。

今年のタイヤはほとんど摩耗しないので、以前のようにマシンを操る楽しさを感じています。ただ、上位で戦えればその喜びはもっと大きなものになったと思います。

今のマシンに競争力があまりないことは明らかなので、ポイント圏内を走行し続けられたことに少し驚きました。最終的には、レース終盤にトラブルが発生し、レースを完走することができませんでした。

上位で戦えるだけの準備が整っていないことは残念ですし、今の私たちには速いスピードでの進歩が必要だと思います」

ストフェル・バンドーン

MCL32-01
スタート 17番手(リカルド(Red Bull)がギアボックス交換による5グリッド降格ペナルティーを受けたため、予選順位の13番手から1グリッド繰り上がり)
レース結果 13位
ファステストラップ 1分29.440秒 53周目(トップとの差 +2.902秒、15番手)
ピットストップ 1回:9周目(ピットストップ時間 20.635秒)[オプション→バックアップ]


ストフェル・バンドーン「今日はとても難しいレースでした。

ピットストップの際、マシンをリセットする対応のために時間をロスし、ポジションも落としました。また、ダッシュボードの液晶画面がしばらく機能しないという問題もありました。レース全体を通して、ステアリングのさまざまな操作に追われたため、完走を目指してドライブしながら、マシンの設定を何度も変更する必要がありました。

それでも、バルセロナでのテストの結果から、今日はレースを完走できないかもしれないと思っていたので、今日のレースは一つの重要な節目になりました。

今のマシンに上位陣と競い合うだけの速さがないことは明らかです。ですから、2週間後に控えた中国戦に向けて、さらに大きなプッシュが必要となります。

この週末はかなりの距離を走行することができました。フェルナンドは昨日の予選でいい走りをみせてくれましたし、私は今日のレースを完走することができました。そういう意味では、シーズン開幕戦となった今週末にはポジティブな点がいくつかありました。

今夜、自分のバースデーケーキを食べるに値する仕事ができたと思います」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
エリック・ブーリエ「2017年オーストラリアGPをMcLaren-Hondaの輝かしい歴史のひとときとして記憶されることはないですし、実際、今日メルボルンで楽しい夜を送ることもないと思います。

それでも、両ドライバーに対して敬意を表したいと思います。2人とも全く違う意味で、すばらしい働きをしてくれました。

フェルナンドのマシンは、序盤で発生した左側フロントのブレーキダクトの損傷によって厳しい状態だったにもかかわらず、彼は見事な走りを見せてくれました。損傷を負ったマシンから毎周0.1秒単位のほんのわずかな時間を削り出す勢いで走り続け、一時はポイント獲得の可能性があるように見えました。

しかし、レース終了間際になって、その損傷がリタイアにつながる問題に発展しました。フロアが修理できないほど壊れてしまったため、マシンをガレージに戻し、リタイアせざるを得なくなりました。フェルナンドが果敢で、すばらしい走りをみせてくれていただけに、とても残念な結末でしたが、これもレースということでしょう。

ストフェルにとっては、非常にフラストレーションのたまるレースとなりました。序盤でダッシュボードの機能を失い、ステアリングの液晶画面が使えなくなったため、ギアチェンジのたびにシフトアップとダウンの回数を数えながら、今何速目に入っているのかを自分で覚えておかなくてはならない状況でした。この問題は、ピットストップの際にシステムの再起動を行うことで解決できました。

結果的に、ストフェルは完走という立派な結果を残してくれました。彼のレースは難しく、満足できるものでもなかったと思うのですが、レースを走りきったという意味では小さな光明が見えたと思っています。実際、ストフェルがこれまでに出場したF1のグランプリがたった2回しかないことを考えると、彼のパフォーマンスは絶え間ない努力のたまものだったと言えるでしょう。非常に難しい状況の中で、よくやってくれたと思います。

私たちはここからウォーキングとさくらに戻ります。両拠点では、2週間後に控えた上海とバーレーンでの連戦に向けてMCL32を改善すべく、マシン本体とパワーユニットの徹底的な開発が絶え間なく続けられます」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介「開幕戦が難しいものになるということは事前から予想していましたが、いくつかの問題がある中でも一定の前進をみせられたことはよかったと思います。

今日のレースでは、ストフェルが途中、トラブルを抱えながらも最後まで走りきってくれました。フェルナンドについては今日もマシンのポテンシャルを最大限に引き出し、ポイント圏内ですばらしい走りを見せてくれていただけに、5周を残してのリタイアという結果は、残念で悔しいものになりました。
それでも、フェルナンド、ストフェルともに、多くのドライバーがリタイアしていくタフなレースの中で力強い走りをみせてくれたことは、チーム全体にとって励みになったと思います。

次戦の中国ではいいレースを披露できるよう、McLarenと一丸となり入念な準備を進めていきます」

決勝

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
15セバスチャン・ベッテル Ferrari571:24'11.672
244ルイス・ハミルトン Mercedes57+9.975
377バルテッリ・ボッタス Mercedes57+11.250
47キミ・ライコネン Ferrari57+22.393
533マックス・フェルスタッペン Red Bull57+28.827
619フェリペ・マッサ Williams57+83.386
711セルジオ・ペレス Force India56+1Lap
855カルロス・サインツ Toro Rosso56+1Lap
926ダニール・クビアト Toro Rosso56+1Lap
1031エステバン・オコン Force India56+1Lap
1127ニコ・ヒュルケンベルグ Renault56+1Lap
1236アントニオ・ジョビナッツィSauber55+2Laps
132ストフェル・バンドーン McLaren-Honda55+2Laps
NC14フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda50DNF
NC20ケビン・マグヌッセン Haas46DNF
NC18ランス・ストロール Williams40DNF
NC3ダニエル・リカルド Red Bull25DNF
NC9マーカス・エリクソン Sauber21DNF
NC30ジョリオン・パーマー Renault15DNF
NC8ロマン・グロージャン Haas13DNF

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フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ストフェル・バンドーン

フェルナンド・アロンソ

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長谷川祐介

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