Toro Rossoとの新たな挑戦
得た手応えと課題を来季の飛躍へ
	今季、Honda F1の環境は大きく変化した。「Red Bull Toro Rosso Honda」として、Scuderia Toro Rossoと新チームを結成。ドライバーは、ともに初のF1フル参戦となる、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーとなった。
開幕戦では、両ドライバーともにQ1敗退。決勝ではガスリーがリタイア、ハートレーも15位と、ポイントを持ち帰れずに終わる。
しかし、続く第2戦バーレーンGPでは状況が一変。ガスリーが自身初のQ3進出を決め、予選6番手。決勝でも力強いペースを見せて4位。これは、Hondaとしては2015年の復帰以来、Toro Rossoとしても2006年の初優勝以来の最高位であった。
その後は苦戦が続いたが、伝統のモナコGPでは、ガスリーが再びQ3へ進出。決勝でも抜群のタイヤマネージメントを披露して7位をつかみ取る、会心のレースを見せた。
そして、続く第7戦カナダGPでは、今季初めてPUをアップデート。ガスリーがPU交換を行う場面もあったが、19番手スタートから8つポジションを上げての11位フィニッシュ。新スペックへの手ごたえを得た一戦となった。

第8~11戦では1ポイントしか獲得できずに、前半戦最後のレースとなった第12戦ハンガリーGPを迎える。雨模様となった予選では、Honda PUが持ち前のドライバビリティーを活かし、ガスリーが6番手、ハートレーが8番手と、今季初めての両者Q3進出。さらにレースでもガスリーが6位フィニッシュと、好成績で締めくくった。
後半戦最初のベルギーGPで、ガスリーが9位入賞などいい流れを作り出し、第16戦ロシアGPでは再びPUをアップグレード。その翌週にホーム日本GPを迎える。予選は雨の中、ハートレーが6番手、ガスリーが7番手と大健闘。満員の観衆は大いに沸いた。
その後のアメリカGPではPU交換による最後列スタートからガスリーが9位、ハートレーが12位と、新スペックの力を感じさせるが、続くメキシコ、ブラジルではチームとして1ポイントに終わり、最終戦アブダビGPではガスリーがトラブルでリタイア、ハートレーが12位と、競争力を発揮できずにシーズンの幕を閉じた。
一年を通じて好不調の波が激しく、手応えとともに多くの課題も抱えたシーズンとなった。来季はトップチームの一つ「Red Bull Racing」へのPU供給も決まっており、Hondaにとって飛躍の年にすべく、チームとともに戦いの日々は続いていく。

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