Motocross Of Nations オランダ オランダ

2019年9月28日(土)-29日(日)

TT Circuit Assen

モトクロス・オブ・ネーションズ 2019

オランダが総合優勝。ファランデレンがMX2クラスのオランダ代表で出場し、勝利に貢献

モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネーションズ」がオランダのアッセンで行われました。
MX2クラスで参戦した、オランダ代表のカルバン・ファランデレン(Team HRC)は、レース1、レース2ともに10位でフィニッシュ。オランダの初優勝に貢献しました。またMXGPクラスから参戦したスロベニア代表のティム・ガイザー(Team HRC)は、レース1で優勝を果たすと、レース3で2位。ガイザーは、濡れた深い砂の路面で行われたレースで、両レースともにホールショットを獲得し、WMXチャンピオンの底力を見せつけました。
前日からの大雨が、レース当日も降り続き、非常に困難なコンディションに。レース主催者は新たに大量の砂をコースに敷き詰め、レースを開催しました。

MX2クラスで参戦したファランデレンは、450ccマシンとの混走で2レースを戦いました。排気量的には不利であるにも関わらず、両レースとも10位。MX2クラスとしては十分な結果を残しました。母国開催となった今大会で、オランダは上位入賞を重ね、2位のベルギーに約30ポイント差を付けて優勝。表彰台でファランデレンは、大雨の中で喜びを爆発させました。昨年のモトクロス・オブ・ネーションズではケガに泣いただけに、今回の優勝は格別のものでした。

一方、ガイザーにとっても、今回のレースでの勝利は、スロベニア代表にとって初めてのことでした。レース1でホールショットを奪ったガイザーでしたが、2コーナーで押し出され、レースの前半はリードを取り戻すために費やすことになりました。前のマシンをパスし続け、プレッシャーにも耐えてレースに勝利したガイザーは、今シーズンの強さを改めて証明する結果となりました。
レース3で、再びホールショットを獲得したガイザーでしたが、序盤3周をリードしたあとに、わずかに転倒。すぐに復帰したガイザーは、リードを取り戻し、ファステストラップを記録しながら前を追いかけましたが、最後までパスしきれず、2位。しかし、ガイザー個人としては順位ポイントを3で終え、MXGPクラスの総合優勝を飾りました。

日本代表にとっては、残念な結果となりました。予選レースを終えた段階で成田亮(Team HRC)が決勝レースを辞退。大塚豪太(T.E.SPORT)、富田俊樹(Team Honda HRC)も上位に食い込めず、予選レース21位以下の国で行われるB決勝に進むこととなりました。B決勝は雨の影響で水たまりができていて、各ライダーがミスを連発。激しい展開をどう乗りきるかがレースのカギとなりました。富田は11位、大塚は24位でレースを終えました。

コメント

カルバン・ファランデレン
「昨年は思い通りの展開ではありませんでしたが、今年は自信を持って大会に臨みました。雨が強くなってきていましたが、勝つチャンスがあると思っていました。とてもいい一日でしたし、MX2クラスで優勝することが目標でした。結果としては2位でしたが、十分です。両レースとも10位で終え、MX2クラスで2位と3位に入ることができました。オランダがこの大会で優勝するのに貢献できたと思います。昨年は自分も悔しく、そしてチームも失望させてしまったと思いましたが、今年は、優勝チームの一員になれたことを誇りに思っています」

ティム・ガイザー
「いい大会になったと思います。天気はいいものではなく、コース上も少し混乱がありましたが、2レースともホールショットを獲得でき、レース1で優勝できてよかったです。レースをリードしながら、転倒してしまったことは残念に思っていますが、最後に優勝争いができたので、全体的にはいい気持ちでレースを終えることができました。信じられないほどいいシーズンを送ることができましたし、スロベニア人として初めてモトクロス・オブ・ネーションズで優勝でき、すばらしい気分です」

リザルト

決勝レース1(MXGP/MX2)

順位 ライダー 周回数 タイム/差
1スロベニアティム・ガイザー1735'30.085
2オランダJ.ハーリングス17+0'00.897
3スペインJ.プラド17+0'18.909
4スイスJ.シーワー17+0'20.095
5フランスG.ポーリン17+0'30.079
6ベルギージェレミー・ファン・フォルベーク17+0'35.526
10オランダカルバン・ファランデレン17+1'56.915
19スイスバレンティン・ギロド16+1Lap
21エストニアプリート・ラトセプ16+1Lap
23オーストラリアカイル・ウェブスター16+1Lap
34ニュージーランドワイアット・チェイス11+6Laps

決勝レース2(MX2/Open)

順位 ライダー 周回数 タイム/差
1オランダG.コルデンホフ1634'33.354
2ラトビアP.ジョナス16+0'05.180
3イギリスS.シンプソン16+0'41.404
4エストニアハリー・クラス16+1'08.922
5アメリカZ.オズボーン16+1'26.808
6フランスJ.ティクシエ16+1'29.976
10オランダカルバン・ファランデレン16+1'52.114
14オーストラリアカイル・ウェブスター16+2'26.017
24スイスバレンティン・ギロド15+1Lap
25エストニアプリート・ラトセプ15+1Lap

決勝レース3(MXGP/Open)

順位 ライダー 周回数 タイム/差
1オランダG.コルデンホフ1634'25.687
2スロベニアティム・ガイザー16+0'02.489
3ラトビアP.ジョナス16+0'41.867
4オランダJ.ハーリングス16+0'51.947
5スイスJ.シーワー16+0'55.224
6ベルギージェレミー・ファン・フォルベーク16+1'02.603
12エストニアハリー・クラス15+1Lap
38ニュージーランドワイアット・チェイス3+13Laps

国別順位

順位 ライダー ポイント
1オランダJ.ハーリングス
カルバン・ファランデレン
G.コルデンホフ
18
2ベルギージェレミー・ファン・フォルベーク
J.ゲールツ
K.ストライボス
47
3イギリスN.ワトソン
A.ステリー
S.シンプソン
58
4エストニアT.レオク
プリート・ラトセプ
ハリー・クラス
64
5フランスG.ポーリン
M.ルノー
J.ティクシエ
68
6アメリカJ.アンダーソン
J.クーパー
Z.オズボーン
68
13スロベニアティム・ガイザー
P.イルト
J.パンチャー
68
29日本成田亮
大塚豪太
富田俊樹
35

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