2007年3月発表 2011年3月終了モデル
この情報は2011年3月現在のものです。

シビック TYPE R
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Tcchnical Explanation. Suspension

高度なコントロールクオリティーが、
一体感に満ちた速さを創る。

Exclusive Hard Setting Suspension

中高速コーナーをいかに速く、安定して駆け抜けるか。
ハイパフォーマンスタイヤを活かし切るサスペンション。

従来より増した車両重量を跳ね返し、従来を凌ぐ速さを生む。TYPE Rの性能評価の舞台であるサーキットでその実現を目指す時、コーナー、特に中高速コーナーでの速さが鍵だった。剛性・空力を徹底的に高めたワイドボディとシビックの脚まわり本来の資質、それらによる高度なスタビリティを前提に、サスペンションは操縦性の向上に力が尽くされた。インテグラ TYPE Rでは全体のロール剛性を上げつつ特にリアを極端に固め、相対的にフロントをわずかに柔軟に設定することでフロントトラクションをつくり、回頭性を上げアンダーを消していた。対してシビック TYPE Rは方向性は同じながらも、大径18インチのハイパフォーマンスタイヤを手にしたことで、その高いグリップをより有効に使うことに主眼が置かれた。具体的には、縮み方向へは動きやすくし、外輪をより強く路面に押し付けてコーナリングフォースを高める一方、伸び側はダンパーの効きを初期から立ち上がるようにし、内輪のジャッキアップを抑えてタイヤにかかる接地圧をより高め、トラクションを有効に使えるようにしたのである。このアプローチを核とし、フロントアライメントの全面変更および高速と高荷重に対応するダンパー、スプリング、スタビライザー、ブッシュほかフロントのベアリング、ナックルの強化を実施。サスペンションはほぼ専用部品となった。さらにトルク感応型ヘリカルLSDも採用。これらタイヤ性能を活かし切るチューンにより、コーナーで抜群の速さと安定性を発揮する旋回性能を実現。同時に、TYPE Rのイメージを変える洗練感のある乗り心地を生み出した。操舵系はしっかりした据わり感と高速域での応答レスポンス、応答リニアリティを追求。脚まわりの能力とあわせ、切れ味鋭いハンドリングとしている。生き生きと向きを変え、走り出しから操る歓びを予感させる。サーキットではタイムを削り、ワインディングではこの上ない安心で緊張を楽しさに変える。この懐の深い走りでTYPE Rは確実に新次元へと至った。



Front マクファーソン・ストラットサスペンション   Rear リアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンション
マクファーソン・ストラットサスペンション リアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンション
TYPE R専用ダンパー
・バルブサイズアップ ・減衰力アップ
・ロッドサイズアップ
スプリングレート変更
(車高ベース車比-10mm)
スタビライザー強化
ブッシュバネアップ
ナックル剛性アップおよび
ベアリングサイズアップ
TYPE R専用ダンパー
・ダンパーサイズアップ
・減衰力アップ
スプリングレート変更
(車高ベース車比-5mm)
スタビライザー強化
ブッシュバネアップ

シビック2.0GL



専用に新開発された前後強化ダンパー。

インテグラ TYPE Rとの比較においても前・約1.25倍、後・約1.1倍の高い減衰力を獲得。フロントは伸び側のブローポイントをより低速側に設定し、減衰力の素早い立ち上がりで、低中速旋回での内輪のジャッキアップを抑制。旋回速度の向上に寄与させている。完成車比較では、フロントはインテグラ TYPE Rの約1.25倍、リアは約1.6倍の高減衰を達成している。スプリングレートはインテグラ TYPE Rに対し、ホイールレートで前・約69%(低)〜105%(高)、後151%(低)〜100%(高)。フロントは動き出しの柔らかさと高荷重時の高減衰化を一段と幅広い領域で両立させている。

前後強化ダンパー


シャープな旋回立ち上がりを可能にするLSD。

コーナリング時、外側の駆動輪にトルクをより多く配分してトラクションを積極的にかけると同時に、車両を内向きに巻き込む力を発生させアンダーを打ち消すLSD(リミテッドスリップデフ)。作動レスポンスに優れるトルク感応型ヘリカル式を採用した。これによりコーナーの出口でより早くアクセルを開けることができ、コーナリングスピードのさらなるアップが可能になる。

トルク感応型ヘリカルLSD

サスペンション主要諸元 ベース車(シビック2.0GL)と比較した場合の比率

文中の「インテグラ TYPE R」は2001年〜2006年生産型。
数値はすべてHonda調べ。

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