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おいしい野菜を育てる土のつくりかた 畑を知ろう 野菜づくりのスタートは、土づくりから。おいしい野菜を育てる、栄養満点のふかふかな土のつくりかたをご紹介します。

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土の改良方法
粘土質土壌の改良方法
粘土質の土は、野菜の“根っこ”が生長しにくいかたい土。
“根っこ”にやさしいやわらかな土に改良します。
改良に使う資材 投入方法
堆肥または腐葉土 堆肥または腐葉土を1m2当たり2kgほど散布してすきこむ
堆肥と土壌改良資材 堆肥に加えて、パーライトなどの多孔質の資材を、1m2当たり5リットル以上散布してすきこむ
緑肥作物 堆肥の代わりに、クローバーやレンゲ、エンバクなどの緑肥作物をつくり、刈り込んだあとは細かく切って土にすきこむ
緑肥となるレンゲ
緑肥となるレンゲ


砂質土壌の改良方法
砂質の土は、野菜の生長に必要な水分を保つ力がありません。
保水力を高めるように改良しましょう。
改良に使う資材 投入方法
堆肥と粘土 堆肥を通常の2倍(1m2当たり4kg)、赤土、黒土など粘土質の土を1m2当たり2kg程度を畑にまいてよくすきこみむ
土地改良資材 バーミキュライトゼオライトなどの資材を1m2当たり1〜2リットルを、堆肥4kgと混ぜ合わせて畑全面に散布してすきこむ
マルチング マルチを使って地表面からの水分の蒸発を防ぐ
堆肥 堆肥マルチ代わりにして野菜の根元に敷き、栽培後はそのまま畑にすきこむ
野菜の根元に堆肥をマルチ代わりに敷く
野菜の根元に堆肥をマルチ代わりに敷く


アルカリ性土壌の改良方法
石灰を散布しすぎたり、ハウス内だったりすると、土壌がアルカリ性になることがあります。
アルカリ性土壌は、化学肥料に含まれている塩類をためたり、アンモニアガスを発生させたりするため、改良します。
時間をかけて改良する方法 効果
スイートコーン(トウモロコシ)を栽培する 塩類を吸収する
ホウレンソウを連続栽培する 石灰分を吸収する

すぐに改良する方法 効果
酸性肥料(硫安塩安硫酸カリ塩化カリなど)を施す アルカリ性を中和する


酸性土壌の改良方法
雨の多い日本では、土の中のカルシウム(石灰)やマグネシウム(苦土)が溶け出し、酸性土壌になりがち。
野菜の生育に適した土は弱酸性のpH6.0から6.5が基本の目安。でも、酸性が強くなりすぎると野菜の“根っこ”が傷み、必要な栄養を十分に吸収できなくなります。酸性度を中和して改良しましょう。
STEP1
タネまきや苗の植えつけの1ヵ月〜2週間前に作業します。
STEP2
深さ20〜30cmを掘り起こします。
STEP3
1m2当たり100〜200gを目安に、石灰を散布します。 消石灰は中和作用が強いため、1m2当たり200g以上は散布しないほうがよいでしょう。
STEP4
石灰だけを散布すると土がかたくなってしまうので、堆肥も忘れずに補給します。

POINT
  1. 石灰と土をよく混ぜること
  2. よく混ぜたら、pH値を確認。目標のpH数になるまで、石灰を散布
  3. チッ素肥料石灰を同時に散布しないこと
    化学反応でアンモニアガスが発生します。

[野菜20種類の最適酸度表]
野菜20種類の最適酸度表


耕うん機でらくらく!〜土壌改良〜
土壌改良は、畑全体に改良資材を投入してすきこむなど、作業も大変です。
でも、耕うん機があればそんな作業も簡単!
あなたも耕うん機を使ってみませんか?

耕うん機の使いかたはこちら 
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<コラム>地球にやさしい土作り
「オーガニック栽培のための熱水土壌消毒」
熱水土壌消毒とは、苗を植えつけるところに熱湯を注ぎ、
病原菌害虫などを死滅させる方法。
ウイルス病以外のすべての病気と害虫に効果があります。
また、野菜の生育促進にも有効で、多くの野菜で、
収穫量10〜20%アップが期待できます。
作業は、苗などを植えつける1週間前に行いましょう。
  1. 畑を耕し、植えつけ準備をする

  2. お湯を沸かす
    畑が遠い場合は、お湯を沸かす七輪などを準備します。

  3. ポリフィルムで畝を覆う準備をする
    ポリフィルムは、100cm×120cmのポリ袋での代用もできます。

  4. 苗の植えつけ場所に、直径20cm、深さ3cmの穴を掘る

  5. 4の穴の中に、2の熱湯を注ぐ

  6. 畝をポリフィルムで覆う

  7. 4時間ほど放置したら、完了!
畝にいくつか穴をつくったところ
畝にいくつか穴をつくったところ
熱湯を注ぐところ
熱湯を注ぐところ
ポリフィルムで覆ったところ
ポリフィルムで覆ったところ

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