ケガによる欠場がありながら、ファランデレンがランキング8位でシーズンを終える
2019年のモトクロス世界選手権MX2クラスは全18大会、36レースが開催された。HondaはワークスチームTeam HRCから参戦したカルバン・ファランデレンが第4戦トレンティーノ(イタリア)での右足首の負傷もあり、6戦の欠場がありながらも、Honda勢最上位のランキング8位でシーズンを終えた。
アルゼンチンの開幕戦を表彰台まであと一歩の4位/4位とまとめたファランデレンは、第2戦イギリスのレース2で早くも2位フィニッシュを果たすと、第3戦オランダでも両レース4位でまとめ、まずまずのスタートを切った。
しかし、続く、第4戦トレンティーノ(イタリア)では、土曜日に行われたプラクティスでトップタイムを記録したが、右足首を捻ってしまうハプニングが発生。痛みを押して予選レースに出走したものの、1周目の途中でリタイアとなった。腓骨骨折と診断されたファランデレンはベルギーへと戻る。次戦まで5週間のインターバルで手術を受けるための決断だった。
代わってこの大会で輝いたのは6位/7位に入賞したミッチェル・エバンス(Honda 114 Motorsports)。第5戦ロンバルディア(イタリア)ではHonda勢トップとなる大会総合4位入賞を果たした。ファランデレンも負傷から復帰したものの、17位/10位。厳しいレースとなった。以降、ファランデレンは5戦を欠場、その間に、エバンスやマシス・ボワラメ(Team Honda RedMoto Assomotor)が表彰台を獲得した。
第11戦インドネシアではファランデレンが8週間ぶりの実戦復帰のレース1で4位入賞を果たした。続く第12戦アジア(インドネシア)では今季初となる総合3位表彰台を獲得した。第13戦チェコでは、表彰台を逃すも、第14戦ベルギーでは、レース2で2位を獲得。総合でも2位表彰台登壇を果たした。第15戦イタリアでは、レース1のスタート後の2コーナーで転倒したライダーに進路をふさがれ、順位を22番手まで落としてしまい、最終的に8位と不運な結果となったが、レース2で3位入賞を果たした。第16戦スウェーデンでは、4位/1位で大会総合2位を獲得。第17戦トルコでは、1ポイント差で表彰台獲得を逃すも、第18戦中国を大会総合3位。全18戦を終え、ファランデレンはシリーズランキング8位。ボワラメが9位、エバンス11位などがHonda勢のランキング上位としてシーズンを終えた。