2007年3月発表 2011年3月終了モデル
この情報は2011年3月現在のものです。

シビック TYPE RR Spirit 〜シビック TYPE Rに込めたHondaの想い
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R Technology 〜シビック TYPE R、こだわりの技術

シビック TYPE Rのエンジンパーツに込められた
こだわりを紹介します。

#3 NSX製法採用のヘッドポート

空気は、インテークマニホールドから、シリンダーヘッド内に
鋳込まれたポートを通ってシリンダーに入る。あるいは、燃焼を終えた排気は
ポートを経てエキゾーストマニホールドへと排出される。
シリンダーに隣接する吸排気口がヘッドポートである。
“ヘッドポートを見ただけでもエンジンの狙いがわかる”
と言われるほど、シリンダーに直結する吸気/排気ポートの仕上げは
エンジンの吸気効率を左右する重要な部分である。
かつてのレーシングエンジンは、技術者がポートを鏡のように磨き上げる作業が
伝統的に行われていたが、現在は優れた精度を実現する加工技術も存在する。
シビック TYPE Rでは、シリンダーヘッドを鋳造する際、
ポートの鋳型に特殊な樹脂コーティングを施し、ポートの壁面をより滑らかにしている。
面粗度を約40%低減するこの手法は、NSXのエンジン開発で培ったもの。
この特別な加工だけで、吸排気効率を向上させ、約2PSの出力向上に寄与している。

そして、圧縮比を高めるコンパクトな燃焼室で、
かつ燃焼室頂部の面積に対し、吸排気4つのバルブを
最大径に設定しうるのが三角屋根のような形状の
ペントルーフタイプである。
このペントルーフタイプDOHC 4バルブは、Hondaがかつての
レーシングエンジンで採用し、市販車にも活かしながら
Hondaが長年発展させ続けた伝統的形式である。