2007年3月発表 2011年3月終了モデル
この情報は2011年3月現在のものです。

シビック TYPE RR Spirit 〜シビック TYPE Rに込めたHondaの想い
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R Technology 〜シビック TYPE R、こだわりの技術

シビック TYPE Rのエンジンパーツに込められた
こだわりを紹介します。

#4 VTECロッカーアーム

エンジンに取り込まれた空気は、
インテークポートの入り口に設置されたフューエルインジェクターから
噴出される燃料と一体となり、混合気となってシリンダーへと向かう。
カムがロッカーアームを押し下げ、バルブをリフトさせた瞬間に
混合気はシリンダー内に負圧で吸気される。

その吸気メカニズムに、Hondaはかつて革新の技術を導入した。
高回転域の突き抜けるような伸びとパワー、低回転域の扱いやすさを両立した
世界初の可変バルブタイミング リフト機構VTECである。
1989年のインテグラに初めて搭載した。

バルブをリフトさせるロッカーアームを分割し、ものすごい勢いで
稼働している最中に、油圧で動くピンにより“串刺し”にして連結、もしくは切り離す。
それにより、バルブのタイミングとリフトを変化させる機構である。
当時、紙の上で設計できても量産エンジンに組み込むなど“非常識”と考えられた技術。
しかしHondaは、機械加工と緻密な油圧制御技術によりそれを成し遂げた。
以来、VTECはHondaのエンジン技術の中核となった。
そして、そのVTECにより歴代のFF TYPE Rは、
パワーと日常の使い勝手のよさを両立するエンジンを搭載することができたのだ。
VTECは、高回転の突き抜けるような伸びにこだわった
Hondaの走りへの情熱が生みだした革新技術と言っても過言ではない。
熱き夢とこだわりのもとに革新の技術は誕生するのだ。