2007年3月発表 2011年3月終了モデル
この情報は2011年3月現在のものです。

シビック TYPE R
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Tcchnical Explanation. Tire & Brake

より速く旋回するためのタイヤとブレーキを得て、
FF TYPE R史上最速は叶った。

POTENZA RE070:225/40R18 88Y

専用開発18インチハイパフォーマンスタイヤ、ポテンザRE070。

タイヤの重要性は強調しても、し過ぎることはない。1本当たり葉書約1枚分と概して言われる接地面のグリップが、エンジンパワー、サスペンション性能を十全に発揮できるか否かを左右する。旋回速度の向上という命題は、タイヤに極めて高い性能を求め、ボディ剛性、サスペンションはそれを受け入れられるポテンシャルを備えていた。求められたタイヤ性能、それはコーナリングパワーを得るための高い接地圧に耐え得る性能。妥協なき姿勢が、歴代TYPE R最大18インチの専用タイヤを創った。タイヤに働くコーナリングパワーは荷重が増えるに従い増大するが、一般的に一定の荷重を超えると増大率が低減する。車両前後でこの均衡が崩れると旋回性能が落ちる。ポテンザRE070は非対称パターンを採用。旋回時に荷重が掛かる外側の溝を少なくして接地面積を多くとり、大型ブロックを配置し剛性を最大限確保。サイドウォール剛性も上げ、材質には高いグリップが得られる超高性能シリカコンパウンドを採用。その結果、高荷重に対してもリニアなコーナリングパワー特性を発揮し、限界性能、初期応答性にも優れ、ドライ/ウェットとも高い制動性能を発生する。開発はサスペンションと一体で進められ、互いが互いの進化を呼ぶというレーシングマシンさながらの過程を辿った。


ブリヂストン・ポテンザRE070

Outside
溝の比率を少なくして接地面積を多くし、
ブロックも大型化することにより高剛性化。接地圧に対する耐性を向上。

Inside
溝の比率を多くして排水性を高め、
優れた耐ハイドロプレーニング性能を確保。

ブリヂストン・ポテンザRE070


極めて高次元を実現した制動性能と耐フェード性。

TYPE Rにとってブレーキ性能は、速く曲がるための性能でもある。シビック TYPE Rは制動距離を縮め、かつターンインを支援する優れた制動力と、ハードブレーキングの連続にもそれを維持する耐フェード性を徹底追求した。ディスクはインテグラ TYPE Rのフロントφ300mm、リアφ262mmを凌ぐフロントφ320mm、リアφ282mm。さらにフロントにはイタリアの名門Brembo社と共同開発した軽量・高剛性のアルミ製対向4ポットキャリパーを採用。ベース車のシビックから大径化したマスターシリンダーとあわせ、踏み込みから確かな剛性感とともに強力かつリニアな制動力が立ち上がる。また、電子制御で前輪と後輪の制動力配分を行うEBDと急制動時の車輪ロックを防ぐABSを、ともに専用設定を施し、採用。EBDは通常のEBDよりもリアの制動力を有効活用するものとし、ABSは減速旋回時のアンダーステアを抑えるものとした。
そして、耐フェード対策としては、フロントバンパーにダクトを、続くサスペンションアーム付近に大型エアインテークプレートを、スプラッシュガードには開口部を設け、極めて高い冷却効果を獲得。サーキットで周回を重ねても安定した制動性能を発揮し、安心して速さを追求できるブレーキシステムを完成させた。

EBD=電子制御制動力配分システム
ABS=4輪アンチロックブレーキシステム

フロントBrembo社製アルミ対向4ポットキャリパー

フロントブレーキ冷却システム イメージ図

フロントブレーキ冷却システム イメージ図


文中の「インテグラ TYPE R」は2001年〜2006年生産型。

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