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おいしい野菜を育てる土のつくりかた 畑を知ろう 野菜づくりのスタートは、土づくりから。おいしい野菜を育てる、栄養満点のふかふかな土のつくりかたをご紹介します。

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畑の土をもっと知ろう
土質をチェック
畑の土が「よい土」かどうかは、その畑の土質によってわかります。
畑の土に適度な湿り気を与え、手にとって強く握ってみましょう。


「よい土」なら、軽く指で押すと、くずれます。


砂質」の場合は、握ってもかたまりになりません。


粘土質」の場合は、握ったかたまりを軽く指で押すと、
くずれずに指のあとがつきます。


砂質粘土質でも、よい土に改良することができます。
手のひらの上でほろほろとくずれるよい土
手のひらの上でほろほろと
くずれるよい土
手のひらの上でかたまらない砂質の土
手のひらの上でかたまらない砂質の土
手のひらの上で指のあとがついている粘土質の土
手のひらの上で指のあとが
ついている粘土質の土


土層をチェック
野菜を栽培するときに必要なやわらかい土の層を「耕土」「作土」とよびます。畑には、深さ20〜30cm程度の「耕土」があることが理想的。
もし、20cmに足りない場合は、その下にあるかたい土の層「耕盤」を掘り起こして耕します。深く耕す場合は、耕うん機を利用すると便利です。
耕土は深さ20〜30cmあればOKK
耕土は深さ20〜30cmあればOK


水はけをチェック
水はけがよいことは、「よい土」の条件のひとつ。
水はけがいいか悪いかは、雨が降った翌日か、翌々日に、
畑に行ってみるとわかります。

「水はけのよい土」は、掘ったときに、土がほぐれます。

「水はけの悪い土」は、雨が降ってから2〜4日たっていても、
掘りあげた土がねばねばしてほぐれません。

水はけが悪ければ、高畝にする、盛り土をする、
またはよい土に改良しましょう。
水はけのよい土は掘るとほぐれる
水はけのよい土は掘るとほぐれる
水はけの悪い土は掘るとねっとり!
水はけの悪い土は掘るとねっとり!


酸度をチェック
おいしい野菜を育てるためには、土の酸度も重要です。
野菜の育ちやすい土は、だいたいpH(ペーハー)6.0から6.5の弱酸性が基本。
畑に生えている雑草の種類で酸性か強いかどうかがわかる場合もあります。
酸性が強い土の場合は、石灰などを散布して酸度を調整してよい土にしましょう。
花
酸性度の強い土に生えやすい雑草たち
(左からスギナ、オオバコ、ハハコグサ、ジシバリ、カヤツリグサ、スイバ)

[pH試験紙で酸性度をチェック]
ホームセンターなどで市販されているpH試験紙を使って畑の土の酸度を
チェックしましょう。
  1. まず、地上から15cmの深さにある土を移植ゴテなどで掘り出す。
  2. ビーカーなどにその土を入れ、土の量(体積)の2.5倍の蒸留水を
    入れてよく撹拌する。
  3. 上澄み液ができるまで、3〜4分待つ。
  4. 上澄み液にpH試験紙を浸し、色の変化をみる。
  5. pH7.0が中性なので、pH6.0〜6.5程度の弱酸性ならOK。
土を採取し、蒸留水を入れる
土と蒸留水をよく撹拌する
上澄み液に浸したpH試験紙の色をpH表示色と照合して酸度をチェック
上澄み液に浸したpH試験紙の色を
pH表示色と照合して酸度をチェック

pH表示色
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